デーモン・カオス・キング
でーもんかおすきんぐ
「新たなる王者の脈動、混沌の内より出でよ!」
「シンクロ召喚!」
「誇り高き、デーモン・カオス・キング!」
遊戯王5D'sが放送されていた当時に実施されたモンスターイラスト募集企画から誕生した悪魔族のシンクロモンスター。「デーモン」モンスターの一体。
セキュリティの一員である風馬走一が所有するモンスターだが、劇中では負傷した彼からジャックが借り受け、シド戦にて活躍した(ちなみに走一の負傷の原因はシド一味である)。デーモンモンスターを多用するジャックとはある意味相性の良いカードだったが、一連の事件が終わった後は走一に返還されている。
悪魔族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードの攻撃宣言時、相手フィールド上の全てのモンスターの
攻撃力・守備力をバトルフェイズ終了時まで入れ替える事ができる。
攻撃宣言時に相手モンスター全員の攻撃力と守備力を入れ替えることができるという効果を持つ。例えば攻撃表示の青眼の白龍を相手に攻撃を仕掛けた場合でも、普通ならそのまま返り討ちに遭うだけだが、効果によって青眼の白龍の攻撃力と守備力が入れ替わる(攻撃力3000→攻撃力2500)と、素の状態のこのカードでも殴り勝てるようになる。この効果を利用した奇襲戦法こそが最大の武器と言える。デーモン・カオス・キングの攻撃を完全に凌ぐには、事実上攻撃力も守備力もデーモン・カオス・キングの攻撃力を上回っているモンスターが必要であり、なかなか簡単に用意できるものではない。
効果は敵陣全体に及ぶ上にバトルフェイズ終了時まで続くため、後続の攻撃モンスターのサポートになる場合もある。また、効果の発動自体を選べるので状況に応じて柔軟に対応できるという優等生で、敵に回すと意外なほどに厄介。右手に盾を左手に剣をなどと違い、元々の数値だけでなく強化された値ごと入れ替えてしまうため、攻撃力か守備力「だけ」強化していると、このカード一枚で戦局をひっくり返されることも。
効果は特定の対象を取らない上、直接モンスターを破壊するものではないため、抵抗できるモンスターや無効化の手段は少ない。そしてその性質からブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンを正面突破できる数少ないカードである。
弱点としてはこちらから攻撃する場合でないと効果が使えないこと。メタル化・魔法反射装甲などに近いイメージである。効果が強力且つ厄介な分狙われる可能性も高いので、特に相手のターン中は集中的に守ってやる必要も出てくるだろう。
また、(アニメではチューナーの指定は無かったが)遊戯王OCGではシンクロ召喚のために悪魔族のチューナーを必要とするので、どんなデッキにも投入できるようなモンスターではなくなっている。ただ、ジェノミックス・ファイターなどの登場により、その問題点は多少改善されている。
今更特記すべきことでもないが、そもそも守備力を持たないリンクモンスター相手には無力である。
カオス・デーモン-混沌の魔神-のサポートを受けられるが優先する必要はないだろう。