概要
「トカゲ爆発しろ」とは、2020年1月から2022年4月までコミックアライブおよびコミックウォーカーで連載されていた漫画作品である。作者はOKAMURA氏。
氏が人外お題絵として発表していたイラストとショートコミックが下敷きになっている(当時はまだ人物に名前が無かった)。
あらすじ
時は「幻代」、この時代ならどこにでもあるような、多種多様な種族の集う高校「私立魔城学園」に通うリザードマン「里佐土リド」は今日も今日とて災難に見舞われる。本人としてはたまったものではないが傍から見れば羨ましく映るアクシデントに、誰かが言うのである。トカゲ爆発しろ、と。
登場人物
本作の登場人物は男女問わず、多くがおだてに弱い。
主人公
- 里佐土リド
リザードマン・男性。主人公。田舎暮らしに嫌気が差して都会の魔城学園に通っている。かつては公園の森にテントを張って暮らしていたが、本編開始時点で既に事故物件アパートに住んでいる。
全開にした長ランを好み口も態度も荒っぽい、ぱっと見は典型的な不良だが、
困り事は決して見過ごさず、無茶な頼み事も悪態を吐きながら何だかんだ最後まで付き合い、
注意された事は(彼なりに)律儀に守り、理由なく暴力に訴える事もしない好漢である。実は甘党。
そして故にこそ傍から見ればおいしい状況を引き寄せてしまっている。
基本的に鈍感でおっぱいには興味はないが、女性の下着には反応する。
冒険者ギルドでアルバイトしているにも拘らず、よく金欠に陥っており、トラブルの元になる。
三十人委員会(いわゆる学園内の強さランキング)27位。
エルフ
- 廻星アルタ
里佐土に過積載気味の好意を寄せているが当人は気付いていない。
胸に憧れがあり、巨乳持ちに対しては非常に分かりやすい形で殺意を顕にする。
よく金欠に陥る里佐土に対し、弁当やパンを提供(餌付け?)している。
回が進むにつれ愛の重さを重視したヒロインになっていき、正統派ヒロインの立ち位置はタタリに奪われつつある。
- 黒瓜タタリ
女性。癖っ毛、マント、危ない目つきとこちらも属性役満なヒロイン(目の周りに縦線付きの影があるが、後に化粧であることが発覚)。
錬金術や呪術を趣味としており、これらの産物が騒動のきっかけになる事も度々ある。
趣味に使うために料理や裁縫技能を持つため女子力も高い。見た目と趣味以外は割と常識人。
よく昼食をかけたボードゲームで里佐土を負かしている。
家族にメモルという妹と、仕置きでどマイナーな生き物に変身させるおっかない母がいる。
- 姫百合サフィ
女性。黒髪ロング、百合属性。純血ではなく悪魔とのハーフ。
アルタに好意を寄せており、上述故に同族(主にアルタ)からは避けられている。
本作の女性では珍しく里佐土を嫌っており、彼に対しては「ジュラ紀男」「変温動物」等どこかズレた蔑称を用いる(トカゲは変温だがリザード「マン」は恒温である)。
三十人委員会8位。
主役回以外では里佐土と絡む機会に恵まれなかったが、最終巻の表紙に抜擢され、最終話のワイバーンとの闘いで(アルタやタタリ同様)里佐土と共闘した辺り、公式でヒロイン扱いのようだ。
- 嵯峨野エリ、芽瑠子ルカ、江田スノリ
3人とも女性。恋バナが好きで、アルタの恋を応援している。
エリは口は悪いが面倒見は良い。同じ恋でもドラマのようなじれったい恋は嫌い。
ルカはおしゃべりで基本的には優しいが、嫌いな人には容赦なく毒を吐く。
スノリは男子に対しても「ちゃん」付けでフレンドリーに接する。理想のタイプが鳥人で「運んでもらえる」という辺り男を見る目はないようだ。
- 氷島イスラ
女性。巨乳、ですます口調。
好物集めが趣味で、鉱石に詳しい。
上記3人の内の数人と一緒にいることが多いが、上記の趣味故に話に入れない事がしばしば。
- 朝倉ケイ
女性。保険医、ヘビースモーカー、気だるい系。
エルフだが、手当に魔法は極力使わず、物理的に治す。
サボり癖があるが、保険医としては有能。
- 小栗モア
女性。図書委員、メカクレ、口下手なダークエルフ。里佐土の後輩。
言葉に詰まるとすぐ謝るのが癖。
本を読みに来た里佐土に出会い、ダンジョンのような構造の書庫でいろいろあって彼に惚れた。
里佐土が(恋愛的に)絡むと普段は隠れている目が顕わになる。
里佐土が甘党であることを知っている数少ない人物で、彼女自身は二人だけの秘密としている(実際にはヒオも居たのだが)。
- 老神ミヅハ
女性。巫女属性を持つ里佐土の後輩。
同族では数少ない巨乳の持ち主で、例によって初登場早々里佐土に揉まれる。
控えめな性格故に怒るのが苦手で、上述の行為も事故の為か許している。
作者の次回作『蛇神様と長耳の巫女』では主役に抜擢。ツッコミが本作よりアグレッシブになっている。
- 朝倉ヒオ
男性。里佐土の後輩にしてケイの弟。
里佐土のことは慕っているというよりおちょくっていることが多い。
本作の男性エルフは美男子が多く、彼も例外ではない。女装すると女性にしか心を許さないユニコーンも惚れるほど。これによって図らずも里佐土に女装癖を植え付けてしまった。
モアとはクラスメイトだが、女装癖までは知られておらず、明かした際には固まってしまっていた。
その他の種族
- 豪徳寺ミヨリ
獣人(猫)・女性。風紀委員、ツンデレ、お嬢様口調とクセが強い属性の持ち主。
見た目が不良である里佐土に目をつけているが、天然なのか空回り気味。
アルタと同様、胸にコンプレックスを持っている模様。
- 牧野シロ
獣人(牛)・女性。一応貧乳(!?)属性持ち。
同族内では胸が小さく、同じ悩みを抱えるアルタとウマが合う(と思っている)。
里佐土並のトラブル体質で、巨乳を求めるとロクな目に合わない。
彼女以外の牛の獣人は巨乳である事を示す効果音と共に登場し、彼女も含めよくブラチラする。
- 大垣シュラク
オーガ・男性。非モテ、強面(というか三枚目)。
里佐土の腐れ縁で、彼の羨ましい場面を見て唖然とする立ち位置。
ちなみにモテないのは見た目だけでなく彼の嗜好にも問題がある。
- 屍シキ
吸血鬼・男性。非モテ、皮肉屋、二枚目。
里佐土の腐れ縁で、よく大垣を含めた3人でいる。
顔はいいが、種族柄の血を好む嗜好を隠そうともしないため、女子からは避けられている。
- 西海土シタン
エント・男性。見た目は枯れ木そのもの。
老け顔だがエルフにはモテる。
ちなみに姓の読みは元々は「さいかいち」だったが、単行本にて「さいかち」に訂正された。
- 蛇神様
蛇神・男性。蛇神は種族名で個人名は不明。
ミヅハが巫女をしている神社(というより廃屋)の神。
「おっぱいは神より強い」と豪語するほどのスケベだが、本人は尻派らしい。
『蛇神様と長耳の巫女』にも主役として登場し、よりオタク思考に磨きがかかっている。
- 緑風
座敷わらし・女性。のじゃロリ、メイド服。
里佐土が住むアパートの管理人。里佐土がテントに住んでいた頃に出会い、彼をアパートに招いた。
事故物件の管理人だけあって除霊には手慣れているが小柄な為かどこか抜けている。
- 夢灯スエミ
サキュバス・女性。ズボラでいつも下着姿(冬はワイシャツを羽織っている)。
里佐土のお隣さん。いわゆる夜のお仕事をしており、よく里佐土の部屋に間違って入る。
アルタが里佐土に惚れている事を見抜き、サポート(意味深)したがっている。
- 土屋イワオ
ドワーフ・男性。里佐土の所属する2-Bの担任。呑気な性格。
里佐土の事は問題視している一方で心配もしている。
ドワーフ故に鍛冶の腕はかなりのもので、大抵の物はRPG並の速度で終わらせてしまう。
- リズ・エメフィール
人間・女性。アルタ同様寡黙な魔法使い。
作者が本作の元である人外学園まんがシリーズより前に描いた
『安易な性癖』(https://www.pixiv.net/artworks/58871885)からの友情出演。
里佐土がバイトしている冒険者ギルドの従業員で、里佐土の先輩にあたる。
原作同様裾の長いローブを身に包んでいるが、中はガーターベルト付きの色っぽい下着で、見えた際は登場人物は心の中で「ガーター」と呟くのがお約束。
装備は魔法使い故に武器よりも着衣にお金をかけるタイプ。