概要
『超人機メタルダー』第29話「ある哀しいのら犬の物語」に登場。
ゴッドネロスが企てる“家畜やペットのモンスター化”の実験で、野良犬のシェパード犬・ジョージがバイオモンスターへと改造された姿。
身体に付いているトゲを回転させたり、相手に飛ばして攻撃する事ができるほか、動物が本来持っている野生を寝覚めさせる能力を持つ。また素体が野良犬だっただけあり、鋭い牙と高い運動能力を持ち合わせている。
改造前であるジョージ自身は生後直ぐに世話をするのが面倒になった飼い主に川に沈められて殺されそうになった過去があり、それ故に捻くれてはいるものの、清らかな心と義理堅い性格の持ち主であり、実際に公園で2人の少年に揶揄われていた1人の少年を助ける為に2人に襲い掛かったり、舞の自宅に侵入して肉を盗むが、何れの行為も決して傷付けるまではせず、肉泥棒の際には彼の事情を知ったマミーが流星を介して皆にジョージの背景を教えるための条件として、見逃す事にしてくれた時は「借りは返す」と告げている。
その為、スプリンガーは彼を「近頃珍しい犬根性」と評していた。
ネロス帝国に拉致されてドグギャランへと改造された後、動物たちに反乱を起こさせようと目論み、その手始めとしてサファリパークの動物たちを暴れさせようとするが、流星に阻止され交戦する中、改造前に出会った犬のマミーの説得で自我を持ち戻し、果敢にもゲルドリングに立ち向かうも冷凍ガス(溶解液という説もある)を浴び、その波乱に満ちた生涯に幕を下ろした。
余談
デザインを担当したのは、撮影現場に見学に来ていた当時大学生だった篠原保。
ゲストキャラクター(第一話で全員集合するという演出のため他のネロス帝国の面々は撮影前にデザイン済みだった)としてゴリゴンとともに、雨宮慶太にやってみないかといわれて提出したものである。
その後このデザインが認められた篠原は、雨宮が専門学校時代の知人と結成していた有限会社クラウドに初めて外部より入社し、アシスタントとして業界入りした。
スーツは次作『世界忍者戦ジライヤ』の妖魔巨獣ゴーマに改造された。