概要
グランブルーファンタジーに登場するカルム一族の生き残りであるネハンと、同じくカルム一族であり十天衆の一人であるシスのカップリング。
シスの方は十天衆として初期から実装されているキャラクターだが、ネハンは6周年記念イベント『こくう、しんしん』での追加キャラクター。
ネハンは身体強化や毒殺等に使われる薬品の技術に精通した家に生まれており、シスは族長の息子にあたる。
ネハンはシスの本名を知っており、おそらくは本人以上にシスを知っている人物である。
『こくう、しんしん』→『...and_you』→ネハン(バレンタイン)フェイトエピソードの順で見ると彼らの関係性は大体わかるようになっている。
詳細
髪色はほぼ同じで一族特有のもの。瞳の色はネハンが青寄り、シスは紫寄りだがこちらも比較的似ている。
それ以外のキャラクターデザインや背景は対照的な場合もあれば類似点がある場合もある。
- ネハンは記憶力が良く薬の知識に富み、シスは卓越した身体能力を持ち格闘術に長けている。
- ネハンは左目に眼帯、シスは仮面が割れると右目が隠れている。
- ネハンは虐殺事件があった後に奴隷としてやマフィアとして不自由な身となり、シスは事件が起こる前まで幽閉(あるいは監禁)されていた。
- 実装時の属性はネハンが光、シスが闇。
- 現在はネハンが星屑の街から離れられず、シスはグランサイファーに乗り世界を渡っている。
- 友としてネハンはムゲン、シスは団長(主人公)がいる。
など。
『こくう、しんしん』
共にかつて暗殺術で名を馳せたカルム一族の生き残りであるが、一族が滅んだという点だけで見た場合では、立場としては被害者と加害者という形になる。
シスは自分の罪を認めており、秩序の騎空団に出頭するつもりだったが十天衆のメンバーに止められていた。
ネハンは、シスがカルム一族を滅ぼした経緯は本人だけのせいではなく、一族すべての業と言っても過言ではないものと考えていた。物事を客観的に捉えるようになってしまったネハンは彼に憎悪を抱きつつも、彼のみに責任があったのではないと認めざるを得なくなっている。
死にたくとも生き延びてしまったのはシスがいたからであり、彼に向けた「お前のせいで、お前のおかげで」というセリフが彼の複雑な心境を表している。
シスは幼少期の境遇からネハンのことを一切知らなかったが、己の罪を受け入れて背負うと決意し、入神湯を使用したネハンとの一戦を受け入れている。(その際に『儀式』と言っているため、こちらはおそらくシスを次期族長と見立てネハンの成人の儀を擬似的に行ったものとみられる)
『...and_you』
『こくう、しんしん』以降直接関わる描写はなかったが、9周年記念イベント『...and_you』で久々に再会し、熱を出した主人公を診てもらう為にシスがネハンを呼びに来ている。
その際は過去のやり取りや、元々シスの性格が人見知り傾向であるせいで、シスはネハンと会うことを気まずいと感じていた。声を掛けて来たムゲンの声にすら驚いている。
シスはついネハンに対して感謝だけでなく謝罪の言葉を口にしてしまうが、その際にネハンは実際に既に自分が働いている場合にのみ感謝だけを受け入れている。律儀にも働く前は感謝の言葉を聞き入れておらず、そして謝罪は一貫して一切受け入れていない。
後にシスが十天衆のメンバーと集まって「十天衆でなかった場合にやりたいこと」を話しており、その際にカトルから「何か人を生かす術を学びたいって、前々から考えていたでしょう?」と言われ、遠回しにネハンの話題を振られている。
シスとしては今はうまく考えられないようだが、幸いにも二人とも生きているため、いつかネハンが許すのであれば彼から薬学を学びたいと考えているようだ。
フェイトエピソード『ネハン(バレンタインバージョン)』
次に会ったのはネハン(バレンタイン)のエピソードになる。
ネハンが星屑の街の外に出る際、彼の身柄を預かるレイが騎空団に十天衆を指名して依頼し、そこから頭目であるシエテがシスを指名したため護衛と監視の役目をシスが請け負うことになった。
一応監視の役目もあったのだが、ネハンが逃げるとは考えていないのか護衛としての仕事しかしていないように見える。(ネハンと離れた場所で待機している場面があるため)
エピソード中はシスの薬の知識が偏っていることや、迷子への対応、菓子を一人で買いに行けないなど、諸々抜けている面があることに対しついネハンはそれをフォローしてしまっている。
- 毒薬の知識しかないシスに対し、処理方法を変えれば薬として扱えることを教えている。
- 自分は杖に頼らねばならないからと、子供との接し方に困っているシスに手を繋がせている。
- 一人で菓子を買えないシスに対し、一日シスの戦力を借りた礼だと言って主人公への土産を代わりに買っている。
更には宿敵であった彼の境遇を考えては同情に近い思いを抱いてしまったのか、自分の感情に対して舌打ちをするなど情緒が不安定な面を見せている。そんなネハンの複雑な心の内を何も知らないシスは、ただ舌打ちされたことに驚いていた。
その後は星屑の街でムゲンや子供たちが作った菓子を皆で共に食し、関係性は悪くはない方向に向かいつつあるようだ。
ちなみにシスは対面恐怖症で仮面が手放せない状態だが、それをネハンが知っているかは現在不明である。
余談
- 本人が誕生日も何も知らないため、長らくシスの年齢が不明だったが、グラブルフェスでネハンの2つ年下(19歳)と明らかになっている。この場合本編設定ではシスの年齢を知り得る存在がネハンしかいないため、設定上ではネハン経由の情報の可能性がある。
- 季節ボイスが5年目で終了してしまうためシスのボイスの追加はないが、ネハンの方でシスの名前が出てくることがある。
- 髪色が同じため、兄弟だと間違えられたことがある。
- 常にシスがネハンに対して緊張しており挙動不審になっているため誤解されがちだが、ネハンは作中一貫してシスに対して特別辛辣な態度は取っておらず、聞かれればシスに合わせて回答している。
- GBVSではシスが実装されているが、ネハンをモチーフとしていそうなカラバリが存在しており、般若面の装備もある。