CV:西垣俊作(ヒーローズ)
概要
烈火の剣における黒幕。
本編より500年前、大賢者アトスと出会い、意気投合。ナバタ砂漠を散策する中、竜と人が共存する「理想郷」を発見。竜の知識を得て、生物からエーギルを奪い己の力とする方法を知る。そして、アトスや理想郷の長老の忠告も無視してエーギルを奪い続け、神竜と結託したアトスによって瀕死の重傷を負わされ、理想郷を去る。このとき右目に傷を負っており、それを隠すためにターバンで覆っている。
その後は身を隠して力を蓄える傍ら、モルフを開発。さらにエーギルを集めるためにエフィデル、ソーニャ、リムステラを暗躍させることとなる。
「人の悲しみなど私は感じない」「他人の死は私の喜び」と語るなど、極めて自己中心的な人物。自らの創り出したモルフに対しても、「芸術品」と称しているように愛情は感じておらず、助けを求めるエフィデルの声は無視、少なくとも十数年間は側にいたソーニャは傷が入っただけで用済みと見做して廃棄、リムステラには身体が腐り果てるのをわかった上で強化術を施し「本望だろう?」と同意を求めている。
これについてはレナートが語るように、モルフそのものよりもそれを創っている自分にしか興味がなかった以外に、アトスに裏切られて他者を信用できなくなっていることも関係していると思われる。
一方で、ニニアンの死の間際に現れた際には(嘲笑の意味合いが強いものの)「今なら別れの言葉をかけてやれる」とエリウッドに声をかけ、それが終わるまで待っているなど、意外に律儀な面も見せている。
なお、会話イベントでの右向きの顔グラフィックは左向きを反転させて処理しているが、ネルガルの場合は常に右目が隠れるように個別に顔グラフィックが用意されている。物語上重要な設定だからだろう。
ボスユニットとして
能力値
Lv | HP | 力 | 技 | 速さ | 幸運 | 守備 | 魔防 | 体格 | 理 | 光 | 闇 | 杖 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
災いを招く者 | 20 | 75 | 30 | 18 | 15 | 20 | 28 | 30 | 10 | S | S | S | S |
専用武器
名前 | 威力 | 命中 | 必殺 | 重さ | 射程 | 耐久 |
---|---|---|---|---|---|---|
エレシュキガル | 20 | 95 | 0 | 12 | 1〜2 | - |
終章で戦う相手だけあって能力値が高く、特に耐久力はかなりのもの。また、幸運0の集団を創っている割には、自身の幸運は案外高め。
全武器レベルがSであるものの、エレシュキガルしか所持しておらず、闇以外は実質的に無意味。アトスと同格なのを表すための設定だろう。
なお、実際に戦うと
- 立っている場所が普通の床で、地形効果はなし
- 出撃前会話で言及されているとおり、アーリアルに特効あり
- ルナで問答無用の魔防無視
- アトスに使わせれば追撃可能で、30×2の大ダメージ
…などの要素が重なり、あっけないほど簡単に倒せる。前座のボスモルフたちのほうがよほど強敵で、
ガッカリボスとして挙げられることが多い。
ヒーローズ
理想郷を捨てし者 ネルガル
「私の名はネルガル…くっくっくっ…
ここがアスク王国か…良質な
【エーギル】が大量に手に入りそうだな。」
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 魔法/歩行 |
武器 | エレシュキガル(専用) |
奥義 | 氷華 |
A | 近反・強化増幅 |
B | 奥義の螺旋4 |
C | 守備魔防の信義4 |
2024年5月からようやく登場。エーギルに魅入られて固執するようになった闇堕ち枠で登場しているが悪役キャラで描かれてる立場上、闇堕ち英雄と比較して堕ちた要素が薄い。一応後述のヘクトル編でネルガルの過去ではと示唆している。
ステータスは原作準拠で攻撃守備魔防は高いが速さは低い。
専用武器はキラー武器効果とターン開始時に自分のHPが25%以上の時は自分と周囲2マス以内の味方に攻撃+6かつエーギル奪取を付与。
新しい効果「エーギル奪取」は戦闘中に攻撃していれば自分とエーギル奪取を付与している味方に戦闘相手とその周囲2マス以内の敵が付与している有利な状態を奪う。撃破した場合は戦闘後にHPが10回復する。回復効果はエーギル奪取を付与された味方全員が受けることができる。
もう一つはHP条件がそのままで戦闘中敵の攻撃魔防-6かつ自分の魔防20%分さらに敵の攻撃魔防が減少。そしてバフを除く有利な状態の数×5分与えるダメージが増加(最大25)してバフを除く有利な状態の数×3分受けるダメージが減少(最大15)かつ攻撃時に発動する奥義装備時、最初の攻撃前にバフを除く有利な状態の数分、奥義カウントが加速する(最大3)。
有利な状態が多いほど戦闘有利が捗り、味方にも分け与えてくれる。自身の攻撃直前に奥義カウントが進むという性質上、キャンセル等の攻撃時に奥義カウントが+1される効果をかいくぐって奥義カウントを進めることができる。
奥義の「氷華」だが劇中での氷竜姉弟との関係や後述する19章異伝で示唆される内容と併せると因縁深い名前のチョイスであると言える。
有利な状態を付与する前提なので何もないと強みが減る。鈍足のせいで追撃はほぼ確実に喰らい、高い防御面も意味を成さない。奪われることや消されるのも苦手なのでティナや神階ロキは天敵。
因みにエーギル奪取という新効果の実装により人名の方のエーギルを巻き添えで何故か一緒にトレンド入りさせてしまった。
実装と同時に開催されたイベント「想いを集めて 終末に繋がる門」にも登場。
イベント内ストーリーの設定では、召喚師によって召喚されたわけではなく、モルフとして蘇らせたウルスラを連れて【竜の門】を通じてアスク王国へ強引に侵入したことになっている。
アスク王国に集う英雄たちが持つ良質な【エーギル】の収集を目的としており、その目的の邪魔となるアンナをウルスラに誘拐させる。
その後、生きたままアンナをモルフ化しようと試みるが失敗。更に、ヴェロニカの力によって【竜の門】が閉じ始めた為、やむなくウルスラと共に元のエレブ大陸へと帰って行った。
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ネタバレ
ヘクトル編19章異伝にて
- 魔の島の館で、幼き日のニニアンとニルスに「母のエイナールを助けに行く」と告げて去っていく闇魔法使いの父親
- 闇魔法で力を得るには己の一部を溶かし込む必要があり、場合によっては廃人になる
- かつて、この館に住んでいたのはネルガル
- ネルガルはこの館に大事なものを置いてきているが、それが何かは思い出せない
といった事実が浮上。これらを総合すると、ニニアンとニルスの父親はネルガルという仮説が浮かび上がってくる。
さらに、異伝通過時の終章では会話が一部追加され
- ネルガルが散り際に「エイ……ル」と呟く
- ネルガル撃破後、ニルスが涙を流す
ネルガルが最後に言おうとしたのは「エイナール」の名前、ニルスが涙を流したのは父親を失った悲しみと解釈できる。
また、ヘクトル編では「何のために力がほしかったのだ?」と自問するセリフが追加、闇魔法で力を得た代償として家族のことを忘れてしまっていると考えられ、上記仮説を裏付ける結果になる。
これ以外にも、ネルガルの髪の色はニニアンやニルスと同じ寒色系、ニルスが竜の門から聞こえた声を「懐かしい」と表現しているなど、一見しただけでは気がつかない細かな伏線が張られている。
なお、ネルガルがただの悪人として描写されているエリウッド編において、エリウッドはネルガルに同情し、これらが発覚するヘクトル編において、ヘクトルはネルガルを悪人と断じており、うまく対比させている。