概要
野生のウサギという意味ではなく、生物分類上のグループである。
英語ではhare(ヘア)と呼ばれ、rabbit(ラビット)と区別される。
ただしアメリカではノウサギもrabbitと呼ばれやすく、北アメリカに生息する数種のノウサギがjackrabbitと呼ばれる。
一般に耳や足が長く、穴を掘らず単独生活する。足が速く、時速60〜80kmで走れるといわれる。
子供は生まれた直後から毛があり、目も開いている。
日本にはニホンノウサギとユキウサギ(亜種エゾユキウサギ)の2種が生息する。
世界的には、ユーラシア・アフリカ、北アメリカ大陸にノウサギ属は分布する。
ニホンノウサギ
主に本州・四国・九州に生息する日本固有種。単に「ノウサギ」とも呼ばれる。
体長45~54㎝、尾長2~5㎝、耳長7.5~8.3㎝、体重2~3.5kg。
夜に単独で活動する。年に3~5回繁殖し、1回に1~2頭の子を産む。
4つの亜種に分けられる。
ニホンノウサギの亜種
- トウホクノウサギ(東北地方、本州の日本海側に分布、冬毛が白い)
- キュウシュウノウサギ(本州の太平洋側、四国、九州に分布、1年中褐色)
- オキノウサギ(隠岐諸島に分布)
- サドノウサギ(佐渡島に分布)