概要
和名 | ハスオビエダシャク |
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漢字表記 | 斜帯枝尺 |
学名 | Descoreba simplex simplex |
分類 | 鱗翅目 シャクガ上科 シャクガ科 エダシャク亜科 デスコレバ属 |
開翅長 | 37~50mm |
前翅長 | 20~25mm |
分布域 | 日本(北海道、本州、伊豆諸島、四国、九州、対馬、屋久島)、台湾、朝鮮半島、ロシア南東部 |
幼虫の食樹 | ブナ科(シラカシ、スダジイ、クヌギ)、カバノキ科、ヤマグルマ科、バラ科(桜、リンゴ)、トチノキ科、ツバキ科(椿)、ミズキ科(ミズキ)、タデ科(イタドリ)、トウダイグサ科(アカメガシワ)、ニレ科(ムクノキ)など広食性 |
越冬態 | 蛹 |
成虫の発生期 | 3~5月/年1化 |
早春に出現するシャクガの一種で、春の七枝尺と称される7種のエダシャクの一角。
ゴールデンウィーク前後によく見られる。
あまりシャクガらしくない見た目をしており、どちらかというとヤガ科の種に似ている。
本州では平地から山地まで広く見られ個体数も多いが、北海道では滅多に見られない。
形態
黄色~白っぽい淡褐色の前翅に黒褐色の帯が斜めに一本走り、これが名前の由来(ハス=斜め)となっている。
線は途切れて点列状になる個体もいる。
雌の触角は糸状で雄の触角は櫛状になる。
雌の翅は雄より細長く、前翅頂は鎌状に尖る。
生態
成虫は夜間に花の蜜を吸い、灯火によく飛来する。
幼虫は広食性で様々な植物の葉を食べる。
幼虫は枝に似たシャクトリムシで、よく見ると体には複雑な模様がある。頭部の周囲が黒色で、腹部末端の背面に1対の赤い棘があるのが特徴。