概要
ビスケー湾に面し、ピレネー山脈の両麓に位置する地方名。スペインとフランスの両国にまたがり、バスク人が居住する。
スペイン側に4領域、フランス側に3領域があり、計7領域の統一がバスク・ナショナリズム運動の悲願であり、「7つは1つ」がスローガンである。
ビスカヤ県は石炭や鉄鉱石の鉱床に恵まれ、輸出港としてビルバオ港があったため鉄鋼業が盛んで、ビスカヤ高炉(AHV)社は長らくスペイン最大の企業だった。
美食の宝庫としても知られ、世界的に有名なレストランが多数有り、また、男性が定期的に集まって料理を作る会員制の「美食クラブ」という風習も存在し、「スペイン人に『スペインで食物が美味しい場所はどこ?』と訊くと、まず自分の故郷をあげて『それとバスクだな』と付け加える」という都市伝説も有る。