バルク品
ばるくひん
本来であれば製造や修理などを行う業者向けにまとめて大量販売される商品を、個人へ散売りしたもののこと。また、その形態で売買取引が成立している(客が購入した)商品のこと。
商品の種類は部品や電子機器、生理用品や食品まで多岐にわたる。
単純に安く買われた転売品や中古品、盗品といったものはバルク品の範疇に含まない。
ジャンクと混同されることがあるが、全くの別物。ジャンク品は「動作確認が取れていないガラクタや中古品」だが、バルク品は「動作が保証されている、付加物のない新品」である。
バルク品の特性をしっかり理解し慎重に扱うことで、正規品と遜色ない機能を享受でき、さらに安価に製品を購入可能。
一方で店舗などで正規に販売されている、商品の詳細が記された外装や取扱説明書、付加サービス付きの商品を「正規品」「リテール品」「パッケージ品」などと呼ぶ。
店頭販売向けの正規品との最大の違いは、新品でありながら「商品本体とその簡易梱包だけで、それ以外は付属するものがほとんどない」ことである。
外装(化粧箱やパッケージ)は単純な緩衝材や袋のみに省略されているし、説明書もないか簡易的なレイアウトや梱包材へのラベルで終結している。ストラップやケーブルといった付属品も最初から無い。
正規品では商品の欠陥や初期不良の対応を含め、所定の指示を正しく守れば受けられる「メーカー保証」が用意されている。一方バルク品だとこれらは一切受けられない。また、不良品の割合も正規品より高い頻度で当たる(ただしジャンク品よりは圧倒的に低い)。
偽物が見破りにくく、混入・流通しやすいのもバルク品の弱点の一つ。
上記のような犠牲がある代わりに、購入費用がその分安くなっている。
電子機器では、バルク品でのみデチューンされておらず使用可能な機能が使えたり(※不正改造扱いになる場合がある)、反対に市販品より性能が低いこともある。