概要
マッハ5という驚異的な速度で飛行する能力を持つという鳥獣族の下級モンスター。しかしその飛行能力はあくまで世界観上のもので、デュエルにおいては全く役に立たない。無論、戦闘やカードの効果を自慢のスピードで回避したり、デッキや手札から一瞬でフィールドに駆けつけてくれたりするようなことも無い、ごく普通の通常モンスターである。
カードテキスト
通常モンスター
星4/風属性/鳥獣族/攻1800/守 600
マッハ5で飛行する鳥人。その眼光は鷹より鋭い。
解説
レベル4以下の鳥獣族としては比較的強い方で、同条件の通常モンスターの中では幻のグリフォンに次ぐ戦闘力を持つ。現在ではその幻のグリフォンの存在から優先度は低くなりがちだが、鳥獣族中心のデッキにレスキューラビットなどを複数投入する場合などでは一応候補に入るかもしれない。
正直前々から特に目立った存在ではなかったが、遊戯王GXでは異世界編にてデュエリストとして主人公の遊城十代とデュエルするというまさかの大役を演じる。神鳥シムルグを中心とした割とガチな戦術で十代の命を奪いにかかる(この異世界ではデュエルに敗北した者は消滅し、死亡してしまう)が、最終的には敗北。十代にある情報を与えて消滅した。
レベルの高いものが低いものを支配する世界に生き、その中でも一定の地位を持ちながらも自身も決してレベルが高い存在とは言えない事実にコンプレックスを抱いていた模様。しかし十代とのデュエルの中で最終的には何かが吹っ切れたらしく、消滅する寸前には笑顔を浮かべながら「戦士として誇りにできるデュエルだった」と語った。自分よりレベルの低いモンスターをこき使う様子も見られたが、あくまでその世界のルールに則った行動や発言であり、元々の彼の性根が悪辣だったわけではないのだろう。
「AC01」で使用カードの「サモン・ストーム」「翼の恩返し」が商品化された。
余談だが、海外ではエラッタを受けている。通常モンスターなのに何をエラッタする必要があるのか疑問に思うかもしれないが、実は海外でこのカードの当初の名前は「Harpies' Brother」だった。この名前からハーピィモンスターとして扱えてしまうという問題が生じ、最終的に「Sky Scout」という名前に改名されたのである。
このような事例から、孔雀舞のイメージからは遠いものの、ハーピィのサポートカードとしてリメイクされてもおかしくはないだろう。