プロフィール(『鉄拳3』の時のモノ)
名前 | パンダ |
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性別 | 雌 |
種族 | 食肉目・クマ科・ジャイアントパンダ |
キャッチコピー(二つ名) | レッドデーターアニマル→プリティビースト |
国籍 | 中国 |
格闘スタイル | 平八流熊真拳/改 |
年齢 | 人間で言えば16~17歳 |
身長 | 277cm |
体重 | 200kg |
誕生日 | 10月28日 |
血液型 | ?型 |
仕事 | 凌暁雨のペット |
趣味 | 花壇の手入れ |
好きな物 | 凌暁雨 |
嫌いな物 | クマ(?) |
概要
「3」から登場。凌暁雨(リン・シャオユウ)のペット兼ボディーガードとして共にデビューした雌のジャイアントパンダ。ジャイアントパンダとしては超大型の個体。シャオユウに振り回されたり、クマ2代目に惚れられてアプローチをされ続けるなど、どこか損(?)な部分がある。
ヒグマであるクマを迷惑に思っていて何度もぶっ飛ばしているものの、クマが大会に姿を見せなかった際には気にしていたり、クマのアプローチを断る理由の1つ(?)に、自分がクマよりも歳上だから、というのがあるなど、本気で嫌っている訳でも無い模様。クマは、彼女を見るとスリーサイズ等で正確に判断でき、本能が顕在化する。
『鉄拳6』まではクマの2Pキャラクターとして登場していたが、『鉄拳タッグトーナメント2』からは別枠扱いに。基本的に「クマと同じ性能」という立ち位置はそのままだが、レイジアーツなどごく一部の技のみ独自のものになっている。
クマ同様に存在感があり、リストラされたことは一度も無い。鉄拳をプレイしない人でも、パンダやロジャー家等の動画を視て楽しんでいるらしい。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではスピリット枠でクマ&パンダとして登場。憑依ファイターは三毛猫のコーデをしたMiiファイター射撃タイプ+クマのコーデをしたMiiファイター格闘タイプ。サポーターで特殊能力は超速タックル。
しかしクマをイメージした後者はわかるが、なぜパンダはネコであり射撃タイプなのか。まあ「大熊猫」と考えればいいとしても、普通に格闘タイプでいいのではないか。まあクマもクマでモンスターボールにこんなもんを入れて来るのだからどっちもどっちなのだが。
革命を起こしたキャラクター
2018年のアムステルダムでの世界大会にて、韓国の超大型新人で20代前半の「Rangchu(ランチュ)」が、敗者復活戦からパンダを選び、そのままベテラン勢を蹴散らして優勝し、世界中の度肝を抜いた。韓国のプレイヤーが中国の動物を操り日本由来のゲームで優勝したのだった。ランチュがアムステルダム行きを決めた試合も同じステージだった。
パンダやクマはこれまで、当たり判定の大きさなどから、いわゆる「人気ランキングの最下層」とされてきたこともあり、世界大会で不人気キャラクターを見ること自体があり得ないことだとされてきた。また、ランチュの様な超接近戦プレイヤーも非常に珍しい。
しかし、ランチュがそれまで10年間親しんできたパンダを選択すると、あらゆる下馬評を跳ね除けて敗者復活戦から凄まじい強さでベテラン勢、しかも因縁の世界TOP2の韓国プレイヤー達(Qudans, Knee)の操るデビル仁を倒して見事に優勝した。これには世界中のプレイヤーや実況者が驚愕、狼狽、称賛といった反応を示し、その場にいた「鉄拳の親」こと原田氏も、ランチュにトロフィーを贈呈する際に「パンダ!? パンダ!? マジで!?」とコメントした。そしてこの結果は世界中のネットニュース等に掲載され、ランチュとパンダに関するドキュメンタリーまで2つ作成された。また、かつてクマで伝説を作った韓国のレジェンドプレイヤーHankumaの再来とも言われた。実際、ランチュもHankumaから影響を受けたとコメントしている。なお、日本のトッププレイヤー達にもパンダやクマを愛用する人達がそれなりにいる事はあまり知られていないらしい。
- なお、当日の試合会場ではパンダ、シャオユウ、キング、仁というメンバーが会場で出迎えていたのも印象的(参照)。
これにより、所詮人気キャラクターは人気キャラクターでしかなく、全てのキャラクターが最強に至る可能性を持つ事が改めて認識された。これには原田氏自身がツイッターにて「ランチュがパンダで優勝した事は、ゲームを作った僕ですら想像していなかったこのゲームの可能性を拡げてくれた」とコメントした。また、そもそもデビル仁も2017年大会で、今回の準優勝であるQudanが評価を変えたキャラクターでもある。
驚くべきことに、この一件でパンダ・クマが「最弱」候補にもかかわらず一度弱体化(ナーフ)されてしまった。
また、このアニメの主人公の様な革命をリアルカンフーパンダ、またランチュの操るパンダを、カンフーパンダシリーズの主人公のポーにちなんでリアルドラゴンウォーリアと呼ぶ人もいる。
- ポーは雄だが、パンダの闘士はそれまで「ありえない」とされてきたり、対戦相手が闇堕ちしていたり、ポーもランチュも一度パンダとしての能力に限界を感じて引退も考えたが再起してきた点も似ている。
- 同シリーズに登場する雷武龍はジャッキー・チェンをモデルとしているが、カンフーパンダにおいてポーの修行はジャッキー・チェンの修行をモデルにしたり、ジャッキー・チェンが演技監督をしたり、マスター・モンキーのCVである等の繋がりもある。
そして、なんとランチュは2024年の世界大会もクマで優勝という、これまた史上初の快挙を成し遂げた。この世界大会を2度優勝するのも史上初であり、レバーレスのプレイヤーが世界大会を優勝したのも初めてである。ちなみに、この大会が『鉄拳8』の最初の世界大会だった。
- 決勝戦では、なんと「(接続不良による敗北も含めて)0vs2」「あと一撃を喰らったら敗北」というとんでもない劣勢から逆転している。原田氏は、今回も「マジで!?」をツイートし (参照)、日本のヤフーニュースでも報道された(参照)。
- 今回は原田氏の提案で氏も混ざってRangchuを胴上げし(参照)(参照)、Rangchuは「これで子供のためのオムツがたくさん買える」と喜んでおり(参照)、これに関するイラストも投稿された(参照)。さらに、ランチュの優勝を記念したTシャツも販売される事になった (参照)。
- 鉄拳界隈の覇権をパキスタンから韓国が奪い返した事も注目を集めた。
多くの場合、「世界チャンピオンが使用したキャラクターは使用率が増える」という傾向にあるが、ランチュの場合は「パンダもクマも最弱候補であるために、ランチュの優勝後も大して使用者が増えない」という現象が見られた。
ランチュは日本語が堪能なだけでなく日本に留学しており、日本人プレイヤーのみぃみと結婚する等韓国と日本の競技人口の橋渡しとしても活躍している。パンダ以外にもジュリア・チャンなども使う。チクリンとは友達。また、世界大会でザフィーナを使って最終トーナメントに進んだ事でも記録的なプレイヤーである。
Pixivにて
本タグよりも、鉄拳とパンダを別途にして検索する方がイラストを見付けられる。
余談
- 現実世界ではパンダの尻尾は白いが、鉄拳3でお披露目されたパンダの尻尾は黒い。このパンダの生態の誤認について、中国大使館から直接お叱りの電話を受けたらしいが、結局CS版鉄拳3でも修正を忘れ、修正は結局TT1までずれ込むことになった。
- 前述の通りクマは年上だが、パンダとの年齢差はたったの1歳である(人間換算で2~3年差)。ちなみに現実世界ではパンダが2歳から繁殖に入るのに対して、ヒグマが成獣として繁殖を始めるのは4歳ごろから。つまり鉄拳3時点で8歳のパンダは、クマよりも比較的長く婚期を逃していると言える。
関連動画
外部リンク
- ランチュのTwitter
- ランチュ - 格ゲープレイヤー Wiki
関連タグ
パチリスさん:韓国人プレイヤーがマイナーキャラクターを使って優勝した例。マスコット枠である事が共通している。
ギガース:最弱のキャラクターともいわれていたが、韓国人のDoToRingが2020年の大会で世界最強レベルのキング使いである韓国人のRox_Pumaを撃破して優勝した。
パンダ(呪術廻戦):Rangchuが革命を起こした日に、ジャンプでもパンダが暴れていた。手のリングやヒップアタックも共通している。
射水為朝:eスポーツ選手の戦隊ヒーロー。持ちキャラではないパンダを使ったことを舐めプと捉えられ、恨みを買ってしまうエピソードがある。