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ヒメサマン

ひめさまん

『逆転裁判』及び『逆転検事』シリーズの劇中劇の登場人物、または『大江戸戦士トノサマン』のスピンオフである特撮ヒーローシリーズの通称である。
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概要編集

『作品解説』編集

逆転裁判』第3話『逆転のトノサマン』に登場。「初代『トノサマン』の打ち切りという緊急事態」に即座に対応する為、穴埋めとして急造されたシリーズ第2作。監督にして原案者の宇在は前述の「衣袋武志殺害事件」の際、捜査目的で成歩堂と一緒に『英都撮影所』を訪問していた真宵と出会った。事件に関する聞き込みをしたい彼女の都合を無視して「和装の健康的な美少女・真宵」に魅了された宇在は、その場で彼女の格好から着想を得て「今後『トノサマン』シリーズの続編となる新作、その主役を飾る新ヒロインキャラ」を構想した。それが『小江戸剣士ヒメサマン』と新主人公ヒメサマンである。本来は初代『トノサマン』が無事に放送終了を迎えた後、新作の続編として『ヒメサマン』は放送開始する予定だった。しかし初代『トノサマン』が前述の事件の影響で突然の打ち切りを喰らい、急遽その代役を請け負う形で新番組『ヒメサマン』は放送が開始された。


「作品の全てを急造しなければならない過酷な制作環境」だった為、人材獲得にも難航した様で「女性キャラ・ヒメサマンのSAを男性の荷星が担当する異常事態」を招いた。この人選は「前作に関する事件で辛酸を舐めた荷星への労い」も兼ねているとも取れる。トノサマンと違ってキャラとSAの性別が一致していないので「ヒメサマンは女優もしくは女性声優が、SAの演技に合わせて声を当てる形で動かしている」と見られる。慌ただしい状況下で誕生し制作された作品であったが、監督の宇在を筆頭に「本物の才能を備えたスタッフとキャストの尽力」によって、めでたく前作にも引けを取らない大人気番組へと成長した。最終的には『全日本ヒーロー・オブ・ヒーロー』のグランプリ授賞をも果たす大躍進を遂げて、無事に全話の放送を終了させたのだった。


作中での説明や描写が極めて少ないので『ヒメサマン』の作風は不明瞭であるが、恐らく初代『トノサマン』同様、無難な制作方針を取り「爽快感を伴う勧善懲悪を主題とした時代劇風の物語」が展開されたと思われる。ヒメサマン以外のメインキャラが公開されていない所からして「前作でのアクダイカーンに該当する特定のライバル」は不在であり、初代『トノサマン』との差別化も考慮した上で「主人公にして正義のヒロイン・ヒメサマンが単独で、毎回ありとあらゆる事件を解決して行くストーリー」が展開された可能性が高い。前作から引き続き『ネオ・エドシティ』が舞台とされ、基本的には「何らかの事情で不在のトノサマンに代わって、新主人公のヒメサマンが街の平和を守る為に奮闘するという筋書き」の模様。この舞台設定は「打ち切り処分を受けた、前作のやり直しやリベンジ」も考慮して付加されたのかもしれない。


『登場人物』編集

ヒメサマン(SA:荷星三郎編集

本作の主人公。確認出来る限り「シリーズ唯一の女性主人公」に当たる。トノサマン同様ウルトラマンの様な顔立ちだが、正義のヒロインに相応しく華やかで可愛らしい装いをしている。江戸時代お姫様日本国花大和撫子を象徴する振り袖をモチーフとした「全体にピンクの空間で桜吹雪が舞う様が描かれた衣装」は実に美麗。ポッコリとしたお椀型の巨乳が目を引く。SAが身長185cmの厳ついガチムチ巨漢だとは思えない程、スリムなモデル体型の持ち主。不思議な事に体型の格差は巧妙に誤魔化せているが、流石に身長は無理があるのでSAと同じになっていると思われる。もしかしたら身長と体格は、ある程度の加工編集で誤魔化しているのかもしれない。ピンクの結髪には2本の簪(かんざし)を挿している。『逆転裁判2』の攻略本では「その姿は『ネオ・エドシティ』に羽ばたく可憐な蝶の様」と称賛された。ピンクの柄のレイピアを武器とする。作中では実現しなかったが、公式イラストには「トノサマン・ヒメサマン・アクダイカーンのトリオ」を描いた物が存在する。


当初は「トノサマンとヒメサマンの関係」は謎に包まれていた。現実での制作事情、作中の設定と世界観から推測するに「ヒメサマンはトノサマンの留守を預かり、彼に代わって『ネオ・エドシティ』の平和を司るヒーローとして活動している」または「トノサマンがいないパラレルワールドにて、ヒメサマンは舞台の『ネオ・エドシティ』の秩序を乱す悪役陣と戦うヒーローとなっている」といったシナリオが展開されたと思われる。本作の放送終了から2年後、思いがけない形でトノサマンと共に復活し、後述の当時の最新作にて再登場を果たした。この時ようやく「トノサマンとヒメサマンの関係」が明言されたが、衝撃の後付け設定が公開される事となった。


『関連事件』編集

「事件」と言う程ではないものの、作品とほぼ無関係の場所で「ちょっとしたトラブル」が起きている。真宵との出会いから宇在は本作を構想した訳だが、その際に彼女に「ロリコン臭い危険な視線と言動」を向けていた。アニメ版では構想の元となった「宇在の妄想」が更に過激化しており、彼が脳内で思い浮かべた「ヒメサマンのコスプレをした真宵の姿」までもが描かれた。現実での真宵は貧乳だが、妄想での彼女は姉の綾里千尋には劣るものの巨乳と化していた。原作の時点でヒメサマン自身も巨乳として設定されている。


『1』のエンディングでは『逆転裁判』シリーズの恒例となった『登場人物達の後日談』が挿入されていて、トノサマンの過激派のファンだった九太も登場する。今では本命をヒメサマンに乗り換えてシリーズに熱中しているが、その意向を変更させかねない出来事が彼の身に起きた。相変わらず撮影所に潜入しては「憧れの特撮ヒーローの隠し撮り」に専念していた九太だったが、運の悪い事に「ヒメサマンの着ぐるみを脱ぐ荷星の姿」を目撃してしまう。作中の描写から「ヒメサマンの担当者は美人女優」だと思い込み、憧れの対象としていた九太は大ショックを受けて「もうショックだよ!あんなムサイのがヒメサマンだなんて‥‥」と泣きべそをかきつつ語っていた。これを機に撮影所の職員達からも迷惑行為と見なされていた、彼の隠し撮りという悪癖が失くなる事を願いたいものである。



関連タグ編集

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