ここではキャラクターとしてのヒーマンについて記述する。
シリーズの詳細は『He-Man』の記事を参照。
概要
人呼んで宇宙一パワフルな男(The Most Powerful Man in the Universe)。
マスターズ・オブ・ジ・ユニバース(Masters of the Universe)の仲間たちとともに、惑星エターニア(Eternia)と、グレイスカル城(Castle Grayskull)に隠された秘密を、スケルター(Skeletor)が率いる悪の軍団から護り戦うヒーロー。1981年のデビュー以来多くの媒体で活躍しており、細部の設定は度々変更されている。
1981年に発売された初期の設定ではバーバリアンの族長という位置づけのキャラクターだったが、1982年のDCコミックス版において平素の姿であるプリンス・アダム(Prince Adam)の設定が作られ、以降のTVシリーズもこれを基にしている。
演者
1980年代のシリーズではJohn Erwinが声をあてている。
1990年代のシリーズでは変身の前後で声が異なり、アダムはDoug Parker、ヒーマンはGarry Chalkが担当。
2002年版ではCam Clarkeが声をあてている。
プリンス・アダム
エターノス宮殿(palace of Eternos)に住む、ランドール王(King Randor)とマルレーナ女王(Queen Marlena)の息子。
アドラ王女(Princess Adora)の双子の兄であり、クリンガー(Cringer)という緑色の虎を飼っている。
奔放でやや抜けたところがあり、ランドール王や近衛隊長の女騎士・ティーラ(Teela)には臆病者と思われている。
その実、彼は失われた神秘の力が眠るグレイスカル城の番人・ソーサレス(Sorceress)からパワーソード(Power Sword)を授かっており、エターニアに危機が訪れると "By the power of Grayskull!" のかけ声とともにパワフル超人・ヒーマンに変身する。またクリンガーも、赤い装甲を纏ったバトルキャット(Battle Cat)となる。
ヒーマンの正体がアダムであることは秘密であり、ソーサレスとクリンガー以外ではティーラの養父で優れた戦士であり発明家でもあるマン・アット・アームズ(Man-At-Arms)ことダンカン将軍(General Duncan)と、異次元からやってきた小人の魔法使いオルコ(Orko)のみが知っている。
パワーソード
パワーソードは別名をソード・オブ・パワー(Sword of Power)もしくはソード・オブ・グレイスカル(Sword of Grayskull)といい、本来の完全体から分割された二振りが存在する。
一方はヒーマンの主武装にして変身アイテム、もう一方は宿敵・スケルターが所有しており、グレイスカルの真の力を目覚めさせる鍵として激しい争奪戦が繰り広げられる。
ちなみにシーラ(She-Ra)の剣はソード・オブ・プロテクション(Sword of Protection)。
余談
ごくシリアスな設定のヒーローものなのだが、筋肉モリモリの金髪おかっぱ男子というデザインに加え、アダムがピンク色のベストを愛用していることなどがしばしばネタにされており、MAD動画『HEYYEYAAEYAAAEYAEYAA』などはその最たるものである。
その影響もあってか、実写版以降は髪型や服装などがアレンジされていることが多い。