概要
主にセレニケレウス属(ヒモサボテン属)サボテンの果実。別名「ドラゴンフルーツ」。
従来はヒロケレウス属のものとセレニケレウス属のものがあると考えられていたが、ヒロケレウス属がセレニケレウス属に統合されたため現在では同じ属になっている。
旧ヒロケレウス属のものはいわゆるサンカクサボテン類の品種で「ホワイトドラゴンフルーツ」「レッドドラゴンフルーツ」「ピンクドラゴンフルーツ」等の名称で流通している。
元からセレニケレウス属だったセレニケレウス・メガランツス系統は「イエローピタヤ」「イエロードラゴンフルーツ」として流通するが稀(ただし、旧ヒロケレウス属のものでもイエロードラゴンフルーツあるいはゴールデンドラゴンフルーツと称される品種があるため注意)。
前者のほうが品種数や流通量は多く、後者のほうが甘味が強いとされる。
また観葉植物として流通するミニドラゴンフルーツは自家結実するエピフィルム属サボテンである。食味は概ねホワイトドラゴンフルーツと同じ。
メキシコ、中南米原産の果実で、中身は白色、黄色又は赤いゼリー状で豊富な果汁が特徴。食感はキウイフルーツのようで、甘味と酸味がある。種は取り除かずにそのまま食べることができる。
キンキンに冷やすと果肉がシャーベットみたいになる。おいしい。
ただし、保存性のため早めに収穫されたものが流通しがちであり、追熟しないため流通しているものは薄味な事が多い。
アルブミン、アントシアン、ブドウ糖、リン酸、ポリフェノール、食物繊維、カロチン、カルシウム、鉄、ビタミンB1・B2、ナイアシン、ビタミンC等が含まれており、健康食品として注目されている。
ちなみに果汁は服などにつくと落ちにくいらしい。食べる時は気をつけよう。