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概要編集

サムライゴローが搭乗するF-ZEROマシン。

楕円形のボディに尾鰭の付いたそのフォルムは、名前通りエイ(Stingray)に近い形をしている。躑躅(つつじ)色の車体にファイヤーパターンが描かれているのが特徴。

設計者はトラエモン・エチゴヤ。

作品によって名前の表記にブレがある。


機体情報編集

F-ZERO

重量1960kgエンジンRS-5025×2
最高馬力3800ps最高速度478km/h

表記は「ファイア スティングレー」。

4台のマシンで唯一前照灯らしき装置が確認できる。

全マシンで最高速度が最も優秀なのが特長。

さらにグリップ、惰性、ダート耐性、スリップゾーン耐性、ダッシュプレートの持続も全マシン中最高

最高速度に到達するとやや旋回性能が落ちるが、アクセルを軽くポンピングするだけで解消できる。他のマシンが400km/h以下まで減速しギリギリ曲がれるようなコーナーを、本機は460km/h以上を維持しながら悠々と突破できると書けばその異常さが伝わるだろう。

おまけにボディ強度や接触時の安定性もワイルドグースに次いで高いという凄まじい性能を誇る。


欠点は全マシン中最低の加速力

速度が乗らないうちはガードビームに軽くかすっただけでも速度がガタ落ちしてしまう。

最高速に達した後も、他マシンや壁に激突しようものなら挽回が難しくなるため、ミスのない走りが求められる。


また、あまりにハイスペックすぎるため、本機に慣れるとマシンに物足りなさを感じてしまいがちという独自のデメリットも。


当時存在した「ファミ通」のゲーマー達の投稿コーナー『やり込みゲーマーズ』にて、ミュートシティⅠの最速記録を狙うマシンとして活躍。

スタート時にライバルに後ろから押してもらうことで加速の悪さをカバーする超スタートダッシュ(ソニックスタート、436スタートとも)、強制減速ゾーンとガードビームの僅かな隙間を最高速度で走り抜ける隙間一点読み等、多くの技が生み出された。


F-ZERO X/F-ZERO GX編集

重量1960kgエンジンRS-5060×2/RS-5027×2
性能評価ボディA/ブーストD/グリップBマシンナンバー5

表記はどちらも「ファイア スティングレイ」。

車体が全体的に角ばった形状に変化した。

前照灯らしき装置はなくなり、ウイングも非可動となっている。

グリップはBランクに落ち着いたが、代わりにボディ強度がAランクに。この二点が優秀なおかげで初心者にも扱いやすい。

しかし加速の鈍さは相変わらずで、ブースト性能も厳しいものがあるため、グランプリでは高難易度になるほど無駄のない走りが求められるようになる。

カラー変更でボディを黄緑色、天色、白に変更できるようになった。


『F-ZERO GX』では三大表記はそのままだが、初代『F-ZERO』を意識したような調整が施されている。ボディ強度はやや控えめとなったが、重量の割にグリップが優秀なのが特徴。地味にウイングが再び可動式になった。

ストーリーモードでは、第2話にてファルコンとの勝負に用いられるも、岩壁に衝突しクラッシュ。その後修復したのかスペアマシンを調達したのかは不明(後述するエンジン名を踏まえると恐らく後者)だが、第7話にてグランプリに出場している。

今回はボディを黄、緑、青と、古くからのライバル達を彷彿とさせるカラーに変更可能。

ちなみに、今作ではエンジンがRS-5025から最新型のRS-5060(語呂合わせ?)になっているが、ストーリーモード第7話ではモニターにRS-5027と表示されている。


F-ZERO 99編集

ボディ強度3.5回復度2.5
グリップ4.5最高速度478km/h

表記は「ファイア スティングレー」(TIPSから確認可能)。

外見、性能共に初代『F-ZERO』に準じている。

原作通り最高速、グリップ、ボディ強度、ダート耐性などの基本性能が優秀。

そのため、「ターボやスーパーターボを任意のタイミングまで温存する」走りと相性抜群

ただし加速は悪く、回復力が低めな上にターボ発動時のパワー消費は全マシンワースト。

ターボを多用できないため、基本性能の高さを活かしてミスなく速度を維持する走りが求められる。

本作はアクシデントに繋がる要素が多いこともあり、原作の「速いがミスすると取り返しがつかなくなる」性質を先鋭化させたような性能と言えるだろう。

なお、当初は接触時の安定性、ターボ使用時のパワー消費、ダッシュプレートでの加速度に難ありだったがアップデートにより緩和された。


また、今回の本機を語る上で欠かせないのが初代『F-ZERO』のルールを再現したクラシックレース

このモードにおいては基本性能の高さから初代同様ゲームバランスもあったもんじゃないレベルの強さを誇る

これに関してはもはや公式も開き直っているようで、同モードのアイコンには(SNES版『F-ZERO』ボックスアートの)本機だけが映し出されている。


今回は条件を満たすことで様々なカラーやデカールを設定可能。また、エースリーグを完走すれば、『BS F-ZERO GRAND PRIX』に登場したファイアスコーピオンと同じ見た目(とマシン名)にできる。



F-ZERO ファルコン伝説編集

表記はアニメ版、ゲーム版共に「ファイア スティングレイ」。

『F-ZERO GX』からさらに角張ったフォルムに。エンジンは4基横並びとなっている。

こちらの世界線では、妻であるリサ・ブリリアントのラッキーカラーで、彼女に勝手に染められたものであるらしい。仕返しとして彼女の愛機「パンツァーエメラルド」はゴローの好きな色である緑色に染められている。

作中ではゴローの移動手段として用いられることが多いが、第13話のレースではリュウ達に引けを取らない走りを披露している。

その他の回でも、話に絡まないモブとしてレースに登場する頻度が高い。


ゲーム版『F-ZERO ファルコン伝説』『F-ZERO CLIMAX』にも登場。

デザインはアニメ版に近いが、エンジンが原作シリーズ同様2基のみとなっており、ウイングも可動式になっている。

前者では最初から選択可能なマシンであり、ストーリーモードでも使用可能。

ただし第1章でいきなりゴローが毒を盛られ、旋回性能が非常に低い状態でのレースを強いられる(第2章以降は正常に戻る)ため、重量級マシンの扱いに慣れてから挑むことを推奨する。


『F-ZERO CLIMAX』では「ファイアー スティングレー」表記。

グラフィックの都合なのか再びウイングが非可動となった。

最高速が優秀だが加速、惰性、ブースト性能が低い上、コーナリング時に失速しやすい。そのためナローターン等を駆使し、極力速度を落とさないよう走ることが重要となる。


その他編集

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ編集

大乱闘スマッシュブラザーズDX』以降の全作品で各F-ZEROステージのコース上を走るギミックとして登場し、『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』のステージ「ミュートシティ」では懐かしのドット絵姿もステージの足場として登場する。

実は『Super Smash Bros.』(『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』の海外版)で追加されたエンディング用の一枚絵には『F-ZERO X』のパッケージ裏に描かれた漫画の一部コマが使いまわされており、ファイアスティングレイの背面姿を確認できる。非常に地味な形の出演ではあるが、この海外版を含めればブルーファルコン共々大乱闘スマッシュブラザーズシリーズで皆勤賞を果たしたF-ZEROマシンということになる。


スーパーマリオRPG編集

とある店で同じF-ZEROマシンであるブルーファルコンと共に模型として登場。

リメイク版にも登場するが、リメイク元のゲーム内グラフィックをベースにしたのか、F-ZEROシリーズの本機とあまり似ていない外見になっている。


マリオカート8/マリオカート8デラックス編集

ミュートシティの電光掲示板にサムライゴローと共に登場。


スーパーマリオくん編集

「ファイアースティングレイ号」が登場したことがある。


小説『F-ZERO・・・そしてスピードの神へ』編集

場面によって「ファイア・スティングレー」「ファイアー・スティングレー」と表記がぶれている。

初代『F-ZERO』から10年後が舞台の作品。

かつてゴローは本機を駆って、ファルコンの次に優秀な総合成績を残したとされている。

また、主人公スワンの相棒エディが「(ファルコンの他にも) 3人男達のマシンは俺達メカニックの手本。特にファイア・スティングレーはすごかった」「デザインは無骨だがとんでもなく速いマシンだった」と褒めちぎっているなど、初代『F-ZERO』での高性能ぶりを意識した描写が見られる。

直接の出番はないが、本機の活躍で名を馳せたRS-5025エンジンは、新たなF-ZEROマシン4基搭載された。(全て新調したのか、本機からの流用も含まれるのかは不明。)


余談編集

F-ZEROシリーズには、本機と関連性のあるマシンが存在する。

  • トラエモン・エチゴヤが製作し、レース用に改造した特注品のRS-5026SPを搭載したグリーンパンサー(元はゴローのスペアマシンだったとされているが、スペアのファイアスティングレイを改造したのか、元からこの仕様だったかは不明。)
  • 同じくトラエモン・エチゴヤが製作し、ゴローの息子ダイゴローの駆るシルバーラット

また、『BS F-ZERO GRAND PRIX』、『F-ZERO …そしてスピードの神へ』にはそれぞれ

が登場している。


関連タグ編集

F-ZERO F-ZERO99 サムライゴロー

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