CV:加藤和樹
概要
小人族の国・ニザヴェリルの王。
王家が滅んだあと、一兵士から成り上がって王となった人物で、この世のものとは思えないほどの強さを誇る。だがある時から豹変して他国を次々と侵略している。
孤児となったオッテル・レギン兄妹を引き取り、育てた人物でもある。
現在は過去の記憶を失っているらしく、たびたびオッテルの前で頭を痛めているようだ。
ストーリーでの動向
手始めにアスク王国に攻め入り、異常なまでの強さでアルフォンスらを圧倒して壊滅寸前に追い込むが、ある扉の前に来た時に突如頭痛が襲い、その隙を突かれて一時捕らえられる。
その後ロキの助けもあって自力で脱出して戻り、今度はエンブラへと攻め入ろうとする。だが、この時から自身の持つ圧倒的な強さや時々押し寄せる破壊衝動などについて疑問を持ち始めるようになる。
エンブラへと攻め入った目的は、エイトリが隠した「ブレイザブリクの偽物」を入手を依頼されたため。ロキからそのいわれを聞かされた彼は思い当たるものを感じ、エイトリを問い詰める。
ニザヴェリルの塔でレギンにのみ聞こえた王族のものと思しき声から、もとはニザヴェリルの者ではないと思われていたが、10章の最後で自分は「召喚器を持った男」に召喚された別世界の人間であると明かす。もとの世界に戻せとエイトリに詰め寄るが、「召喚器を持った男」とはエイトリ自身のことであり、5年前に不完全な神器によって召喚された者の中で、記憶を失いながらも唯一正気を保っていた存在である事を明かされる。そのままエイトリの術中に落ち、竜の姿に変えられたうえで、王都を手当たり次第に破壊し始める。
そして、レギンの振るった魔剣グラムにより敗れた事で、元の姿と記憶を取り戻す。
元いた世界では妻子持ちで、妻子のためにがむしゃらに戦っていた中で召喚され、オッテルやレギンがどこか自身の子にも思えた事で彼らを保護していた。
しかし負った傷は重く、元の世界に戻ることもかなわぬままレギンに抱かれながら息を引き取った。
ユニットとして
曠野の王 ファフニール
属性 | 青 |
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兵種 | 槍/騎馬 |
武器 | フレイズマル(専用) |
敵ユニットとしての登場で、7章までの登場では「ニザウェリルの理」によりダメージを与えられない。
専用武器のフレイズマルは守備+3に加え、周囲1マスに味方がいない時戦闘中全ステータスが5増加。また攻撃時に相手の奥義発動カウント減少量を減らす効果に加え、攻撃後敵とその2マスの範囲内の敵に「キャンセル」を付与する。更にレギン、オッテル同様に1-4ターン目の間で発動する【再移動(3)】も持つ、バランスのとれた万能な武器。
ステータスは物理型偏重のステータスで、速さも高いため追撃を受けやすい。反面魔防は低いので魔法で一気に決着をつける戦法が有効。
曠野の王 ファフニール(竜)
属性 | 無 |
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兵種 | 竜/重装 |
武器 | 蒸気のブレス(専用) |
エイトリの術中に落ちて暴走している姿。
蒸気のブレスは速さ+3と錬成ブレスの効果に加え、攻撃された時か敵のHPが75%以上の時、戦闘中全ステータスが5増加と見切り・追撃効果、更に同条件で周囲1マスに味方がいない時は奥義発動カウント変動量が1減少する。
ステータスはいずれの能力も強力で、高い攻撃、速さ、守備に加え、最も低い魔防でさえ比較的高めな部類と穴が無い。唯一HPが重装としては低いので、竜特効の武器やレイヴン系魔法などをぶつけて押し切るしかない。
野望の新年 ファフニール
属性 | 赤 |
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兵種 | 暗器/騎馬 |
武器 | ニザヴェリルの花(専用) |
奥義 | 凶星 |
A | 攻撃速さの孤軍4 |
B | 罠解除3 |
C | 攻撃守備の奮起4 |
2022年1月からお正月の超英雄として登場。プレイヤーの使えるファフニールとしては初。
専用武器「ニザヴェリルの花」は自分から攻撃したか孤立している時のみ、戦闘中、全ステータス+5と自分の追撃不可無効とキャンセルの効果と攻めを得意とした。1-4ターン目の間で発動する【再移動(3)】も持つ。
飛空城に適した能力で暗器ユニットで珍しいアタッカー寄りでララム以来約2年ぶりとなる稀少スキルの罠解除持ちの追加となる。
余談
ファフニールの元ネタは北欧神話の同名人物で、オッテル、レギンは弟にあたる。神々が誤ってオッテルを殺してしまったためその賠償を要求したが、神々が差し出した財宝にかけられていた小人アンドヴァリの呪いに取りつかれて父親を殺し、それらを独り占めするために竜のような怪物に変身したとされている。その父親の名前が武器名のフレイズマルである。
原典だと英雄シグルズ(この人の名前の元ネタ)の手で討たれている。
担当声優の加藤和樹氏はファイアーエムブレムシリーズ初担当。こちらは俳優寄りのイメージなので初めて知った人も多い。