CV:松岡禎丞
概要
ファイアーエムブレムヒーローズのオリジナルストーリーのキャラクター。
ニフル王国の第一王子であり、スリーズ、フィヨルム、ユルグの兄。ニフルきょうだいでは唯一の男性。
加えてニフルきょうだいの間で父親の話題が一切出ないので(王位も王妃にある)、もしかしたら王家で唯一の男性かもしれない。
一人でスルトの暗殺に挑む勇敢な性格ではあるが、物腰や口調は理知的かつ威厳ある大人である(本人曰く、「融通の利かない性格」)。紳士的でもあり、一人称は下記の通り「私」。次期王だからか、強さにこだわっている部分も見られる。
またスルトの暗殺に失敗した後、重傷を負いながら何度もムスペル軍の部隊を単身撃退するという凄まじい活躍を見せている(お前はどこのルネス王子だ)。
フィヨルムが継いだ槍・氷槍レイプトは本来フリーズが受け継ぐ物だった。それをフィヨルムが継いだのは、妹の心強さを買ったというのもあったが、ニフルへの侵攻を始めたスルトと刺し違える覚悟でフリーズが居た為でもあった。
登場前は妹達の外見、FEのお決まりもあり優男系王子だろうと思われていたが、いざ登場してみると体格がよく精悍な立ち振る舞いで、多くの召喚師の予想を裏切った(実際彼のように体格のいい王子はシリーズでも珍しい)。
それでありながら可愛らしい顔、妹と同じ鎧、威厳ある大人な言動と、ギャップにやられる人が多く、登場数時間で淑女を中心とした色々な勢の話題になった。
服装について無頓着であるようで、「似合うとか似合わないとか、何を以って決めるんだろうな」と発言している。
非公式だが「スリーズがきょうだいの服を仕立てている」という説も絵師が提唱している。
初期設定では彼はスリーズの弟だった。
デザインを担当した前嶋重機氏のツイートにも「リリース時で変更されたのかも」とあり、「キャラデザのお仕事ではよくあること」と続けている。
また前嶋重機氏は「三人のきょうだいを抱っこできる包容力と体躯が必要だなと思った」とツイートしており、立ち絵は「アルフォンスと対になるように描いた」、「モチーフはシロクマ」としている。
ユニット性能
氷刃の王子 フリーズ(伝承英雄)
「私はニフル王国第一王子フリーズ。
私もニフル王族の一人として、
君の力となることをここに誓おう。」
属性 | 赤 |
---|---|
兵種 | 剣/騎馬 |
武器 | ギョッル(専用) |
奥義 | 月虹 |
A | 遠距離反撃 |
B | 凍結の封印(専用)→凍結の封印・承(専用) |
C | 攻撃の紫煙3→攻撃守備の脅嚇 |
2018年11月から風の伝承英雄で登場、妹のスリーズと伝承属性が同じである。
ステータスは攻撃守備が高めで速さは鈍足。
専用武器「ギョッル」は相手が不利な状態異常にかかっている時、絶対追撃かつ敵は追撃不可という強烈な効果。
専用Bスキルの「凍結の封印」はターン開始時に自身のHPが50%以上の場合、敵の中で最も魔防が低い敵の攻撃と速さを-6する効果があり、スリーズの「氷の封印」と似通った効果になっている。
性能が自己完結しており、「凍結の封印」にかかった敵を攻撃あるいは迎撃すれば、高い攻撃での追撃で圧倒することができ、その時発動する「攻撃の紫煙」に後続が巻き込まればそれらも迎え撃てる。
ただ、攻撃守備が高い分、ラインハルトばりの超低速の持ち主であり、ギョッルの効果でその弱点を打ち消しているのだが、逆に効果外だとほぼ確実に追撃される。また、異常状態を回復するレスト持ちのユニットがいると不意を突かれることになるので、相手をよく見て行動しよう。
凍結の封印が適切な敵に乗せられるとも限らないため、主力として使うなら他にも(条件が違う)デバフ要員を入れた編成が望ましい。
…実はターン開始時にステータス弱化を撒き散らせて苦手な青属性を受けれるスルトとの相性がめちゃくちゃ良かったりする。20のスリップダメージも入るので、フリーズ自身も近づいてきた青属性を強引に突破しやすい。これを知ったら彼はどう思うのだろうか……。
レベルアップの台詞が非常に淡々としている。
2022年2月のアップデートで上方修正。
Bスキルは「凍結の封印・承」へ。HP条件が消え、最も魔防が低い敵だけではなく、その周囲2マス以内の敵に攻撃守備-7かつキャンセル付与。速さから守備に変更となるが元々速さの低いフリーズには相性が悪かったので改善。
Cスキルは「攻撃守備の脅嚇」へ。なるべく近い相手にもかかりやすくなり、ギョッルの効果を発揮しやすくなる。
同時に錬成武器対象に。自分のHPが25%以上の時か敵が不利な状態異常にかかっていると戦闘中、攻撃守備-5が追加。特殊錬成効果は自分から攻撃するか周囲二マス以内に味方がいるとさらに戦闘中、攻撃守備-5かつ攻撃守備のバフの数値を2倍へ弱化する。これで追撃不可のみならず、敵は攻撃守備をさらに弱らせる新たな個性を得た。
迎春の氷王子 フリーズ
「私の名前はフリーズ。
新たなる年の訪れを
君とともに祝おう。」
属性 | 赤 |
---|---|
兵種 | 剣/飛行 |
武器 | 迎春の剣+ |
補助 | 入れ替え |
A | 攻撃守備の絆3 |
B | 切り返し3 |
C | 攻撃の鼓舞4 |
2019年1月からの超英雄でフリーズ初。同年の正月超英雄では唯一の男性。
また特殊なパターンを除き、通常の実装から一か月弱と最速で超英雄になった。
おめでたい時期だからか通常版では見られなかった笑顔が見られるが、図鑑によると初詣でも常にあらゆる危険に思いを巡らせているらしい、真面目すぎである。
伝承版とステータスを比べると攻撃が僅かに下がっただけで他は大差無い。
「迎春の剣」は「攻撃の封印3」を内蔵している。
通常版と同様、速さが低いがこちらは切り返しでカバーする形になっている。味方が隣接時に威力を発揮するスキル構成で、攻撃の鼓舞で味方を支援しつつ絆を発動させられる。武器錬成で物理耐久を伸ばすとよいだろう。
なお、ホームでの台詞によるとアスク王国に来て初めて餅を食べたそうだ。アスク王国に餅の文化があるかどうかは不明だが、去年白夜王国から餅を持ち込んだ人がいるため、その名残だろう。
楽園の氷王子 フリーズ
属性 | 青 |
---|---|
兵種 | 槍/騎馬 |
武器 | 荒波制す氷王の槍(専用) |
奥義 | 緋炎 |
B | 氷王の封印(専用) |
C | 守備の波・奇数4 |
2024年6月から5年ぶりに超英雄で登場。これでニフル兄妹の水着版が全員揃ったことになった。
伝承版とステータスを比べると攻撃速さ守備は上がった。
専用武器は再移動(2)とキラー武器効果に加えて自分から攻撃するか周囲2マス以内に味方がいると戦闘中、全ステータスが敵の攻撃25%-4分増加(最大14、最低5)して敵が各ステータスで受けているバフ数値の2倍減少しつつ受けるダメージを40%軽減と奥義でダメージを与えた時、最大HP(10+奥義カウント最大値×20)%回復する。条件が消えたので攻撃しやすくなっている。
専用Bスキル「凍結の封印」のグレードアップ版が登場。HP条件が25%に緩和して承同様にキャンセルも付くがステータス指名が攻撃から守備へ変更。そして新たな状態異常『凍結』が追加。
新たな状態異常「凍結」は敵の守備が自分より高い時は10+守備の差×2分、追撃条件が自分は緩和して敵は厳重する。満たせていない場合は追撃条件が±10になる。
もう一つは自分のHPが25%以上の時は戦闘中敵の攻撃速さ守備-5かつ絶対追撃と自分の守備20%分、ダメージが増減。
追撃緩和と妨害を兼ね備えた追撃対策の効果になっている。
〇〇の波・奇数のグレードアップ版が登場。バフ条件がターン開始時に緩和して周囲2マス以内に拡大。新たに戦闘中、守備が敵の守備-5以上の時は拍節効果が追加。
奇数ターンのみ戦闘中、守備+6。条件がかなり緩和し、守備が高いと奥義カウント操作の影響を受けなくなった。
余談
名前の元ネタは極寒の地ニヴルヘイムを流れる11の河川の名前の一つ。これはニフルのきょうだい達共通である。また初代ニフル王・フヴェルはニヴルヘイムを流れる11の河川の源になる泉の「フヴェルゲルミル」が元ネタであり、フヴェル(初代)から河川(次代)へ…と、言う意味だと思われる。
担当声優の松岡禎丞氏はファイアーエムブレムシリーズ初担当。
スキル情報公開時から「武器の名前が言いにくい」「武器の名前が面白い」とネタにされているが、「ギョッル」も妹達の「レイプト」、「シュルグ」同様に北欧神話に登場する川の名前からで意味は「ざわめくもの」。