ブラックラムネスとは『ラムネ&40シリーズ』(『NG騎士ラムネ&40EX3』および『VS騎士ラムネ&40炎』)に登場するキャラクター。
初代勇者ラムネスの体を「闇の意志」が乗っ取った存在、という部分では共通しているが、細部が異なる。
NG騎士のブラックラムネス
あかほりさとるによるライトノベル作品である『NG騎士ラムネ&40EX3 ラスト・ラスト』(1993年発表。「ラムネ&40EXシリーズ」の最終巻にあたる)に登場する闇のラムネス。ぶっちゃけブラックラムネスの初出はこちら。
精神体となり高次元へと逃亡した妖神ゴブーリキを追跡封印するため聖なる三姉妹の力で自らも精神体となった初代ラムネス。そのために打ち捨てた初代ラムネスの体をゴブーリキが三姉妹たちの隙を見て掠め取り、ラムネスの光が届かぬ次元へと隠したもの。ゴブーリキが封印間際に初代ラムネスの魂(=馬場ラムネの魂でもある)に仕掛けた呪い「メビウスの罠」の起点となる存在。
二代目ラムネスの力が最も高まり初代ラムネスの力に匹敵する年齢(同時にそれは初代ラムネスが死んだ年齢と同じ年)となった時、高まる光の力に呼応して闇の力も高まってしまう。その事により闇の意志の集合体たる「新たなる妖神」が新たに生まれ、先代の妖神であるゴブーリキの隠した先代ラムネスの体(抜け殻)を見つけて『闇の勇者ラムネス』(いわば妖神ラムネス)となる。これがブラックラムネスである。
そしてブラックラムネスの誕生は、このドキドキスペース(マジマジワールド=現実世界を含む)に「勇者ラムネスが2人いる」という矛盾した状況を作り出す。するとドキドキスペースのホメオスタシス(世界恒常性)は、その均衡を守るために「光のラムネス(馬場ラムネ)を過去のラムネスの魂に同化させる」という手段をとる。
このドキドキスペースのホメオスタシスを逆手に取った悪辣な罠こそ、ゴブーリキが最期に放った呪い「メビウスの罠」の正体だった。
ブラックラムネスの登場によって二代目勇者ラムネス・馬場ラムネは消失。そしてブラックラムネスは自らの中に入らなかった闇の意志たちを宇宙魔獣として従えてドキドキスペースに破壊をもたらさんと進軍。しかし毎度おなじみココアのメカによって神話の時代に精神を飛ばしたミルクにより二代目ラムネスはサルベージされ現世に帰還。時空を越えた果てでミルクと共に「光と闇の真実」を知り、初代を越えて究極突破した二代目ラムネスの光の力により、逆にブラックラムネスは存在可能性の根拠を失ってしまい(ちょうど二代目ラムネスが「メビウスの罠」を反転逆用した形になる)消滅。
かくて二代目ラムネスは初代越えを果たし、ゴブーリキとの因縁についに終止符を打ったのであった。
備考
『NG騎士ラムネ&40EX3 ラスト・ラスト』は『VS騎士ラムネ&40炎』の原典にあたり「ラスト・ラスト」の内容をテレビアニメ用に組み替えた上で様々な追加要素(主には2文字アルファベットシリーズの最終統括作品としての要素)をブッ込んだものが「VS騎士」である、という側面を持っている。VS騎士に後述のブラックラムネスが登場するのは、そのため。
あと、こうした事情から『NG騎士ラムネ&40EX』の小説版シリーズと『VS騎士ラムネ&40炎』は基本的に相互的なパラレルワールドの関係となることになり、互いの歴史は繋がっていない。(あくまで『VS騎士』は「テレビアニメの『NG騎士』」の続編であり、他メディア作品とは矛盾しない限りにはつながるが、矛盾する限りにおいては互いに別世界である、ということ。まぁ元よりギャグ作品なので設定に関しては厳密性が無いのが、このシリーズではあるが)
VS騎士のブラックラムネス
CV:結城比呂
アニメ作品の登場キャラクターという事もあり、pixivで描かれるのは大抵(というか全部)こちら。
初代勇者ラムネスに封印された大邪神アブラームが、初代ラムネスの肉体を乗っとり復活した姿。
神霊騎士でも倒せないほどの凄まじいパワーを持っているが、三代目勇者ラムネスたちの意思に負けて敗北。
しかしそれは同時に大邪神アブラームの封印を解き放つことにもなってしまった。