概要
ランドクルーザーの派生車種(兄弟車)で、正式名称は「ランドクルーザープラド」。
1990年から2023年にかけ、4代にわたって生産・販売された。
ただし3代目と4代目の欧州仕様車は、本家の「ランドクルーザー」という商標になっている。
元々は70系型ランドクルーザーの貨物車モデルの足まわりを軽量化し、日野自動車が設計したSUVハイラックスサーフと同じ駆動システム装置を乗せて乗用車化したのがはじまりである(但し3代目まではトヨタ車体の製造)。2代目(90系)以降はフレームやサスペンションもサーフ系と共通化され「ランドクルーザー」を名乗るものの本家との繋がりはほぼ無くなり、実質的にはサーフの上級仕様のような位置付けとなった。
ダカールラリーでは、欧州トヨタの運用するプラドが日本のトヨタ車体のランクルを破って部門優勝している。
2021年公開の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』においてジェームズ・ボンドが乗ったのもこの車である。007シリーズで日本車がボンドカーとなったのは2000GT以来で、奇しくもどちらもトヨタ車だった。
これまでの登場型式は以下の通り。
- 70系ライト→70系ワゴン→70系プラド(1984年-1996年)
- 90系(1996年-2002年)
- 120系(2002年-2009年)
- 150系(2009年-2023年)
その後、海外向けにされた70系は日本国内で実験的な期間限定生産を経て2023年にワゴン+AT仕様となって国内向けに復活。
そしてフルモデルチェンジ的な扱いで、後継車種であるランドクルーザー250(2024年4月から製造・販売開始)に後を託す格好で日本国内において名称は廃止された。ただし海外の一部地域によっては、250に「プラド」の名称を付ける形で名を残すことになった。
そして性格付けの違いから共に300同様に5人乗りが設定された70と250は併売され、日本国内のランドクルーザーは70・250・300のビッグ3として君臨していくのだった…。
関連項目
FJクルーザー(プラットホームを共用)
日野自動車(4代目および250の日本向けの製造元)