概要
学名は Scolopendra dehaani (スコロペンドラ・ディハーニ)。
全長は15〜20cm位にまで成長するが、個体によっては30cm近くまでに成長し、アジア原産のムカデの中で最大に誇る。
名前にベトナムが付くが、ベトナムに限らず東南アジアに広く分布する。沖縄やメキシコなどに人為移入される。
体色は個体により様々である。茶色で前後が赤く脚が黄色いもの(イエローレッグ)が一般的であるが、背中が縞模様だったり、全身に明るい赤みがかかったもの(レッド/オレンジレッグ)もいる。
性格は非常に獰猛であり、自身より2倍以上長い蛇を捕食する事もある。
飼育は比較的容易で、外国産のムカデでは割りとポピュラーな種類で安く大量に入荷しており、ムカデ入門種として扱われる事も多いのだが、人間の接触にも積極的に反撃する上にさらに毒性も強いため、取り扱いには要注意である。海外では幼い子供に限ってだが、人間の死亡例もある。
闘虫映像での扱い
「無差別連続狂乱殺虫鬼」という2つ名を持ち、 とにかく狂ったように相手に凄まじいスピードとパワーで襲いかかる。毒性も上記の通りムカデの中ではかなりの猛毒を持ち、忍耐力と生命力が凄まじい為に、致命傷を負ってもお構い無しに襲いかかり、何事もなく傷を回復させてる事もしばしばある。ただし、恐れ知らずの側面が悪い意味でクローズアップされる事もあり、対戦相手を獲物とも敵とも見なさない場合は、何もせずリングの中をぐるぐる周り続けるという行動を取る。
実際の戦闘力の方も、キングバブーンやタガメを簡単に噛み殺したり、タイランドブラックやアースタイガーに致命傷を与えるなど、常連なだけあって非常に高い。