概要
おうし座を手本として作られた星座で、4~6等星くらいの暗い星がV字型に並んで牛の顔を形づくるのが特徴。
おうし座は冬の星座だがこちらは夏の星座であり、へびつかい座の左(東側)にあるのはオリオン座の代わりと思われる(あっちはおうし座の右だけど)。
ただし本家おうし座のアルデバランとかスバル(プレアデス星団)、ヒアデス星団といったものに当たる星々が都合よくあるはずもないため、どうしても再現度は落ちる。
そんなポニアトフスキーのおうし座だが、こと座のベガ(織姫)とわし座のアルタイル(彦星)の間に位置している事から、ちょうど天の川で水浴びしているような格好になるのが印象的。彦星は別名を牽牛星といい、牛飼いの青年とされるので、あつらえ向きに彼の連れている牛に見えるのだ。
ただし位置的には近くても別に七夕伝説と関係はなく、18世紀のポーランド(当時はリトアニアとの連合国家だった)の王様、ポニアトフスキー(ポニャトフスキ)の家の紋章をかたどった星座。
要するに「王様バンザイ!」的な意味合いで、王様の紋章をかたどった星座としてゆり座、王様を称えた星座としては「ジョージのこと座」「チャールズのかしのき座」「フリードリヒのえいよ座」「おうしゃくとせいぎのて座」「(ソビエスキーの)たて座」と様々。紋章ではないが君主のシンボルという点では「ていこくほうじゅ座」なんてのもあるが、そんなものをいちいち認めるわけにはいかないので、1922年の国際会議でたて座以外は一掃されたのであった。
関連タグ
→記事のあるボツ星座