概要
初代ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド(HOD)のラスボス。
また、ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2にも登場している。
その名前はタロットの大アルカナにおいて『魔術師』を意味する。
デーモンを思わせる邪悪かつ無機質な肉体を備え、空中浮遊能力を持つミュータント。
黒幕であるDr.キュリアンの最高傑作として目覚めるが…
オマエハダレダ…
ワタシハダレノメイレイモキカヌ…
タダハカイスルノミ…
……以上の言葉を述べるや否や、何故か親のキュリアンさえも敵とみなし、火炎弾を投げつけて殺害した。
キュリアン「どういうことだ…なぜ私の命令を聞かぬ…」
能力
戦闘は直立不動の姿勢を保ったまま高速移動を繰り返しつつ、火炎弾を投げつけるというもの。
また体力が半分を切ると火炎弾を上空に発射し、それをプレイヤーに撃たせる事で自分への攻撃を回避してくる。
この『自分自身を画面外に追いやっての攻撃』は、その後のHODラスボスがたびたび使用する伝統技にもなっている。
弱点は『右顔、左上腕、右下腕、左太股、右脛』。
多いように思えるが、上記の高速移動等から狙うのはそれなりに難しい。
戦闘BGMが神曲である事や、ポーズをほとんど崩さず戦う風格ある戦闘スタイルから、HODシリーズのボスキャラの中でも特に人気が高く、ファンの間では『マジシャン閣下』と呼ばれている。
最期はローガンとGとの激しい死闘を繰り広げた末、敗北。「イツノヒカ…カナラズフッカツ…」と言い残して爆発四散した。
再来
この時を待っていた…お前達に先はない…
私に倒されるか…あるいはエンペラーに倒されるか…
いずれにしろ…それがお前達の運命……
前作の宣言通り、『2』の5面にて復活。喋りが流暢になり、唯我独尊な性格も変わっている。
キャリアンの言うことを聞かなかったのはゴールドマンが細工した結果らしい。
自身を倒したAMSを憎んでおり、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いのか、ジェームズとゲーリーを殺そうとする。
右下腕のみ装甲が修復され、身体の各所から触手が飛び出た醜い姿に変貌しているが、その力は全く衰えていない。
技等は前作と同じで、戦闘BGMもアレンジ版が再生される。
ただし最終攻撃時はプレイヤーの視界に居座り続ける。
ちなみに、設定上は『初代』『2』共に不完全な状態で戦っているらしい。
閣下の本気を見られる日は来るのだろうか?
なお『彼』がキュリアンに従わなかった理由は、ゴールドマンにプログラムの改造を受けていたからとされる。
……マジで閣下の本気を見られる日は来るのだろうか?
そして……
G「クソッ、間に合わなかったか!」
久しぶりだな、AMS諸君…
G「やはり貴様か…」
この時を待ちわびていた。この傷の痛み、お前達にも味わせてやろう…!!
更に更に、前作から3年後を舞台にした『4』の後日談『4SP』にて三度目の再登場を果たし、Gとケイトの前に立ちはだかる。相変わらず弱点は改善されてない。
本作では高速移動が不規則になり、画面のどこか(右or左or中央)から攻撃するテクニシャンな戦法を取る。
また、最終技では火炎弾連射に次ぎ、火炎を纏っての突進もランダムに使用して来る。
が、条件を満たした場合に訪れるバッドエンドの内容から、このマジシャンが既存の『彼』と同一の存在かは疑わしい。
どういう内容か知りたいという物好きな方は、ハッピーエンド・トゥルーエンドを含めてさっさと閣下に謁見して見届けよう。
ナンバリング外の「愛されるより愛シタイ」には本人こそ登場しないが、ミニゲームのひとつ「名探偵ゾビコ」のBGMに彼のテーマ曲が流れる。同ミニゲームにはジェームズを始めAMSの諸君も出演しており、ギャグ回でも因縁があるようだ。
関連タグ
マジシャンズレッド:ジョジョの奇妙な冒険の第三部に登場するキャラクターの能力名。こちらもタロットの「魔術師」の暗示を示す名前であったり、炎を操ると言った点で共通している。