概要
ドラゴンボールの中盤のストーリーの一つ。
第23回天下一武道会を舞台としており、クライマックスではその決勝戦でマジュニアと孫悟空の激戦が繰り広げられる。
ピッコロ大魔王編の締めくくりに相当する部分であるが、大ボスに相当するのがマジュニアということもあり、ピッコロ大魔王が為したような片っ端から死人が出る凶行は影を潜めている。むしろマジュニアも含めた戦士達の成長を感じさせる激闘がピックアップされたパートと言えるだろう。
あらすじ
物語はエイジ756のこと。
ピッコロ大魔王との死闘の後、仲間たちはドラゴンボールを追って旅をしていた悟空を見習い、各々が約3年間の修行の旅をしていた。戦士たちはたくましく成長し、そして第23回天下一武道会で再会すべくパパイヤ島の武道寺に集結していた。
悟空もまた天界での修業を終え、マジュニアとの最終決戦に向かう。地球の神が予言したマジュニアの行く先もまた第23回天下一武道会であり、下界に降りて早々に大会へ出場することになる。
その時、再会した仲間たちに言われ、悟空は身長が大きくなったことを知る。天界では神様とミスター・ポポとの修業の日々ばかりで、肝心の本人は言われるまで身体の成長にも気付いていなかったのである。
武道会の予選会では、匿名希望の謎の女武道家が悟空に近づいてくる。しかし悟空には心当たりがなく、女武道家を激怒させてしまう。両者とも予選に勝ち抜き、本戦一回戦で対戦することになる。
迎えた本戦一回戦、女武道家が勝てば正体を明かすというので、悟空は拳の衝撃波であっさりと場外に飛ばす。明かされた正体はチチの成長した姿であった。フライパン山での一件で結婚の約束をした悟空を追って大会に出たのである。なお、その成長振りに当時チチと出会った面々も驚いていたが、ウーロンだけはすぐ正体に気付いていた。
ちなみに悟空がチチに結婚の約束したことを言いだした時、悟空はクリリンに言われるまで嫁を食い物と勘違いしていたらしい。とはいえ約束をしたので、2人は武舞台上で結婚することになった。
悟空以外の戦士も予選を勝ち抜き、それぞれ一回戦に臨む。天津飯は誇りを失ったかつての師であるサイボーグ桃白白と対峙し、鶴仙流と決別しながらも勝利。だがヤムチャはどう見ても冴えないおじさんであるシェンと対戦して負けてしまう。クリリンもまたマジュニアと対戦して敗北するが、その善戦振りは仲間達どころかマジュニアすらも評価し、孫悟空以外の戦士にも警戒を強めていた。
武道会は続き、2回戦では悟空は天津飯と対決。新技である四身の拳を披露する天津飯だったが、悟空はその弱点を見抜いて勝利する。そしてマジュニアはシェンと対決するが、シェンは一般人に神様が憑依した姿であった。そしてシェンは魔封波でマジュニアを封印しようとするが、マジュニアは魔封波返しで逆に神を封印してしまう。
ついに決勝戦、悟空はマジュニアと対決。武道寺全域を吹き飛ばすほどの激戦の末、神様を救出しつつ悟空は勝利。3度目の出場にしてついに優勝したのである。
さすがに全身ボロボロだったが、ヤジロベーが仙豆を食べさせて悟空はすぐ回復。だが回復した悟空は、神様がマジュニアに止めを刺そうとしたところを間一髪で制止し、亀仙人もまた、神が作ったドラゴンボールがあったからこそここにいるみんなが出会えたことを伝える。そうして神がマジュニアから離れた後、悟空は仙豆を追加で一粒もらうと、なんとマジュニアに与えて回復させてしまうのだった。
マジュニアは再戦を誓いながらも、潔く引き下がって悟空達の前から立ち去る。その姿を見ながら悟空も再戦の日を心待ちにするのだった……。
無印ではここで原作での物語は終え、アニメオリジナルストーリーである炎の中のウエディングドレス編が挿入されている。そこでは2人の結婚式前に起きた事件が描かれており、事件後に正式な結婚式を行った(時間的には1日位の出来事。)
この物語の後
悟空はチチを連れて筋斗雲に乗り、そのまま新婚旅行へ行ってしまった。
闘いの翌年、2人に息子が生まれる。それと同時にチチは教育ママへと変貌してしまう。子供には武道をやらせず勉強させて、学者にさせる教育方針になった。