概要
【戦場のフーガ】
「ボクは、みんなの長男なんだから・・・!!」
プチ・モナ村の子どもたちの中で最年長。
両親を病気で亡くし、妹のメイと一緒に祖父母の家でヒツウシ飼いをして生活している。
責任感が強く、勇気がある。
(公式サイトより引用)
【戦場のフーガ2】
「お前を絶対に許さない……!」
プチ・モナ村の子どもたちの中で最年長。
1年前の過酷な戦いを経て、より責任感が強い少年に成長。
責任感の高さが裏目に出て落ち込む面もある。
(公式サイトより引用)
プロフィール
キャラクター詳細
ガスコ国の辺境に位置するプチ・モナ村に住むヒツウシ飼いの少年で祖父母(祖母に関しては漫画版のみの登場)と妹のメイと共に暮らす。
『戦場のフーガ』の序盤で村がベルマン帝国に侵攻され、残された村の子供達と共に拐われた祖父母を救助する為に巨大戦車タラニスに乗り込んで戦争に参加する事となる。その為、プレーリー王国の警官である『テイルコンチェルト』の主人公ワッフル(16歳)やジェパルト共和国のハンターである『ソラトロボ』の主人公レッド(17歳)よりも年端の行かない子供であり、過去2作の主人公よりも悲惨な境遇に立たされているのが大きな特徴である。
辺境の村育ちであるせいか性格は温厚だが、被害者の立場故に戦場で敵国ベルマン帝国兵の命を奪う事に対して心を痛めていて、『戦場のフーガ』第1章で敵将プレッツェルをタラニスの砲撃で殺害した事に対して涙を流したのはその為である。その後も数々の戦場でベルマン兵の命を奪いながらタラニスの砲撃手として戦果を上げ、戦争の果てにある真実に辿り着く事となる。
戦争が起きる前の経歴に関しては絆イベントや漫画版で断片的に明かされていて、ヒツウシを追いかけながら肉体労働に励み、村の学校にも通学していた事がうかがえる。両親に関しては過去の事件により亡くなっている様で、この事件に関しては作中最大の謎となっており、1作目の『戦場のフーガ』では明かされない。
続編である『戦場のフーガ2』では13歳に成長し、タラニスに捕らわれた子供達を救出する為にベルマン帝国の兵器タラスクスに乗り、再び戦場に身を投じる事となる。前作から1年経過したせいか複雑な心境の変化が見られ、戦争によって自身の存在意義が押し潰されている事に対して苦悩する姿が絆イベントで明かされている。
前作で被っていたハンチング帽はメイの御下がりとなり、シリーズで初めて帽子を被らない主人公となった。前作とは異なり、ガスコ軍のジャケットを着用しているが、マスカット中尉から貰った物であってマルト自身は軍属ではなく村のヒツウシ飼いである事が絆イベントで明かされている。
関連タグ
メイ・マジパン:マルトの妹
竈門炭治郎:鬼滅の刃の主人公。長男を主張するマルトの言動はおそらくこの人が元ネタと思われる。
ネタバレ
※公式コミカライズ「戦場のフーガ_鋼鉄のメロディ」のネタバレが含まれます
ゲームではトゥルーEDルートに当たるコミカライズ第26話。
12人誰一人の犠牲にならなかった「奇跡のソウルキャノン」を放つが、ティタノマキナ・ヴァナルガンドと融合し、膨大なエネルギーを得ているコル・タラスクスが放つマーナガルムに押し負けかけてしまう。それでも諦めない姿勢と強い意思をマルト達が見せた時、ゲームと同様に皆の身体が金色に光り輝き始め、マーナガルムを押し返す程の力を発揮させた。
この時、マルトの身体に変化が起き、マルトの姿はまるで狼の様な姿へと変貌した。
リトルテイルブロンクス世界における狼のイヌヒトは古代種「オオカミ族」と呼ばれ、現代より遥かに高度な機械技術とイヌヒト種でありながらネコヒト以上の呪術行使能力を持っていたという特殊な存在であり、ティタノマキナなどの古代の技術で造られた産物を操れる力を持つ人造人間「ハイブリッド」の能力を限定的に持っている。
変化したマルトの姿はそのオオカミ族と同じモノなのか、そもそも何故マルトの姿が変化したのかなどの詳細に関しては現段階で明かされていないが、ゲーム本編で僅かに触れられた『過去に起きた事件』と関連性があるように思える。
更なるネタバレ
※『戦場のフーガ』トゥルーEDのネタバレが含まれます。
『戦場のフーガ』のトゥルーED、ベルマン帝国軍のハスクが復活させたヴァナルガンドによって砕かれ、浮島諸島となったガスコのその後が語られた。
その内容はガスコが浮島群島になってから700年後、ガスコは英雄となったマルトに敬意を込め、彼の犬種である「シェパード」にちなみ「シェパルド」と国名を改めていたこと。そして、ある男が「ここは楽園ではなかった」と新たな世界、新たな人類を悲観視し、自らの使命を歪曲して人類の導き手になる事を決め、それが後に世界を揺るがす大事件になる・・・と、いうものであった。
つまり、『戦場のフーガ』は『ソラトロボ』の過去の物語であったのだ。
しかし、『ソラトロボ』の設定を熟知している者であれば不可解に感じる部分があると思う。
『戦場のフーガ』の時代においてガスコとベルマン帝国は戦車や銃火器、飛行船などの近代兵器が普及していたのに対し、『ソラトロボ』の歴史設定で一番古い出来事であるシェパルド王国とアビシニア帝国との戦争「百合戦争」を描いた設定画にはオオカミ族によって伝えられるロボを除き、描かれていた両軍の武器・兵器は剣・槍・金棒・木杭付き木造戦車と中世・近世時代を思わせる様なローテクな装備であり、まるで文明が一度リセットされたかのように『戦場のフーガ』の時代と「百合戦争」の時代で文明レベルの落差が生じている。
現時点では前述の変化したマルトの姿と同様、『戦場のフーガ』と『ソラトロボ』の間で何が起きたのかは謎に包まれているが、マルト達が度々起こす「金色の光」と『鋼鉄のメロディ』で帽子の男が言ったマルトが導くとされる「破滅」が何かしらのヒントになると考えられ、それらの答えはシリーズ完結編である『戦場のフーガ3』で明らかになると思われる。