概要
漫画『TWIN SIGNAL(ツインシグナル)』に登場するキャラクター。
フルネーム表記はマーガレット=クエーサー=カシオペア。シンクタンク・アトランダムの設立者であるクエーサー夫妻の長女で、両親の死後に同組織の総帥職を継いだDr.クエーサー(エリオット=ステイシー=クエーサー)の姉である。
つまり自身も元は"Dr.クエーサー"であるが、結婚で姓が変わったこともあって作中ではDr.カシオペアと呼ばれている。
元・心理学者にしてロボット工学博士。ロボットの統御OS開発を専門としており、その開発過程に心理学の観点を持ち込んで応用し、アトランダム式ロボットOSの開発手法を確立させたヒューマンフォームロボットプログラミングの母。
また、その開発によって「ロボットの心理」と「ロボットが人間に及ぼす心理(あるいは、その逆として、人間がロボットに及ぼす心理)」の双方を提唱し「ロボット心理学」という従来のプログラム工学とは次元の異なる工業学問を提唱・確立させた。この事よりロボット心理学の母とも呼ばれる。
一方で心理学からロボット工学への転向は両親の死によってもたらされた、シンクタンク・アトランダムの都合によるものが大きく、本人は心理学を極めきる事なく離れているため、その事を指して自ら「心理学者としては三流(以下)」と自嘲する一面もある。
【A-C】コード、【A-E】エモーション、【AE-1α】エララ、【AE-1β】ユーロパの開発者にして母親。年齢的なものと外見からエモーションたち三姉妹からは『おばあ様』と呼ばれている。
夫と息子がいたが、25年前にシンクタンクの研究所で起きた爆発事故で亡くしている。また同事故で亡くなった児玉博士夫妻の娘にして事故唯一の生存者となってしまった児玉みのるを自らの養女とした。この娘はのちに音井正信と結婚する事となった。(つまりDr.カシオペアは信彦にとっては義理の母方祖母にあたる)
作中で事件の果てにユーロパを引き取り、アトランダムも共に同居。周囲には「体調を崩した母の元に娘が夫を連れて帰ってきた」と解釈されてる。だいたい合ってる。
冷酷な弟と違い、とても心優しく慈愛にあふれた女性。コードたちを実の息子娘のように大事にしている。
Dr.クエーサーに利用されたユーロパとアトランダムの事件の後、二人を家に引き取り、面倒を見るなど、懐の深い人物。
しかし、その一方で、たったひとりの弟であるDr.クエーサーには、その優しさや懐の深さがアダになっている(要は弟に甘く情のために詰めきれない)部分が否めない。元々身内に対して情が強い上に、仕事に忙殺されて弟を放置した両親、更にカシオペア自身が自分のことで精一杯の時期に両親の死で弟を放置してしまったことに負い目を抱いているため、心理学者でありながら、弟の抱えている各種の問題(特に心理的な問題)には、本編の全ストーリーが終わってすら、ついぞ気付く事はなく、夫と息子を亡くした際には弟のそのものズバリな問題発言を目の当たりにしてすら「あたしにはあなたが解らないわ、エリオット」と嘆いている。(身内として認めたくなかっただけかもしれないが)
関連タグ
Dr.クエーサー:実弟
音井みのる:義娘(養女)。のち教え子にして後継者。
音井正信:義息子(みのるの夫)
音井信之介:研究者仲間(もと後輩にして部下)。姻戚による事実上の義弟。
音井信彦:(義理の)孫