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シンクタンク・アトランダムの総帥にしてハード(ロボット筐体)の開発に重みを置くロボット工学者。


フルネームはエリオット=ステイシー=クエーサー

先代アトランダム総帥であったクエーサー夫妻の息子であり、Dr.カシオペアの弟。


人物編集

優秀なロボット工学者ながら気難しく冷酷な人物で、「いつも事件の中心にいる」黒幕的存在。

ロボットにも人間にも愛情をかけることなく、「ロボットは人間の扱う道具にすぎない」と公言していた。


【A-B】バンドル、【A-G】ギア【A-Q】クオータ【A-Q】クイーン【A-Q】クワイエットクイック の製作者で、【A-A】アトランダムの製作者のひとりでもある。


なお、音井ナンバーズは基本的に他の研究者ではコピーが精一杯の中、クエーサーはコピーどころが各々に特徴付けて完成させており、音井教授には及ばないものの研究者としての腕は超一級品だった模様。


話の途中で死亡したが、その死には疑問が残っていたが…


25年前にシンクタンクの研究所で起きた爆発事故の責任者で、実姉Dr.カシオペアの夫と息子、音井信之介の妻の音井詩織、音井正信の妻みのるの実の両親など30人が死亡している。

また、この事故の際、妻(母)を喪った音井親子に「いつまでも嘆いても亡くなった者は戻らないのだから、そんな暇があるなら少しでも研究(正信には勉強)を進める方が犠牲を無駄にしない唯一の方法(供養)だろう」というお前が言うなクラスの残酷な正論を薄苦笑を交えて叩きつけたため、正信からは蛇蝎の如くに嫌われている。


みのるは事件後Dr.カシオペアの養子として引き取られたため、信彦にとってDr.クエーサーは義理の大叔父にあたる。


真に求めた研究編集

のちに、両親ともに自らの研究に没頭したためにネグレクト同然の環境に置かれていた(姉のDr.カシオペアだけは弟を気にかけてコミュニケーションをとっていたが、彼女自身も年若く自らの事に手一杯であったため、弟のネグレクトを癒すほどの十分な行動は取れていなかった)事から、それが長じて凄絶な合理性に基づく虚無主義観(ニヒリズム)を幼くして自らの内に育んでいた事が明かされた。さらに両親の事故死と、その後を受け継いだ姉の忙殺で「世の中は移り行く」事を理解する。


この事から常に諸行無常を意識するようになっているが、彼の場合はそれが虚無主義と結びつき悪い方向に傾いており、さらに幼くしての両親の死亡事故すらもあいまって「所詮、人間がやる全ての事(知性・感情)は無に帰するが運命の意味が無い無駄なもの」という思想を育むに至っている。それは自らの在り方にまで及ぶ徹底したものであり、ゆえに彼はHFRですら持つ人の情を理解できない


そんなDr.クエーサーが唯一興味を持った(持ってしまった)のが、両親そして姉の研究であったHFRであった。彼は「人間のフリ(マネ)をする人間でないモノ」の存在に「人間への興味」を投影して「人間を知るために」ロボット研究者となった。


研究者となったDr.クエーサーにとって、全ては「自らが人間を知るための観察対象」に過ぎなかった。

自らが起こした数多の被害者を出した前述の事故ですらDr.クエーサーにとっては「人間を、その反応を観て識るため」の実証実験に過ぎなかった可能性が示唆されている。


のちに彼は自らが制作した【A-Q】クオータに対して病で死に至る自分より取り乱すクォータを見て「私よりもお前の方が人間のようだ」(あるいは「私の方がロボットのようだ」)と評している。その意味では、彼もまた「自らの知り得ぬ事」を知ろうと足掻いた研究者であったのかもしれない。(選んだ手段に相当な大問題があったが)


ある意味では、本当の意味で(同時に悪い意味で)ロボットと人間を同じ土俵の存在として平等に見た本作唯一ともいえる大人の登場人物であり、同時に同様の視点を(良い意味で)持ち得る子どもの登場人物である音井信彦と、あらゆる意味で対極の存在に立つ人物である。

関連タグ編集

大清水さち ツインシグナル TWINSIGNAL TWIN_SIGNAL

クエーサー クオンタムシリーズ Dr.カシオペア


ネグレクト 毒親の被害者 マッドサイエンティスト サイコパス(あるいはソシオパスの可能性もある)

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