概要
単行本14巻に登場するスタンド能力。
能力……よりは呪いに近く、アヌビス神やノトーリアス・B・I・G等と同じく、本体不在で独り歩きしているタイプのスタンドの一種と思われる。
紙幣に宿った呪いで、その内容は「金を使えば使うほど増えていく」もの。
買い物をすれば釣り銭が払った額よりも多く返ってきたり、ギャンブルをすれば必ず大当たりする等、増え方は様々。
初めは当人も気を良くするが、次第に両手で抱えきれない程に現金が増えていき、果ては部屋を埋め尽くす程に金が溢れた頃には、最早「どうすれば金を使わずにいられるか」を考えて生き続けなければならない生き地獄を味わう事態に陥る。
呪いを持った紙幣は、必ず記番号の末尾が「13」になっているのが特徴。
この呪いから逃れる方法は、所持金を別の誰かに「破壊」して貰うだけ。これによって、破壊した者に呪いが完全に移る。
スタンドの発生源は、訴訟に負けたのをきっかけに精神を病んだ挙げ句に、家族と無理心中した武器商人とされているが、都市伝説の域を出ないらしい。
作中では、アイドルの握手会の物販会場にやってきた東方常秀が、前に並んでいた男・苦竹財平の財布をネコババしたのをきっかけに、呪いを移される。
杜王町の住民の多くは、このスタンドの存在を知っているらしいが……。