概要
1989年に北米で公開されたのを始め、その後日本でも公開された映画タイトルの一つである。 チャーリー・シーンの代表作の一つである。
優勝から遠離っているクリーブランド・インディアンスが、悪徳オーナーの陰謀を知り、寄せ集め連中が一丸となり、一発念起でリーグ優勝目指すアメリカンドリームを絵に書いたサクセスストーリーである。
続編として、1994年には『メジャーリーグ2』が、1998年には『メジャーリーグ3』が上映された。
STORY
1989年当時、34年も優勝から遠離っているクリーブランド・インディアンスは、前オーナーの死去に伴い、未亡人・レイチェルが新オーナーに就いた。レイチェルは「年間観客動員数が80万人下回れば本拠地移転が許される」制度を悪用し、どうにもならない問題選手達を集め、成績低迷によるマイアミへの本拠地移転を企む。
しかし、予想以上に選手達は奮闘し、レイチェルは妨害を続けるが、勝率五割目前の試合の日、レイチェルの陰謀を知った選手達は奮起を決意。こうして弱小チームの優勝を目指すアメリカンドリームの奇跡のサクセスストーリーが始まった。
CHARACTER
ジェイク・テイラー(演:トム・ベレンジャー)
主人公、ポジションは捕手。
かつてのスター選手ながら、両膝の故障でメキシカンリーグへと「都落ち」していたベテラン。
膝の故障の影響で二塁への送球がままならないが、豊富な経験を活かし若い選手達を引っ張るチームのキャプテン。
リッキー・ボーン(演:チャーリー・シーン)
ムショ上がりの剛腕投手。自動車の窃盗罪で投獄されていたが、春季キャンプの誘いを受けて出所、インディアンスに入団。背番号99が示す通りに100マイル近い豪速球を誇るも壊滅的なコントロールが難点。
ウイリー・メイズ・ヘイズ(演:ウェズリー・スナイプス『1』)(オマー・エップス『2』)
足の速さは超一流でも、打撃はサッパリの外野手。お調子者でチームのムードメーカー。
ペドロ・セラノ(演:デニス・ヘイスハード)
ブードゥー教を信仰する巨漢の大砲。信仰の自由を求めてキューバから亡命した。
体格に違わぬ長打力が魅力で、速球には無類の強さを発揮するが変化球には滅法弱い「扇風機」。
ルー・ブラウン(演:ジェームズ・ギャモン)
タイヤ工場を経営しながら監督を務める。
レイチェル・フェルプス(マーガレット・ホイットン)
夫の死後クリーブランド・インディアンスのオーナーに就任。マイアミへの移転を企みあの手この手で妨害する。
チャーリー・ドノヴァン(チャールズ・タイファース)
インディアンス前監督でGMになるが、オーナーの陰謀と自らの優勝への願いの板挟みに遭い葛藤する。
タカ・タナカ(石橋貴明)
続編『2』『3』に登場。東京ジャイアンツ(読売ジャイアンツがモデル)から入団した助っ人日本人選手。日本人選手ながらちょい役ではなく準主役級の好待遇。「2」でレイチェルが理解できない日本語で悪口を言う名場面があるが、この台詞は全部石橋貴明がアドリブでやったとのこと。
後年、特番である『とんねるずのスポーツは俺だ!!』内の「リアル野球BAN」にて、メジャーリーグに縁のある対決相手に「俺は『メジャーリーグ』の先輩だ」と先輩風を吹かすというくだりは本作での出演に由来している。
STAFF
監督・脚本 デヴィッド・S・ウォード
音楽 ジェームズ・ニュートン・ワード
TRIVIA
この映画に刺激されてか、インディアンスは数年後にリーグ優勝を決めた。
日本人メジャーリーガーのパイオニア的存在である野茂英雄氏がMLB時代に使用していた背番号「16」は石橋演じるタカ・タナカに肖ったもの。
なお、野茂はメディアへの露出に消極的であったことで有名であるが、この縁もあってか渡米前にとんねるずの冠番組に出演したことがある。
マイナーリーグ等のバス移動時にはこの映画がよく流れるため、20年以上経ったいまでも石橋貴明はタカ・タナカとしてメジャーリーガー達にサインを求められるほどの有名人になっている。
実際、2023年に取材のためにニューヨーク・ヤンキースの試合を観に行った石橋が、同チームのスター選手であるアーロン・ジャッジ選手(前年度のメジャーMVP)から直々に握手を求められた様子が映し出されたことがあり、日本の野球ファンを驚かせたことは記憶に新しいだろう。
関連作品
名門!第三野球部・後半(飛翔編)の展開は本作の影響を受けた。