概要
スポーツ選手のユニフォームの背中に識別のためにつける番号である。
また背番号は単なる数字でなく選手の象徴となり、しばしば思い入れの対象になる。
プロスポーツにおいては名選手を称えるため、選手が引退した際に背番号を永久欠番とする場合もある。
背番号あれこれ
1
投手のポジション番号だが、プロ野球ではチームを代表する打者が付ける傾向が多い。特に王貞治が付けていたことでその傾向はより強くなった。また東京ヤクルトスワローズでは小さな大打者の若松勉が付けていたため、生え抜きの野手が付ける由緒ある番号となった。ちなみに背番号1の投手は、鈴木啓示や松井裕樹がいる。
またサッカーでは、ゴールキーパーが付ける背番号となっている。
2
捕手のポジション番号だが、1と3に挟まれているせいかいまいち印象が薄い。ちなみに背番号2の捕手は、城島健司や香川伸行がいる。
3
一塁手のポジション番号だが、1番と同じくチームを代表する打者が付ける傾向が多い。これは何といっても長嶋茂雄の影響が大きいだろう。ちなみに背番号3の一塁手は、清原和博や松中信彦がいる。
4
二塁手のポジション番号だが、「死」につながるからか、外国人選手が付けがちである。NPB最初の永久欠番もこの数字である。ちなみに背番号4の二塁手は、大石大二郎や正田耕三がいる。
バレーボールやバスケットボールでは、エースナンバー扱いされている。後者の場合、背番号に1~3が存在しないのは、フリースローの本数と混同するのを防ぐためとされる(NBAは例外)。
5
三塁手のポジション番号であり、背番号5の三塁手は中村紀洋や松田宣浩がいる。
6
遊撃手のポジション番号であり、背番号6の遊撃手は宮本慎也や坂本勇人がいる。
NBAでは、ビル・ラッセルの現役時代の実績と黒人の地位向上の功績を讃えて、全球団で永久欠番になっている。
7
左翼手のポジション番号であり、背番号7の左翼手は鈴木尚典がいる。
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中堅手のポジション番号であり、背番号8の中堅手は山本浩二がいる。
9
右翼手のポジション番号であり、背番号9の右翼手は柳田悠岐がいる。
10
主に野手が付ける背番号であるが、東北楽天ゴールデンイーグルスでファンを10人目の選手として永久欠番にしている。アマチュア野球では主将が付けるよう規定されている。
サッカーでは主にエースストライカーが付ける背番号でもある。
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サッカーではサポーターのための背番号として欠番にしているクラブチームもある
18
歌舞伎の十八番に通ずることから、エースナンバーにしている球団が多い。
22
田淵幸一など捕手の背番号のイメージもあるが、佐々木主浩や高津臣吾の活躍でリリーフエースの背番号というイメージも強くなった。
27
古くは森祇晶、それから10数年後の伊東勤や古田敦也の活躍で捕手の背番号のイメージが強くなった。
30
アマチュア野球では監督が付ける背番号になっている。背番号は30番以下とする規定があるため、その中でも一番大きい数字の30が監督が付けるようになった。プロ野球でも草創期は監督の背番号でもあった。
34
金田正一の影響で、左腕投手の背番号というイメージが一時期あった。
42
NPBでは「死に」につながる番号として日本人選手に忌避されがちだが、MLBでは初の黒人メジャーリーガーのジャッキー・ロビンソンを讃えて全球団で永久欠番にしている。このため来日した外国人選手は42番を好んで付ける傾向がある。