説明
ヨーソローは、幕末海軍からの名残であり、旧日本海軍および海上自衛隊では、転じて『了解』『問題なし』の意味で復唱される。漢字では「宜候」と書き、「よーそろー」と発声する。これは「宜しく候(よろしくそうろう)」が変化したものである。船を左右に進める号令は瀬戸内水軍の航海術の伝承を受け継いでいる。進行方向から子~亥の順で右回りに12等分に方位を区分し、右に舵をとる場合は「面舵」(「卯舵」(うかじ)→うむかじ→おもかじ、と訛ったものが由来)、左に舵をとる場合は取り舵(「酉舵」に由来)となっている。
操舵号令
ヨーソローはかつての海軍において操舵号令(操船者から操舵手への指示)としても使用されていた。意味は「定針せよ」であり、操舵手は舵を適宜調整して回頭を止め、号令時の針路へ船を直進させる。
現在でも海上自衛隊、および海上保安庁で操舵号令として使用されているが、商船等それ以外の船舶では内航船であっても基本的は操舵号令は英語で行われるため、同義の操舵号令として"Steady"あるいは"Steady as She Goes"を用いるのが一般的である。
キャラクターのセリフとしてのヨーソロー
小説、漫画、アニメ、ゲーム等では「船長」「海の男」といったキャラ付けのされた人物がよく用いる。その多くは髭面の中年~老人男性だが、近年では『艦隊これくしょん』の「愛宕」をイメージする人も。
『ラブライブ!サンシャイン!!』の登場キャラ「渡辺曜」及び中の人の「斉藤朱夏」もあいさつ代わりによく使用する。
pixivでは「ヨーソロー」のタグの大半が渡辺曜のイラストに用いられている。
曜の登場以降、このタグのイラスト投稿数が急激に増加している。
ヨーソローを使うキャラクターの例
- 渡辺曜(ラブライブ!サンシャイン!!)
本来の意味(了解の意)で使う事もあれば、挨拶やかけ声、あるいは自身の感情を表現する言葉として活用するなど、かなり幅広い扱い方をされている。
また、二次創作においては曜の台詞の語尾に付けたり(例:「~ヨーソロなぁ」)、ファンの間で曜自身を表す代名詞として使われることも多い。
本来の意味で操舵号令として使用。
その為、操舵に関わる人物(艦長・副長・航海長など)以外は基本的に使わない。
戦車長のお銀が号令を掛けた時に、各メンバーが返事で使用している。
女子高生が戦車に乗って試合を繰り広げるという大人気アニメで、海とは真逆で関係なさそうに思えるが、彼女達は作中で登場する巨大艦船・学園艦の運航する船舶科の生徒(不良)である。ちなみに、彼女達は海賊をモチーフにしている。