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概要編集

2021年新種であると発表された、メキシコ湾に固有のナガスクジラ科ヒゲクジラである。メキシコ湾を脱出してカリブ海北大西洋に至るのか、または、他のニタリクジラとの交配を行うのか、などの様々な生息状況が不明となっている。


従来は単なるニタリクジラの地方個体群と考えられていたのだが、漂着した死骸などから採取された頭骨や遺伝情報を使い、頭骨の形状や遺伝系統などがニタリクジラと差異があり、別種と認めるに十分な違いを示していたために新種として記載された。


ハクジラの新種が発見されるのはぼちぼちあるのだが、ヒゲクジラの場合はかなり珍しく、かつて同じくニタリクジラのバリエーションだと思われていたツノシマクジラ以来の事例となる。


種名は発見者の名前に由来している。鯨類では、とくに英名は種の同定に貢献した人物の名前に因んで命名される事が少なくなく、ナガスクジラ科に限っても、ライスクジラの他に、ニタリクジラ(英名)、カツオクジラ(英名)、ツノシマクジラ(英名)、ミンククジラが同様の経緯(貢献者の名前)で命名されている。


ライスクジラの記載により「ニタリクジラ複合系(Bryde’s Whale Complex)」が拡大し、ライスクジラ、ニタリクジラ、カツオクジラ、「インド太平洋ニタリクジラ(種同定が不完全)」、ツノシマクジラが組み込まれる事になった。


しかし、現状では残存生息数が残り50頭前後とされており、新種と判明した時点で絶滅寸前という芳しくない状況に陥っている。


余談編集

  • 種名が確定するまでは、「GOMX・ホエール(Gulf of Mexico X Whale)」と呼ばれることもあった。

外部リンク編集


関連タグ編集

ニタリクジラ メキシコ湾


コープレイ:新種と判明した時点で危機的な状況に置かれていた鯨偶蹄目の例。

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