概要
クジラ目・ヒゲクジラ亜目・ナガスクジラ科・ナガスクジラ属に分類される。
別名コイワシクジラ。
ミンクの名前の由来は、19世紀のノルウェー人捕鯨船員で本種に関する逸話のあるマインケの名が訛って定着したとされる。
平均体長6~8m、最大10.7~11.2m程度。
平均体重5~6t、最大14t。
現生のヒゲクジラの中では、コセミクジラに次いで2番目に小さい種類である。
亜種としてクロミンククジラやドワーフミンククジラが該当するという見方もある。
赤道付近を除く北半球の世界各地の海域に生息し、沿岸部や内海などにもよく現れる。
現在も日本近海で比較的多く見られるヒゲクジラの1種である。
日本においては長年の南極海や大西洋での調査捕鯨時から、商業捕鯨を再開した今日においても主要対象種となっている。
しかし、世界各地には絶滅危惧の個体群が散見され、日本哺乳類学会も、日本海の個体群を保護対象にするべきだと主張している。
※本種の捕鯨については、日本国内外の公的研究機関の資料やきちんとした学術書を参照していただきたい。