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ライトファンタジーⅡ

らいとふぁんたじーつー

ライトファンタジーⅡとは、1995年10月27日に発売されたスーパーファミコン用のゲームソフトである。
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1995年トンキンハウス東京書籍)から発売されたスーパーファミコンRPGソフト。

前作であるライトファンタジーの数百年後の世界、前作キャラクターの子孫たちの物語となっている。




裏技編集

START/CONTINUEが表示されている画面でカーソルをはじめからプレイする場合はSTARTに、セーブデータがありそれで試す場合はCONTINUEに合わせておきましょう。

そして1Pコントローラーを【R、X、Y、L、Y、B、L、R、L、R、セレクト、セレクト、A】の順に押すとブザー音が鳴り、ゲーム中に色々できるデバッグモードに突入する。

デバッグモード中に

1Pコントローラーのスタート:デバッグメニュー表示

1PコントローラーのLボタン:現在いるマップの座標が表示される

2Pコントローラーのスタート:ゲーム中にポーズがかかる

2PコントローラーのRボタン:戦闘突入。戦闘中に2PコントローラーのRボタンを押すと戦闘離脱できる




ストーリー編集

光の勇者アルフ(前作主人公)が魔竜を打ち倒し世界に平和が訪れてから幾百年の月日が流れたある日――

ひそかに生きていた魔竜の末裔であるドラゴンたちが勇者に復讐するべく勇者狩り部隊を結成する。

アルフの子孫であるアッシュ(主人公のデフォルトネーム)と姉のレフィアは追われていた。

このままではいずれ全滅するだろう……そのとき、レフィアはアッシュに魔法をかけ、赤ん坊の姿にしてしまう。

「ドラゴンたちの狙いはあなた。この姿で身を隠し逃げおおせなさい」

そう言い残すと自らの美しい髪を切り、男装した末にドラゴンの群れに身を投じてしまう。

「僕が勇者だ!」

その言葉を最後にレフィアは弟の身代わりとなり拘束されてしまう。

そんな絶体絶命な状況から物語が幕を開ける。




主なキャラクター編集

アッシュ…主人公。名前変更可能。年齢は11歳。ドラゴンにさらわれた姉を助けるために旅立つ。

レフィア…主人公の姉。今作ヒロイン。

カレン…前作の水の女神。女神の力は失っている。主人公を庇い最期の力を振り絞ってセーブできるツボに変化する。

ミーティ…カレンの姉。同じく水の女神の片割れ。主人公を庇い重症の身。物語中盤でゲストとして仲間加入する。




評価編集

「ライトファンタジーⅡ」で検索すると、候補に「クソゲー」がヒットする程度には一般評価は芳しくない。


反省してない戦闘編集

相変わらずテンポの悪いシミュレーションゲームシステム採用で敵に接近する必要がある。

前作では画面端まで一気に移動できる移動パターンが今作では下方修正されてしまったため若干不利になった。


反省してない状態異常編集

前作状態異常を引き継いだ上で更に増えた

死亡何もできない。主人公と『運命の星』を持つ者が死亡するとゲームオーバーになる自然治癒しない
石化何もできない自然治癒しない
氷結何もできない自然治癒しない
眠り何もできないその戦闘が終わると健康に戻る
炎上そのキャラのターンがまわってくる度にHPが20減る。フィールド移動時にダメージが入る自然治癒しない
感電そのキャラのターンがまわってくる度にHPが10減る。フィールド移動時にダメージが入る自然治癒しない
そのキャラのターンがまわってくる度にHPが15減る。フィールド移動時にダメージが入る自然治癒しない
食品化移動はできるが攻撃や魔法などの行動ができなくなる自然治癒しない
魅了プレイヤーのコマンド入力を受け付けなくなる自然治癒しない
驚きプレイヤーのコマンド入力を受け付けなくなるその戦闘が終わると健康に戻る
混乱プレイヤーのコマンド入力を受け付けなくなるその戦闘が終わると健康に戻る
小人与えるダメージがスカしか出なくなる自然治癒しない
暗闇攻撃および魔法攻撃の命中率が著しく低下する自然治癒しない
トリモチ攻撃や魔法などの行動はできるが、その場から動けない自然治癒しない
金縛り攻撃や魔法などの行動はできるが、その場から動けないその戦闘が終わると健康に戻る

反省してないエンカウント率編集

特有のちょっと歩いたらすぐエンカウントする現象は継承している。

エンカウント抑制アイテム『シアワセドロップ』は最速で物語中盤の地下世界に行くまで入手できないので、それまでは根性で耐えるのみ。


反省してないザコ敵の凶悪さ編集

上記の状態異常をばら撒いてくる個性豊かなメンツと共に

今作では主人公レベルが20を越えるとフィールド各地に中ボス相応のステータスの大型ドラゴンが出現するようになる。

前作では30やったやないか!


反省してない運命の星をもつ者たち編集

もちろん死亡したらゲームオーバーに関わらずステータスが貧弱なのは据え置きで

今作では全員が一度パーティから離れてしまうと、もう二度と仲間に戻ってくることは無い永久離脱する完全なゲストキャラとなってしまった。



戦闘不能以外でのゲームオーバーする厳しさ編集

見えない通路の迷路は最序盤から登場するほか

中には制限時間以内にゴールしないと強制ゲームオーバーになるため(その制限時間もギリギリな設定)とても厳しい。



相変わらずのフィールドの広さ編集

かのドラゴンクエストⅥのような「地上世界」と「地下世界」に分かれてスケールアップしたのはいいものの

前作にはあったワープ手段が今作では無くなったため徒歩で各地を往復する必要がある。



自重しないおつかいイベント編集

今作の象徴とも言える壮絶なまでのおつかいゲー

ダンジョンの最奥に集落が存在し、その集落間を何度も行き来させるなんて日常茶飯事。

なんとシナリオの9割がおつかいというとんでもないものでタチが悪い。

そのイベント内容も「地下世界の薬屋で薬を買ってきてほしい」「海底世界の人魚の食事を地上世界の山頂の小屋まで届けてくれ」等のマジのおつかいを頼まれる。

徒歩で移動、一度攻略したダンジョンの往復作業、襲いかかってくる手ごわい敵、そして苦労したおつかいの結果が主人公のムダ足で終わることも多い。



空気を読まないテキスト欄編集

人命がかかっているシリアスシーンで「うそーん、げろげろ」などライトすぎるメッセージが挿入されることがあり

プレイヤーによっては「ここでフザけるのは駄目だろ」「はぁ?」「ギャグとしてもスベっている」「神経を逆撫でされた」と不評点として挙げられる。



無くなってしまった遊び心編集

前作では全てのアイテムに「つかう」と専用メッセージが用意されていたが今作では削除。

アイテム増加や容量の関係で仕方ない面もあるが、非常に寂しい。



洒落にならないバグの数々編集

  • 抜け穴に繋がっている宝箱を何故か「さそう」と成功してしまう。ただしそのデータは盛大にバグる。対策としては誘うな
  • メニューウィンドウを頻繁に呼び出しすぎるとウィンドウが消えないバグが発動して、一度発生してしまうと店で売り買いができない(新しいウィンドウを呼び出しできないため)不具合が生じる。
  • 徒歩でマップチップを通過しないと進行イベントそのものが発生しない仕様となっているため、空を飛べるアイテム『竜のつばさ』を使って特定ポイントを過ぎてしまうと詰みとなる。
  • 移動範囲を増やす隠し要素を使用する場合、ストーリーを進めて「ワープの木」を解放しない状態で行ってしまうと(デバッグモードを発動しない限り)永久に詰む。
  • レンタル装備という新要素があるが、全てのレンタルショップ共通で3個以上レンタルするとそれ以上レンタルできなくなる。
  • レンタル装備を自分から返却する方法が無く、時間経過で店員が回収に来るのを待つしかない。
  • レンタル装備はたとえ戦闘中でも店員が回収に来るとお構いなしに没収されてしまう。
  • レンタル装備を装備させた仲間を力のほこらに預けるとレンタル装備が消滅してしまうバグがある。(ゲーム内部ではレンタル中として処理されてしまっている)
  • ねこまんまでラッキーをドーピングする際、カンスト値の255を越えてしまうとオーバーフロー現象が発動して0にひっくり返ってしまう。
  • 地下世界の猫村に行く前にストーリー進行を一旦中断してトリス研究所に寄り道しないと二度と仲間に誘えなくなってしまう期間限定キャラがいる。


その他、諸々の問題編集

  • 11歳(ストーリーの進行具合では更に年下)の主人公が普通に飲酒する。
  • ほか、11歳の少年にガチの恋愛感情を抱いたり、嫉妬心から三角関係をおそれ殺害を企ててくる成人キャラが登場する。
  • 大地の剣の力のひとつの「氷の力」が作中で「雪の力」と表記されたりして、どちらが正しいのか分からない状態。
  • 前作の新事実やキャラたちのその後が判明する場所があるが、嬉しいサプライズな反面、人によっては安易な後付け設定であると捉える場合もある。
  • シナリオの都合で常識的な倫理観に反する行為が推奨される描写がある。

(甦りの禁術のために生贄が必要な場面で「お前が死ねば良いね」と光の精霊を殺してしまう、原因不明で寝込んでいる患者に無闇に投薬して症状を悪化させる等)

  • セーブデータが2つしか残せない。
  • 「ぼうぎょ」で魔法攻撃を軽減することができなくなった。
  • 魔法攻撃や状態異常の抵抗力を上げる手段が無い。
  • 最強装備の『みどりのバンダナ』と『カラのたて』はキャラに装備させてアイテム欄から無くした状態で店員に話しかけないと追加が貰えないという非常に紛らわしい仕様。
  • ラストダンジョンに突入すると以前に立ち寄った村に戻れなくなる。
  • やっぱりラスボス撃破後にもセーブできる。



好評点編集

引き継いだフリーパーティ制度編集

各地の村人やモンスターを「さそう」制度は今作でも継承。

今作には顔写真が「now printing」のキャラクターは居ないためファンも安心。

好きなメンバーで世界を巡ることができる。



パワーアップしたイベント描写編集

前作のエンディングがそのまま一新されたオープニングムービーとして流れる力の入れよう。

作中のイベントも気合の入ったムービーで華を添えている。

グラフィック描写が向上して可愛いキャラはより可愛らしくなった。



BGM編集

クソゲーの評判に漏れず高く評価されておりサウンドトラックを発売してほしいといった声もあがっている。



極悪魔法の数々編集

  • マリョクトルル…ボスにも通用する壊れ魔法。対象のMPを吸い取り0にする。
  • タイリョクトルル…対象に与えたダメージをそのまま自身のHPとして吸収できる攻守一体の魔法。
  • ピョン…必中の全体魔法。低燃費高火力のコストパフォーマンスに優れた魔法。
  • マンモス…おなじみ最強魔法。前作同様、頼りになる。
  • フッカツダ…対象を完全蘇生させる回復魔法。移動中に限りHPを完全回復させることができる。


エンディング後のお楽しみ要素編集

詳しくはネタバレ回避のため伏せるが、犠牲になってしまったキャラクターの救済要素もある。



反省した数々の要素編集

  • どこに行けばいいか迷ったときは仲間に「そうだん」で具体的なヒントがもらえる。
  • ステータスに素早さの概念ができた。
  • アイテムを種類別に複数ストックできるようになった。
  • 戦闘コマンドに「さそう」が追加され、敵モンスターを自由に勧誘できる。
  • 戦闘突入時の仲間の初期配置を変えられる。
  • 隠し要素で移動範囲を強化できる。ただし前述のようにワープの木を解放してからでないとゲームが詰む。
  • 攻撃命中率が向上した。
  • 魔法の燃費が納得な数値になった。
  • 戦闘の逃走確率が向上したほか、絶対に逃走が成功するアイテム『けむりだま』が追加された。
  • 前作で隠し要素だったフィールド移動速度をアイテムおよび魔法で加速できるようになった。
  • 空を飛べるアイテム『竜のつばさ』の追加。ただし便利だからといって使いまくっていると前述のようにイベントが発生しなくてゲームが詰むので注意。
  • 酒場のミニゲームが充実した。金策としても「神経衰弱」がとても優秀。


攻略ポイント編集

今作の魔法攻撃力は「キャラのレベル」と「キャラのラッキーのステータス」で換算される。

最強魔法に位置づけられてるはずのケシーの火力がマンモスと一緒なのも、最初のボスのドックーが致命傷なのもそのせい。

そのため「最初の土グモで詰んだ」「序盤が運ゲー」とかも言われたりする。


土グモ編集

メタルたまむしオス、メタルたまむしメスの勧誘は必須。

敵は基本的に射程圏内の残りHPが一番低いキャラを狙ってくるAIを利用する。

メタルたまむしを矢面に立たせ、その真後ろにたまおを配置して『ゲンキ』を撒く。主人公は敵の射程圏外に逃がす等のテクニックが考えられる。

念のために『毒消し』は数個用意しておこう。


ウォーターヘッド・オークブル編集

地上フィールドに出られるようになるため、より強い仲間を勧誘することをオススメする。

『光の鏡』を盾装備した主人公を盾にしてずっと防御、真後ろにたまおを配置し『ゲンキ』係。

遠くから『吹き矢』装備した仲間で攻撃させるのが妥当か。


エルフィ×8編集

真っ向勝負は危険。

闇の地下道に出現する「くちなし」というモンスターが『いわのしょ』を確率ドロップするため狙う。

素早さが高く前方に突進できるチャイルドデビルを敵陣の真ん中に突っ込ませ『いわのしょ』を発動すれば勝敗は決する。


門番ドラゴン編集

『ネムネズン』等の状態異常が有効。


魔竜編集

『マリョクトルル』が無ければほぼ無理ゲー。


トンカチの守編集

武器禁止の制限下で戦うボス。

実はダンジョン内で『よびぶえ』が有効で、そのまま『とうせきき』が買えてしまう。

特にペナルティは無いため覚えておくと得。


風の精霊編集

仲間のミーティが敵の『ビュウビュウ』で瀕死寸前になってしまうため、その前にどうにかする必要がある。

『マリョクトルル』の人魚女は必須かと思われる。


天自魔編集

『いわのしょ』をはじめとする状態異常が有効。


ラスボス編集

初期位置から動かない。……と、いうことは?



総評編集

前作で懲りたかと思えば全然反省してなかった作品とも言われる。

ファンの間でも「正当進化だ」と喜ぶ者もいれば、「いいかげんにしろ」と怒る者もいるという、バッサリと賛否両論に分かれているのが現状である。

しかし唯一無二な世界観やほのぼのとした雰囲気は健在で今作の魅力のひとつなので

本作がクソゲーであることを承知の上でシリーズファンおよび時間と心に余裕のあるゲーマーにオススメの作品といえるだろう。



関連タグ編集

東京書籍

トンキンハウス

クソゲー


ライトファンタジー:前作。

ライトファンタジー外伝ニャニャンがニャン次回作。作内時間軸では1→外伝→2の順番。

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