「かかったな フリオニール しね!!
「くそっ!概要に ばけていたな!
RPG『ファイナルファンタジーシリーズ』に登場する、女性型のモンスターで、同シリーズに登場するモンスター「ラミア」の上位種。
シリーズ初出はラミアと共に『FF2』。同作においてはイベントボスとして印象的な登場をする。
表記について、シリーズ中でも「ラミアクィーン」「ラミアクイーン」と、「ィ」が促音か否かの微妙な表記揺れがある。
「詳細! そうはさせないよ!!
FF2でのラミアクィーン
ストーリー中盤、アルテアの町でのイベントで登場。
王女ヒルダが変になってしまったので様子を見てきてほしいと頼まれ、ヒルダの部屋を訪れる主人公フリオニールとその一行。
部屋の入口で出迎えるヒルダ。
ヒルダ「フリオニール あなたに はなしが あるの‥‥
ヒルダは奥のベッドに向かっていく。
マリア「わたしたち そとにでてるわ
一行がフリオニールを残し部屋を出た途端、画面がピンク色に染まり、BGMに「白鳥の湖」が流れ出す。
ベッドの上から声をかけるヒルダ。
ヒルダ「どうしたの? そばにきて‥‥
フリオニール「お おうじょ そ そんな
ヒルダ「はやくきて じらさないで‥
フリオニール「‥‥ゴクッ‥‥
ベッドの上に赴いてしまうフリオニール。
しかし……
ヒルダ「かかったな フリオニール しね!!
フリオニール「くそっ!おうじょに ばけていたな!
レイラ「ばけもの! そうはさせないよ!!
フリオニールを惑わしたヒルダはラミアクィーンが化けた偽者であり、一行が駆けつけたところでラミアクィーンとの戦闘が開始する。
ラミアクィーンは回避上昇効果の「ブリンク」と混乱効果の「誘惑」を使い、半端な戦力では思うようにダメージを与えられず苦戦する相手である。
戦闘に勝利するとストーリーが進行。
フリオニール「ありがとう レイラ
レイラ「ゆだんしちゃ だめ!
おんなは こわいんだよ!!
その後ヒルダは別の場所に居ることが判明する。
……この一連のイベントは俗に偽ヒルダ事件などと呼ばれ、終始シリアスなFF2のストーリーにおいて、色仕掛けというお色気要素を含む特異性や、作中でのフリオニールの全体的なセリフの少なさからくる悪目立ちもあって、彼に残念な印象を残す一件として知られている。さらにはレアドロップの「リボン」を狙ってこのイベントを何度も繰り返すプレイヤーが多いことが、その印象に拍車をかける一因となってしまっている。
ちなみに上記のセリフはオリジナルのFC版でのもので、以降のリメイク版ではセリフ回しが若干異なる箇所があるが、フリオニールが誘惑され「ゴクッ」と生唾を飲んで結局騙される流れは一緒である。
余談
- GBA版以降のリメイクでは、上記のやり取りが以下のように変更されている。
偽ヒルダ「フフ…。そばにきて…」
フリオニール「お、王女…!」
偽ヒルダ「ねえ、早くきて…。じらさないで…」
フリオニール「ゴクッ…」
偽ヒルダ「かかったな、フリオニール!」
フリオニール「きさま!王女じゃないな!」
レイラ「化け物め!そうはさせないよ!」
〜ラミアクィーン戦後〜
フリオニール「レイラ…ずっと…、見てたのか…?」
レイラ「油断するんじゃないよ!女は怖いんだ。」
以降の登場タイトル
- FF3 … 「ラミアクイーン」表記。バハムートの洞窟でのザコ敵として出現。
- FF4 … オリジナルのSFC版では登場せず、リメイク・移植作やFF4TAにザコ敵として追加されている。
- FFL … 「ラミアクイーン」表記。ルフェイン遺跡のザコ敵として出現。大型アップデート後のFFL2では戦闘中にそのキャラを召喚できるアイテム「幻石」のひとつとしても登場。その後さらに上位の幻石「ラミアクイーン[神]」も実装されている。
- FFオペラオムニア … ファリスのイベント「美しき海賊」のボスとして登場。