概要
「バイオハザード アウトブレイク」のシナリオ「巣窟」に登場するクリーチャー。
本来の名称よりヒル男という呼び名が広く知られている。
T-ウイルスの影響で巨大化したヒル「リーチ」の群れが人間の死体に寄生して怪物化した姿。劇中ではラクーン総合病院のハルシュ医師がリーチマンに襲われ、自らもリーチマン化して襲ってくる。
病院の換気口を利用して院内のあらゆる場所へ移動する能力を持つほか、体力が無限なのでいくらダメージを与えても死なないという特徴を持つ(一時的にダウンさせることは可能)。倒す為には院内の定温実験室に閉じ込めて焼き殺すほかない。
また、生き血を求めるため出血状態のプレイヤーを優先して狙うが、輸血パックを投げる事で一時的に陽動することが可能。
ハルシュが持っていたカードキーはシナリオクリアに必須のアイテムなので、攻略する上では必ず定温実験室のイベントを発生させて倒す必要がある。
マップ内ではセーブポイントがある部屋以外、ほとんどの場所で追いかけて襲ってくる為、プレイヤーの恐怖も大きい。追撃をいかに退けながら探索するかがカギとなる。
また、一体倒しても、死んだ仲間は次々にリーチマンへと変わってしまう為、最悪で三匹の撃退を余儀なくされる(先述の定温実験室は使用できない)。
後述のジャイアントリーチと交戦中、または交戦後に死んだ仲間がリーチマンになると、ジャイアントリーチを倒してもリーチマンを発見できないとクリア出来ないなどのバグがある。
以上のことから、本作で屈指のトラウマクリーチャーでもある。
リーチ
T-ウイルスの影響で数十cmほどに巨大化したヒル。
院内を徘徊しており、人間を見つけると吸血するために飛びついてくる。
また、院外へ繋がる下水道にはリーチの巣窟があり、夥しい数のリーチとジャイアントリーチ(後述)が潜んでいる。
攻撃を受けると高確率で出血するため、リーチマンを呼び寄せやすくなってしまう。
また、先述の通りAIPCが死亡すると無数のリーチが寄生するムービーが流れ、新たなリーチマンが誕生してしまう。
ただしリーチ単体の攻撃力や耐久力は低く、踏みつけるだけで倒すことが出来る。リーチマンと同様、輸血パックを使用すれば陽動する事も可能。
なお、バイオハザード0にも女王ヒルというヒルが変異したクリーチャーが登場するが、このリーチとは別種のようだ(実のところメイン画像はリーチマンではなく、この女王ヒルである)。
ジャイアントリーチ
「巣窟」シナリオのボスクリーチャー。
リーチのなかでも特に巨大化した一体であり、そのサイズは人間を上回る。
小型ボートに乗って下水道から脱出を試みるプレイヤーたちだったが、水路の先に蠢く巣窟を発見する。慌ててボートから脱出したところ、巣窟に激突して転覆したボートが爆発炎上。巣窟の除去には成功したものの、炎の中からこのジャイアントリーチが姿を現した。
主な武器は口から伸びる触手と吐き散らす酸性の液体。
触手は近接攻撃する際に振り回してくるほか、遠距離にいるプレイヤーに向けて伸ばし、足下から不意討ちを仕掛けてくる事もある(攻撃時に水面が波立つ為、察知は可能)。
酸は逆に空中へ打ち上げられ、数発の弾となって頭上から降り注いでくる。
弱点は打撃系武器で、銃火器より大きなダメージを与えることが可能。下水道の水路内で戦うと、こちら側は腰まで水に浸かって戦うことになるため移動力が半減する上に、ロケーション上回避の余地が非常に狭くなり、かつジャイアントリーチ側は「首元~腹までの部分が水に隠れている」状態だとその銃器のダメージも激減してしまう(FILE2の「対峙」においては、この状態だとロケットランチャーが直撃しても一撃死させられない。逆に「攻撃のために首~腹部分を水から出して晒している時」は一切ダメージが入っていない段階で初手ロケラン直撃でも一発KOが可能)の厄介な相手だが、天井のバルブハンドルを破壊すると高熱蒸気が噴き出しダメージを与えられる。
また、下水道の水路入口まで誘導すると、リーチ側は「水路の行き止まりでそれ以上の前進もできず、方向転換ももともとできないために『従来の方向へ従来の攻撃を繰り返すだけ』」となり、逆にこちらは「これまで行動を阻害していた水と狭い水路の壁がなくなったうえに、狭い水路から段差・広さのある下水入り口に上がることで行動スペースが広がる」ということでそれまでの地の利が完全に逆転し、リーチの攻撃が届かないところから(大本の弱点である胴体を、攻撃を受ける危険&胴体への障壁になる首がないリーチの側面から狙えるため、ダメージ減衰を受けることもなく)一方的かつ楽に攻撃を浴びせて倒せてしまうようになる。
なお余談だが、プレイヤーの中にはこのジャイアントリーチに対し、その攻略法どころか武器すら使わず、しゃがみ回避で触手をかわしつつタックル百発あまりを当てて倒す猛者もいる。
アウトブレイクFILE2の「対峙1」シナリオでは吐き出す液体が毒液に変更された。
また、FILE1のシナリオ「巣窟」において、こいつと戦闘に入る直前の地下水路のモーターボートのすぐ近くに落ちているファイル「調査依頼書」の記述に、「以前報告があったヒルとは違う、ウイルスによる変異種と思われる」という言及箇所があり、さらに「捕獲し損ねたものにはもっと大きな個体もあった。推定でも、1m以上はあったと思う」とも書かれており、ほぼ間違いなくこのジャイアントリーチのことを指しているものと思われる。