香川県丸亀市綾歌町(旧・綾歌郡綾歌町)にあるテーマパーク。1991年に開園、2000年に一時閉園、2004年に復活、2010年に身売り。そのため運営主体がコロコロ変わり、その結果として一時期にはテーマが一貫していないテーマパークとして知られていたが、現在はある程度、緩和されている。
概要
本来は1991年、大阪を拠点にゴルフ場運営を行っていた「日本ゴルフ振興」が、瀬戸大橋開通によって見込まれる観光需要をアテ込み、子会社である株式会社レオマを立ち上げて設立させたテーマパークであった。が、親会社がゴルフ場運営会社という事もあって直後のバブル崩壊でアッという間に大転落。さらにテーマパークブームの終焉まで追い打ちをかけて2000年に親会社の破綻から連鎖倒産を起こし廃園する。
ちなみにレオマとは「レジャーはオオニシにまかせろ」の略、と言われている。
オオニシ(大西)とは最初にレオマワールドを作り上げた会社(日本ゴルフ振興)の社長の事。この時代における、バブル景気とテーマパークブームと瀬戸大橋を当て込んだザル経営は、もはやこの地域における時代の象徴でもあった。
この時代に制定されたマスコットキャラクターが「ペディー・バードとなかまたち」である。
そしてパークのテーマソング『めざせREOMA WORLD』は松崎しげるが担当した。
廃園後の広大な施設も廃墟として衰えていくかと思われたが、この負の遺産を見逃せなかった地元経済連の4社が企業連合を組み、これを母体とする事で2004年にニューレオマワールドとして復活した。
さらに復活にあたっては日本ゴルフ振興時代の事は完全な黒歴史として月光蝶の彼方に葬り去った。当然、ペディーたちも松崎しげるも月光蝶の彼方へと追いやられてしまったのであった。
そしてパーク内のエリアを4つに区切り、各施設の運営に関しては各社が各エリアを1社ずつ担当してエリア独立運営・エリア独立採算制を取った。そのため、この時代においては、テーマパークなのにテーマがブレブレ、と指摘される事が多かったが、むしろそれすらもネタであった。
が、企業連合を構成していた1社が循環取引による帳簿の不正操作を暴かれて身売りする事となり、これに伴ってニューレオマ自身も2010年に大江戸温泉物語へ身売りする事になった。
ところが大江戸温泉物語は「使える資産は出し惜しみせずに全て使え 」「最初に『日本ゴルフ振興』があればこそのレオマワールド 」という思想を前面に打ち出して黒歴史の開放へと踏み切った。日本ゴルフ振興(株式会社レオマ)時代のマスコットの利用権利を得て明確化させるためである。かくてペディーたちも松崎しげるも黒歴史からサルベージされて再びニューレオマワールドへと戻ってくることとなり、エリア独立採算性も廃止された。
現在は大江戸温泉物語グループとしての強みを活かしつつ、大規模花壇やイルミネーションイベントの企画などを行う事で、盛り上がりを見せている。
関連タグ
松崎しげる:パークテーマソング『めざせREOMA WORLD』の歌唱者