ワライカワセミ
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わらいかわせみ
鳥綱ブッポウソウ目カワセミ科に属する鳥類の総称
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影が薄すぎて組織の幹部なのに気づいてもらえない 5
オリ主は独り言と心の声以外は基本敬語です。 例外はメールやらメモやらの文面。異様に男らしくなる。 ※ここから下は本編読了後に読んで頂きたく思います。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−− 鍋がコトコトと音をたてる。 「…あれから随分経ったんだな」 ひーちゃんは安室さんに持っていくご飯をつくりながらそうつぶやいた。 「そうですね…」 「でもまさか、シンデレラが助けてくれるなんて思ってもなかったなぁ」 「ふふ、そうだったんですか?」 そんな会話をしながら、あの日に思いを馳せる。 *** あの日──スコッチが、ノックばれした日。 どう助けるか試行錯誤した結果、ライの拳銃の弾を特製の血糊弾に替えておいて、スコッチが自殺しようとして撃つと同時に私がこっそり手刀で意識を奪うことにした。 当時は原作を変えることに少し躊躇していた時期でもあり、なるべく原作通りに行くように仕向けた結果こうなった。 そして当日。事前に練習していたこともあり、計画通り上手く行った。 ライがバーボンに、バーボンはライに気をとられている間にメモを残してスコッチを抱えて屋上を去る。 メモには、「遺体の処理は任せてくれ」と書いておいた。 そのままセーフハウスに連れて行き、ベッドに寝かせる。 起きるまで暇だなと思い、とりあえずご飯を作ることにした。 そしてご飯ができあがった頃、スコッチが目を覚ました。 「…あれ?俺、死んだんじゃ…」 「起きましたか?」 「えっ君誰!?って、いつか会った女の子じゃないか!!何でここに!?」 「ご飯食べますか?」 「あ、あぁ、食べてもいいなら…ってそうじゃなくて!」 「何ですか」 「えっと…まず、君の名前は?」 「シンデレラって呼ばれてますね」 「シンデレラ!?!?あの!?」 「どのですか…」 それから一緒に食事をしながら、今の状況の説明をした。 そして、助けたは良いもののスコッチが生きていることをバーボンに知られたら、私が組織を裏切っていることがバレてしまうので、それは私にとって都合が悪いということも伝えた。 バレてしまったら、私というイレギュラーが原作に介入せざるを得なくなって原作が崩壊してしまうかもしれないし、そもそもスコッチが公安に戻る時点で話色々と変わってしまう。 それは避けたいので、原作云々は隠しつつもバーボンにバレたくないことを必死で伝えた。 その結果、私のセーフハウスで住み込みで家政婦のようなことをしてもらうことになった。 名前は考えるのが面倒だったので、下の名前の1文字にちゃん付けをすることにした。 「よろしくお願いしますね、ひーちゃん」 「こちらこそよろしく、エラ」 *** 「あの時、助けてくれてありがとな。感謝してる」 「…なんですか、改まって」 「いや、なんとなく思っただけだ。エラが助けてくれたおかげで、今も俺は生きている。…俺は幸せ者だ。 ────あぁ、ずっとこの生活が続けば良いのにな…」 夜は、静かに更けて行く。 ───お互いに、いつか来る別れからは目を背け続けたまま。 *** 10/14追記 ※今回のワライカワセミの着信音は2話のコメントで頂いたものです (すみません、書いたと思ってたんですが、書いてませんでした…)6,783文字pixiv小説作品