概要
『遊戯王シリーズ』のカードで、オフィシャルカードゲームの初収録は第1期Vol.3という古参モンスター。
効果モンスターが初収録された同弾の目玉カードで、本カードと《ハネハネ》がスーパーレア枠だった。
カードを伏せて次のターンに発動という一手間だけでモンスター破壊する効果を持つ。かつては重宝されていたが優秀な後輩カードに押されて現在は大人しい。
イラストには狂暴そうな人型の虫が描かれており、文字通りに人喰いしそうな雰囲気が出ている。ちなみに種族は指定しておらず、機械族や岩石族なども破壊できるあたり、機械や岩も食える恐るべき雑食生物のもよう。
カード性能
カードテキスト
効果モンスター
星2/地属性/昆虫族/攻 450/守 600
リバース:フィールド上に存在するモンスター1体を選択して破壊する。
解説
リバース時にモンスターを1枚破壊と、収録時期を考えるとかなり強力な効果を持つ。貴重な敵モンスター除去手段として、最初期には盛んに採用されていた。
しかし玉にキズな点が1つ。このカードのテキスト上、効果発動は強制である。
相手フィールドにモンスターが居ない状態でリバースすると、自軍モンスターもしくは自身を破壊してしまうリスクが付きまとう。当時の環境だと《光の護封剣》を使われた際に陥りがちな状況だった。
さらに時代が下ると共に上位互換的な能力を持つカードが増えていき、徐々に影が薄くなっていった。
- テキスト不備を修正した《執念深き老魔術師》
- はるかに使い勝手の良い《ならず者傭兵部隊》
- 墓地肥やしや魔法・罠も破壊できる《ライトロード・ハンターライコウ》
- 高い守備力で壁役もこなせる《スノーマンイーター》
これらのカードを押しのけて使おうとするなら、昆虫族をはじめとする相違点をどう活かすかが腕の見せ所であろう。
ちなみに、スターターデッキセットEX-Rに収録された本カードは、なぜか戦士族と誤植されていた事がよくネタにされる。Vol.3のスーレア版よりもこちらに収録されていたノーマル版の方が圧倒的に多く出回っていたため、手元にある人喰い虫がこちらのバージョンというデュエリストも少なくなかった。現在ではエラーカードという扱いになっており、ルール上は昆虫族として扱われる。
アニメ等への登場
表遊戯やその仲間達がお気に入りのカードと一体化させられた状態のデュエルでそれらのモンスターをこのカードの効果で破壊しようとした。
- スマホアプリ『遊戯王 デュエルリンクス』
カードプールが狭かった状況や、最初期からバクラの使用カードとして実装されたことから貴重な破壊効果持ちカードとして活用されていた。その後カードプールの拡大と共にOCG同様影が薄くなっていった。
関連カード
使徒喰い虫…上級モンスター。破壊できるカードが増えた。
擬態する人喰い虫…下級モンスター。モンスター破壊に加えて、複数の効果が追加されている。特に種族変更効果はオリジナルの方のエラーカードが元ネタの一つとなっている。