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劣化ウラン

れっかうらん

本来は天然ウランからウラン235を分離した残りのウラン(ウラン238が主)である
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本来の劣化ウラン編集

天然ウランから核分裂を起こすウラン235を分離した後の残り。ウラン235がほとんど残っていないため、劣化ウランや減損ウランと呼ばれる。成分のほとんどはウラン238からなる。

主な用途は航空機などの釣り合い微調整用の重りや、放射線のうちX線ガンマ線など実体が電磁波のものの防護、原子炉核燃料の割合調整、戦車(米軍など)の複合装甲、一時期大量に使用され問題となった銃弾砲弾として使用されている(されていた)。

中性子を捕獲させるとプルトニウム239になる為、高速増殖炉用の核燃料としての期待がもたれている。

比重が重い金属であるが故に上記のように重りや徹甲弾の弾芯素材(あくまでより大きな運動エネルギーを持たせるための工夫で放射性物質や重金属をばら撒くことは想定されていなかった)としての活用が可能であるが、一方で装甲材としては拘束セラミックなどと比較すると容積は落とせるが、同じ重量ならばより防御性能で勝る金属があるためベストではない。(それでもしっかり作れば戦車の砲弾の多くを止められるだけの防御性能を持たせることが可能)

劣化ウランを装甲に用いるのはユゴニオ弾性限界の高さからHEATやAPFSDSに対する効果が高いこと、性能が勝る金属を用いた装甲はレアメタルの合金となりコスト的に実現は不可能であること、拘束セラミック装甲と比べて技術的に容易である事等が上げられる。

装甲に用いた場合、着弾の際に装甲内部の劣化ウランが露出し、微細化した劣化ウランが飛散する問題があるため、整備時には防護装備が必要となる。


存在比編集

種類天然ウラン劣化ウラン
ウラン235の存在比約0.7%約0.2%

劣化ウラン弾編集

徹甲弾の弾芯に使用する事で高い装甲貫徹力及び侵徹の際に溶解・飛散して酸化(燃焼)によって内部を焼く焼夷効果をもたせる事ができる。

また、徹甲弾の一種であるAPFSDS弾に使用した場合はタングステン等と比べて脆い事から自己先鋭化現象を引きこし、マッシュルーム状に変形するタングステン弾と比べて貫通力に優れているが、装甲側がユゴニオ弾性限界を超えて塑性流動を起こしている場合はこの現象はあまり効果を発揮せず、殆ど意味はない。

更に戦略物資であるタングステンを使わなくて済む、元がウラン濃縮時に出た廃棄物である為材料費が安いという利点があるが、上記の焼夷効果もあって加工に手間がかかる為コストはタングステン弾芯のものとそう変わらないと言われる。環境問題については当該記事を参照。


pixiv上では・・・編集

たいてい以下のキャラクターイラストまたはあだ名である。(注:部分一致含む)



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 元素 重金属

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