概要
12世紀から13世紀の間に十字軍に参加した西ヨーロッパの騎士や庶民が征服した土地に次々と建国していった封建制の君主国家。
遠征の後にイスラム国家によりまた奪われる事を防ぐ目的が背景にあった。
中東方面
第一回十字軍の直後に
の4つの国家がレヴァントで成立した。これらの国家は1291年のアッコン陥落まで存在し続けた。
第三回十字軍の後にキプロス島で、同じく十字軍国家であるキプロス王国が建国されたが、これは1489年にヴェネツィアに併合されるまでエルサレム王国を追われた人々により統治された。
バルカン半島方面
第四回十字軍の後に征服した東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の旧領に
の4つの国家が成立。いずれも13世紀~15世紀の間に東ローマ帝国やオスマン帝国に征服され、滅亡した。
東欧方面
異教徒であるプロシア人やリトアニア人が住んでいたバルト海沿岸地域を征服したドイツ騎士団がドイツ騎士団国を建国した。しかしロシアに対する十字軍遠征(この頃のカトリックは同じキリスト教の正教会でさえ異教徒と捉えていた)の失敗やポーランドとの戦争に敗れ、1525年にポーランドの属国プロイセン公国として世俗化した。