この先、司教〇〇〇の地なり。旧き信仰に逆らう者、破滅の運命を辿るだろう。
概要
旧き信仰の名の下、本作の舞台となる森を支配する邪神たちであり、ゲームの進行においてプレイヤーが必ず倒さなければいけないボスキャラクター達である。
強い結束で結ばれた彼らは、負傷と引き換えに「待ち受けし者」を封印、予言に従って「待ち受けし者」と交信が出来る羊たちを次々と処刑し、最後の生き残りである子羊の命を奪った。
「待ち受けし者」の手で復活した子羊にとっては自分を殺した怨敵であり、子羊を手先とする「待ち受けし者」にとっては殺したくても手が出せない、忌々しき愚か者たちである。
4柱の司教はそれぞれが管理するエリアで待ち構えており、3体の強力な手下たちを子羊にけしかける為、手下たちを全員倒せば司教と対決できる。司教は手下たちの使う技に加え、固有の技を持っている。ただし、攻略中にそのエリアを管理する司教が乱入し、王冠の権能を行使してランダムに選ばれた信者達を苦しませ、教団の運営に悪影響をもたらす。
手下たちは、初めて撃破した場合に限り信者として迎え入れられ、同時に彼らのスキンも獲得可能。手下たちは名前は全員ソロモン72柱に由来する。
夜闇の森
- レーシィ
「貴様の嘘が聞こえるぞ・・・貴様の恐怖が嗅ぎ取れるぞ。」
夜闇の森の支配する、混沌の司教であるワームのオス。4柱で最も若くマジメで、頭から鹿の角を彷彿とさせる巨大な枝がいくつも生えている。負傷した場所は目。包帯にはヘケトの王冠を彷彿とさせる逆三角形が描かれており、今もそこから血が流れている。
緑色の瞳の王冠を持つが、子羊を侮っているのか妨害してこない。
戦闘形態は巨大なワームに変身。その際には複数の目と円口類の如き口を露わにする。固有の技に、大ジャンプからの落下攻撃や頭突きを仕掛ける。
名前はスラヴ神話に伝わる同名の森の妖精に由来する。
「大義のためであればこの身を捧げましょう、おお偉大なる指導者よ!」
子羊が最初に戦う、セリフ持ちのミニボスである緑色のワーム。酸を飛ばしたり、雑魚モンスターを召喚する。
上記のセリフと共に怪物と化すが、撃破すると命惜しさに子羊に寝返る。
余談だが、主であるレーシィに先駆け、youtoozからぬいぐるみが登場している。
赤いワーム。子羊めがけてとびかかったり、口から弾丸を発射する。
アリジゴク。触れるとダメージを受ける移動攻撃を行い、酸を飛ばしたり地面を隆起させる。
蛙の樹林
- ヘケト
「我らは真実の名の下の守護者、いかなる冒涜も許しはせぬ。」
蛙の樹林を支配する、飢餓の司教であるヒキガエルのメス。目が4つあり、神という自覚に基づく残虐性と自己主張の強さをもつ。負傷した場所は喉。包帯はマフラーのように長く、傷の影響か他の司教に比べて声が低い。
黄色の瞳の王冠を持つ彼女は対象からエネルギーを奪って空腹にする権能を持つ。飢えは生き物の肉体と精神を衰弱させる恐るべきものである。
戦闘形態は、口が十字状に裂けた巨大なヒキガエルとなる。固有の技として舌を使った攻撃を行い、追い詰められるとゼパルに似たモンスターを2体召喚、2体を倒すまで隠れるようになる。
名前はエジプト神話に登場する同名の女神に由来する。元の女神とは性質が真逆であるが。
緑色のカエル。ジャンプ攻撃と雑魚モンスターの召喚が得意。
カエルとコウモリを合成したような見た目が特長。爆発する虫を召喚したり、突撃しながら弾丸をばらまく。
赤い三つ目のカエル。グシオン同様ジャンプ攻撃をしたり、爆発する虫を飛ばす。
深淵の沼地
- カラマール
「疫病ほど惨めなものはない。貴様の教団に伝染病を振りまいてやろう!」
深淵の沼地を支配する、疫病の司教であるイカのオス。尊大で横柄な態度をもつ一方、自分に危機が迫ると命乞い等の情けない姿を晒す。負傷した場所は耳。4柱の中では比較的軽いが、「待ち受けし者」を恐れるようになった。
青き瞳の王冠をもつ彼は悪性のウイルスを対象に感染させる権能を持つ。疫病が一度でも広がれば、そこから先には苦痛と腐敗による絶望が待っている。
戦闘形態は、「待ち受けし者」と酷似した4つの腕が生え、剣、短剣、杖、宝珠を装備する。剣や短剣による素早い攻撃と、宝珠による弾幕を固有の技とする。
名前の由来は、イカのスペイン語表記と、戦闘時の形態からヒンドゥー神話に登場する「カーリー」がモチーフと思われる。
緑色のイカ。水面を隆起させたり、トゲを生やして突撃する。加えて、次々と雑魚モンスターを召喚する。
青いイカ。水面に隠れて移動し、弾丸をバラまく。2体の異なる雑魚モンスターを次々と召喚する。
不気味な瞳が特徴のイカ。子羊から逃げつつ、パターンの異なる弾丸を飛ばす。
蜘蛛糸の揺籃
- シャムラ
「五は四となり、四は三となり、二となり一となり、そして一は無となる。」
蜘蛛糸の揺籃を支配する、暴力の司教であるノンバイナリーのクモ。最年長であるが、気が触れたような発言や行動が目立ち、基本的に結束の固いであろ司教達から疎まれる存在。こうなった原因は、ソレが負傷した場所が頭だからである。ときおり包帯がほどけ、王冠に侵食された脳が露わになるなど非常に痛々しい。
紫の瞳の王冠を持つそれは相手の精神を発狂させる権能を持つ。一度狂ってしまったが最後、命をとる以外に対象を救う方法はない。
戦闘形態は、腕が鋭くなり、下半身が蜘蛛そのものになる。固有の技に、接近戦ととびかかり、爆弾のバラまきを行う。
名前の由来はおそらく、ウガリット遺跡のラス・シャムラから。
多眼のクモ。突撃や弾丸、さらには蜘蛛糸で天井に飛びながら召喚、そこからの落下攻撃を行う。
毒々しきムカデ。常にランダム移動を行い、ダメージゾーンのバラまき、カウンター攻撃、召喚を得意とする。
ローブを纏ったサソリ。突撃とパターンの異なる弾丸、前方にダメージゾーンを飛ばす。
その他
- ハロ
旧き信仰の森を彷徨うフクロウ。それは森の歴史と司教達に起きた爭いを語る。
司教同様に王冠を持つものの、その瞳は潰れたように閉じたままである。
- ケマック
旧き信仰の森で鉤縄で縛られた、クラウネックとクダーイの妹。彼女は奇妙な聖遺物を造る才能を持ち、兄たちと同様に子羊に一つだけ渡してくれる。
多眼の王冠に侵食されているのか、その言動はまるで子供のような幼さと狂気をもつ。
イラスト
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この先「旧き信仰の聖遺物」ならびにクリア後に関するネタバレあり
クリア後、「名無し」からの手ほどきにより、これまでのダンジョンに多くのギミックが登場、さらには強化された司教・手下との再戦が可能となる。夜闇の森以外に入るには、そのレベルに達した信者を生贄に捧げなければならない。
強化された司教・手下は、体が今まで以上に異形のものと化しており、言動はいずれも苦痛にもだえるものとなっている。司教は確かに子羊によって殺されたが、所有する王冠の影響で無理やり蘇ってしまい、死を迎えられなかったのである。
強化された司教らを倒すと、彼らは子羊に倒されたナリンデルのように小さな獣となり、同様に信者として迎え入れられる。いずれも王冠を失った事で、かつて子羊の信者たちに仕掛けた権能と同じ状態異常になっている(レーシィはゲームの都合上、普通の信者と一緒)。
また、彼らは元邪神なだけあってかナリンデルと同じように寿命が存在せず、意図的に生贄にしたり死亡リスクのある行為をさせない限りはずっと教団にいてくれる。
言い換えると、彼らさえ信徒にしてしまえば子羊の永遠の死(=信者がいなくなることによるゲームオーバーとデータ削除ペナルティ)はそれだけ遠ざかるということ。
かつて理不尽に命を奪った4柱の邪神への意趣返しとして、教団へ永遠に仕えさせよう。今度は彼らが子羊の「命」となる番だ。
教団加入後はナリンデル封印の際に失われた体の一部を子羊に探してもらうクエストを発注するようになる。(見つけた体の一部は聖遺物として使用可能)
その後のアップデートで失われた体の一部を持って最深部(ボス部屋)まで連れてって欲しいというクエストが発生する。(ちなみに、司教達の像を壊して一気に最深部に行くルートは利用不可に)(像を壊すと止められる)
最深部までたどり着くと体の一部を貸して欲しいと言われ、言われた通りに渡すと身体の一部は浄化され、それに伴い司教達の容姿が一部変わる。(聖遺物の名前も浄化された○○に)
そして司教達に教団の司教という子羊に離反しないという特性が追加される。
- その後のレーシィ
性格は相変わらず傲慢であり、力を失くして元のワームに戻ってもなお子羊に対しては高圧的な振る舞いをする。
ただ、自分が既に邪神としての力が無いことは弁えているので「頼み事ではないのだが」と前置きをしてから失った眼球を探してくれないかと依頼してきたりと信者としては忠実な方。
邪神になったきっかけはワームとして地面を掘っていた頃に、たまたま地中にあった緑の王冠を拾ってからだとか。また、自身の領域である森に咲くツバキの花が好物のようで、ショートアニメでは大口を開けて食べている姿が描かれる。
一応彼を含む司教の信者化はクリア後のネタバレ要素のはずなのだが、公式のショートアニメやDLC予告動画では普通に登場。教団の一員になってからは主に給仕担当になっているようで、「Sins of the Flesh」の予告PVでは彼が子羊と他の信者にバーテンダーとしてビールを振る舞う姿が開幕から描かれている。
司教の中では一番の真面目だった事もあり、不平不満を吐かず粛々と仕事をしている模様。
- その後のヘケト
入信時には過去の「子羊の教団を飢えさせた」という行為が跳ね返り、極度の空腹状態となっている。その身を以て飢えの苦しみを体験してもらったら、今度はご馳走を与えて屈服させてやろう。
兄のナリンデルに喉笛を奪われた過去からか、原種であるカエルに戻るとあまり声を出せない様子。かなり口数が少なくなっており、端的な内容を絞り出すように喋ったり表情変化で自分の気持ちを伝えようとする。
彼女の森で入手可能な洗脳キノコを渡すと、何やら文句を言おうとしてくるがすぐに黙る。自分の領域に生えているものだが、どうやら彼女にとってはあまり良いものではなかったようだ。
- その後のカラマール
入信時には過去の「子羊の教団に疫病をばらまいた」という行為が跳ね返り、重病患者となっている。病がどれだけ辛いかを理解してもらったのなら、今度はこちらが癒やすことで恩を売ってやろう。
素がかなりのビビリかつ、死後にアンデッド化していても「早く我を救ってくれ(意訳)」と助けを求めていたほどなので、力を失いイカに戻ってからはすぐに教団に馴染む。尊大な性格はお調子者なナルシスト程度に丸くなっており、子羊に対しても割とフレンドリー。
失った耳(ヒレ)については「凛々しい我が耳」「美しい耳」と語っており、取り返した際にも自慢してくる。自分の神殿も美しいものと語る一方で、妹のヘケトの神殿があまりにも不気味で汚くて苦手だったらしく、思い出して吐きそうになっていたりする。
- その後のシャムラ
入信時には過去の「子羊の信徒を暴走させて殺すように仕向けた」という行為が跳ね返り、離反者状態となっている。未だ狂気に苛まれているのなら、動きを縛って少々強引に落ち着かせてやろう。頭が冷えれば話せるようになるはずだ。
元々のそれは思慮深い性格だったので、力を失いただの蜘蛛に戻されてからは穏やかな性格に。ただ、頭蓋と脳の一部を奪われた影響ゆえか分裂症や健忘症のようなものを発症しており、自分が話した事をすぐ忘れたり大切な記憶を思い出せなかったりしている。
弟のナリンデルの側近であるバアル・アイム兄弟は元々それへの生贄として捧げられたものらしく、独りぼっちのナリンデルを不憫に思って譲ったとの事。