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あらすじ

とある炭鉱で、一人の青年がペットのネズミをケージの中に入れて働いていた。

その時、大規模な落盤事故が発生。働いていた作業員たちは脱出を図るが青年はネズミの入ったケージを置いてきてしまったと引き返し、閉じ込められてしまった。

落盤事故は今年に入ってもう3度目。事故が起こる直前には、何かが発光しているという現象が起こっていることから、ウルトラ警備隊に青年の救出と調査を依頼した。

現場に到着したウルトラ警備隊。青年の生死は不明だったが、作業員たちは「彼はミラクルマンだ」と生存を信じ、坑道に酸素を送り続けていた。

青年の名前が薩摩次郎であることを聞いたモロボシ・ダンは地球に初めてきた日のことを思い出していた。実は次郎こそがダンことウルトラセブンが初めて出会った地球人だったのだ。

落盤地点までやって来たダンは、透視能力で落盤の向こうを探る。向こう側で次郎が生きていることを確認し、確信に至った。

セブンが地球に初めてやってきた日、次郎は友人と共に登山をしていた。しかし足を滑らせて滑落し、友人と共に宙づりになってしまった。次郎は友人を救うべく自ら自分と友人を繋いでいるザイルを切断し、谷底へ落下した。それを助けたのが、ほかならぬウルトラセブンだったのだ。

自らを犠牲にしてまで友人を助けようとした次郎の勇気に感動したセブンは、その姿と魂を地球で活動していくためのモデルにすることとした。それが今のモロボシ・ダンだったのである。

ウルトラ警備隊はマグマライザーを使って地底を掘り進み、次郎救出および落盤事故の真相究明を行うこととした。次郎がいるという地下1000mに向かって潜航するマグマライザー。しかし次郎の元へ空気を怒る空気穴が塞がれてしまう事故が発生。さらにマグマライザーは地底で広大な謎の空間に到達してしまった。進路にある岩を破壊しようにも、なぜかマグマライザーのレーザー光線で破壊が出来ない。危険を察知し引き返そうとするダンだったが、背後に突如シャッターが下りてきてウルトラ警備隊たちは閉じ込められてしまった。

ダンはマグマライザーに搭載されているMS爆弾を使って岩を破壊する。なんとその奥には未来的な地下都市が建造されていた。落盤事故を起こす自身はこの地下都市が起こしていたものだった。

爆弾を設置してから帰ってこないダンを心配したアマギ隊員たちも地下都市を発見し、ダンはこの地下都市を調査に向かったとして自分たちも踏み込んでいく。

しかし彼らの前に、地下都市を防衛している人型ロボット・ユートムが現れた。アマギたちは残ったMS爆弾でこの地下都市を破壊することを決定し、ウルトラガンでユートムを倒しながら爆弾を設置しつつ奥へと進んでいく。

一方、ダンはユートムに捕まえられ拘束されていた。ウルトラアイまで奪われ、窮地に陥っていたが、隊員服の中に忍ばせていた遠隔操作装置を使ってウルトラアイを引き寄せ、ウルトラセブンに変身。ワイドショットなどの光線技でユートムを倒しながら気を失っている次郎を助けだし、マグマライザーに運び込む。

そしてダンの姿へ戻るとアマギたちと合流し、地上へと帰還。やがてMS爆弾が爆発し、地下都市とユートムは破壊され、地の底へと沈んでいったのだった。

次郎の生還を喜ぶ仲間たち。それにしてもあの地下都市とユートムは一体誰が何の目的で作ったものだったのだろうか?多くの謎が残されたまま物語は終わる。

余談

ゲスト出演

朝地炭鉱の社長・徳田役は松本染升

炭鉱夫たちをまとめる和田班長役は国分秋恵

次郎の同僚・水木役は田中淑隆。同僚の炭鉱夫は西田敏明

ユートムのスーツアクターはおなじみ中島春雄。円谷一監督の指名によるもので、『セブン』では唯一の出演。「ハデに倒れても痛かなんかねぇ」と当時を振り返っている。

また中島が所蔵していた台本にはユートムは4体(A・B・C・D)存在したと記されている。

モロボシ・ダン誕生秘話

仲間の為に自分を犠牲にした青年・薩摩次郎に感銘を受け彼に瓜二つの姿に化け、モロボシ・ダンを名乗ったウルトラセブン。

上原正三によると円谷一の意向で途中のエピソードで誕生秘話を描くことは当初から決まっていたとされる。

脚本との相違

脚本は決定稿のみ現存する。

台に縛り付けられたダンがウルトラアイを引き寄せる際に、完成作品ではバックルのボタンを押すとウルトラアイがひとりでに宙を舞いダンの手に戻るという展開になっているが、脚本上ではバックルを外してウルトラアイに向けてボタンを押すと細い鋼が伸び、ダンはそれを利用してウルトラアイを手繰り寄せるという展開になっていた。

また次郎が助けようとしたネズミのチュウ吉は完成作品ではどうなったか描かれていないが、脚本上ではセブンが助けに来たときにはすでに力尽きている。

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