坂東火雷十天衆
ばんどうからいじってんしゅう
主に「坂東(ばんどう)」を中心に、首謀者を筆頭として公と戦争を起こす10人の幹部たちを指す。
時は天慶二年十一月、地は下総(しもうさ)は常陸(ひたち)にて。
初登場は色んな意味で凄まじい面子が続々と現れ、悠々と常陸(ひたち)の軍勢三千を相手取った。
一目みれば分かるが、殆どが色々と濃い個性を有する人物たちで、作中の当事者のみならず読者へも様々な衝撃(インパクト)を与える人員が揃っている。
- いと麗しき 鹿島玄明(かしま はるあき)
ほぼ上半身裸に仮面で顔の上半分を隠した美丈夫。
謎の光を発して生物無機物問わず動きを停める鬼技を持つ。
- 怒張する漢気 鹿島玄道(かしま はるみち)
玄明の兄で、言葉の一部を入れ替えた業界用語めいた口調が特徴の巨漢。巨大化させた剛腕で全てを薙ぎ倒す豪快な漢。
- 得たり賢し 筒画屋大漬之助(つつがや おおつけのすけ)
軍神工学に秀でる眼鏡の青年。
敵の軍神を気取られることなく改造できる腕前の持ち主。
- 傀儡 美乃(うつくしの)
服のあちこちから蟲の脚が生えた美女。
異形の蟲を使役し、それを寄生させた者も自在に操る。
- 坂東の右腕 伊和員経(いわの かずつね)
十天衆古参。絵文字混じりの喋り方が特徴的な壮年の男。体術に優れ自身の能力で蒐集した式神も使いこなすオールラウンダー。
- 詳細不明の名無し
十天衆が常陸と交戦状態の最中、後方の森に隠れていた謎の人物。深編笠で顔を隠しているが、唸るような息遣いから好戦的な様子が窺える。
- 一体誰だ 謎の男
前述の編笠と一緒に隠れていた人物。
「謎の」と書かれているがその顔はどう見ても…?
- 拳神(けんしん) 鉄兜(てつかぶと)
名前通り鉄の兜を被り拳で戦う男。兜で顔を隠している上に寡黙、故に前述の2人以上に謎。
- 言祝(ことほ)く雅(みやび)の 興世王(おきよおう)
顔の真ん中に日の丸のような模様をつけた男で言葉を具現化させる能力を持つ。
十天衆最古参の一人で将門に天皇の道を示した人物。
- 夢追い人の 陰陽(インヤン)
将門直属の陰陽師。坂東火雷十天衆の大願である「あるもの」の開発を統括している。
- 坂東火雷十天衆(ばんどうからいじってんしゅう)の何人かはNHK大河ドラマ『風と雲と虹と』などに因んで創作されていると窺える。
- 坂東火雷十天衆(ばんどうからいじってんしゅう)が初登場した天慶二年十一月に起きた一波乱は、現実の史実を基にした背景が描写されている。
前述でも触れたが……いや、触れざるをえない事だが、坂東火雷十天衆(ばんどうからいじってんしゅう)の殆どの面子は、読者からすると「突っ込みどころしかない」どころか「突っ込みが間に合わない」ような感想(コメント)が散見される。初登場から怒涛の勢いと色んな意味で凄みある人物造形は、作者が魅せる持ち味の一つである。
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