概要(コミックス未収録のためネタバレ注意!)
「誰も彼も役にはたたなかった 鬼狩りは今夜潰す 私がこれから皆殺しにする」
超越生物・鬼舞辻無惨が“胃腑(いのふ)の中”たる無限城において、残存する鬼殺隊戦力を殲滅するため最適化させた肉体。
無限城での戦いにおいて、しのぶ、無一郎、玄弥という尊い犠牲を払いながらも、上弦の鬼最強たる猗窩座、童磨、黒死牟を倒す事に成功、全ての手駒を打ち砕いた。
しかし時を同じくして、無惨もまた珠世が全てを賭けた『鬼の特効薬』を繭の中で乗り超える。もはや大願へ至る道に不確定要素無しと判断した無惨が、迫る刃の悉(ことごと)くを根こそぎ噛み砕くために採った態(すがた)。
今まで直接鬼殺隊とは闘わなかった無惨であるが、とうとう自らの手によって鬼狩りを殲滅することを宣言する。
シルエットは辛うじてヒトガタを保っているものの、髪は白くなり、全身のいたるところに紋様や、人間を喰うに特化した口を形成した、文字通りの全身凶器である。
戦士としては決してプロフェッショナルではない無惨だが、“超越している”という生物的優位のみを以てして、人間の修練、経験、才覚、覚悟、執念、智慧(ちえ)と業(わざ)――全て等しく灰塵として吹き散らす。
なお、この態はあくまでも繭から出た時点で無惨が採ったものであり、完成ではない(と思われる)。劇中では一時間と経たないうちに「吸引」能力を開花させ、“柱”五人を同時に相手取っても血鬼術を使用しない余裕を見せていたが…
実はしのぶと珠世が作り出した特効薬の第2効果の老化が進行していたことが判明(髪が白いのはただの白髪)。
現時点で9千年は老いているらしく、前述の血鬼術も使用しないのではなくできないのかもしれない。
あだ名の由来
元々無惨は、髪が黒く、癖毛のようなウェーブがかかっていたため、ワカメや昆布などと言われていた。
しかし覚醒後には髪は白くなっていたため、昆布鬼改め塩昆布鬼となった。