概要
「大井鹿島」とは、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に登場する軽巡洋艦娘の球磨型4番艦「大井」と、練習巡洋艦娘の香取型2番艦「鹿島」のコンビまたはカップリングを指す呼称である。
史実において特に深く関わったわけではなく、ゲーム中でも互いに言及するセリフはない。ただ、大井は、かつて練習艦だった時期があり、艦これで鹿島が登場する前から、香取型の服を着た大井のイラストがPixivにも投稿されていた。そこから「鹿島から見れば大井は先輩にあたる」という発想が生じ、一部でカップリングされるようになった。
北上以外の艦にはやや辛辣ながらも、二次創作では何だかんだと他の艦にも世話焼きに描かれる大井が、まだ新任で戸惑うことも多い鹿島を引っ張っていく形になることが多い。一方、大井を好きすぎて、妙に変態っぽくなる鹿島もいたりする。
史実での「練習艦」
実際のところ、同じ練習艦と呼ばれてはいても大井と鹿島では任務が異なる。
大井が担当していたのはまだ艦に触れたことも無いような海軍兵学校生徒たちの乗艦実習から国内巡航実習まで、鹿島が担当するはずだったのは海軍兵学校を卒業して練習艦隊に配属された士官候補生たちを乗せて諸外国を廻る遠洋練習航海(こちらには大井よりさらに古参の旧式装甲巡洋艦が充てられており、老朽化のため香取型が代艦として建造された)である。
そもそも大井が前者の任務に回されたのは就役から長らく苦しめられた機関部の不調による面もあり、後者の任務を担うのは厳しいものがあっただろう。
とはいえ、大きな括りで見れば任務は違えど海軍士官を育てる練習艦としての同僚関係。先輩と後輩に見立てる発想が否定されなければならないわけでもなく、むしろ「育て上げた候補生たちの仕上げを後輩に任せる先輩」という関係から新たな発想が生まれる可能性もあるだろう。