「わあっ! わあっ! わあ・・・、こんなんアリか!?」
演:高橋一生
概要
(「彦」の字は、正確には上が「文」の「彥」。pixivではタグ登録の便宜上、「安田龍彦」で登録されている。)
『シン・ゴジラ』に登場する日本文科省所属の人間で、研究振興局基礎研究振興課課長の肩書を持つ。
オタク公務員であり、性格もどこか曲がっているような節があるものの、比較的有能とされる人物である。
また、メンバー内ではとりわけ存在感を放ったキャラクターでもある。
巨災対こと巨大不明生物特設災害対策本部のメンバーの一人として派遣され、ゴジラ対策に当たる。
以下、ネタバレ防止の為下記に記す
巨災対発足
ゴジラの初上陸を受けて矢口蘭堂を筆頭とした巨災対のメンバーとして選ばれる。
一見、根暗な印象を与えるが、実は何らかの形で世界各国の研究機関とコネクションを持っている模様で、それが物語終盤で大きな意味を持つことになった。
調べるべき事はきっちり調べるものの、非現実的な見解には難色を示している、リアリストでもある。特にゴジラのエネルギー源を考察している際、尾頭ヒロミがゴジラが核エネルギーを体内に有している可能性を示唆するも「有り得ませんよ」と一笑に付した。
ところが、ゴジラの上陸ルートと放射線分布図を重ね合せた結果、見事にそれが一致してしまい、彼も思わず「わあーっ! ああ・・・、こんなんありかよ!?」と突然叫び出しながら激しく狼狽える様は劇中でも印象的であると見る視聴者も多い。なお、見識の間違いに対しては素直に認めて訂正しようとする潔い部分もあり、「ごめんなさい」と謝罪している。
ヤシオリ作戦
ゴジラによって東京は灰燼に帰してしまい、巨災対メンバーの半数が避難中に命を落とすも、安田等主要メンバーは辛うじて生還する。その後もゴジラ対策の為に奮闘するが、そんな折に国連が東京への核攻撃を決定。それを受けて彼も思わず「そりゃあ選択肢としてはアリだろうが、選ぶなよぉ……」とぼやいてしまう。
ゴジラの再活動が核攻撃のタイムリミットである事を知り、血眼になって解決策を見出そうとする中、牧教授の遺した構造レイヤー図からゴジラのエネルギー採取に特殊な細胞膜が作用していることが明らかになる。しかし、それでは作戦の要である血液凝固剤も無効化されてしまう可能性が高い。最後の希望は教授の最終解析データなのだが、その暗号の難解さはスパコンでも算出するのに時間がかかる……
ここで安田が「ですから、コネの多い局長代理から世界中に声かけてもらってます」とさりげなく手を回している。
かくして他国の科学者たちも賛同し、データの解析に成功。ゴジラの細胞膜の働きを抑制する成分の情報を得る。
その後は矢口と共にヤシオリ作戦の前線に参加。
ゴジラの放出する放射線量およびゴジラへの血液凝固剤投与量の、現場でのモニタリングの任を担った。
余談
因みに「ごめんなさい」と謝罪するシーンにおいて、元々台本上に存在したわけではなく、土壇場で作られた台詞であったと言う。所謂アドリブであったとのことである。