「さ、最近なんか、心に穴が空いているというか…」
「忘れてはいけない重要なことを忘れてしまっているような…」
「なんか、そんな気がするんです」
概要
同じ時を繰り返す不思議な現象に巻き込まれた魔法少女。見滝原中学校の3年生。
ケーキ屋のレコンパンスで叔母の咲笑と共に暮らしている。
ひとりで映画を見るのを好み、レンタルビデオ店や映画館に足しげく通っている。
『魔法少女まどか☆マギカ』の10周年記念の一つとして『マギアレコード』で制作される新プロジェクト「魔法少女まどか☆マギカscene0」の登場キャラクター。
PVでは、繰り返される世界の中で「存在を消された魔法少女」だと紹介された。
苗字の読みは『マギア☆レポート2』第183話で判明。
プロフィール
出演作品 | マギアレコード |
---|---|
性別 | 女性 |
出身地 | 不明 |
学校 | 見滝原中学校 |
年齢/学年 | 14歳or15歳/中学3年生 |
身長 | 不明 |
肩書き | 魔法少女 |
願い事 | ※ネタバレ※ |
固有魔法 | 光への干渉/未来視/記憶の切り取り |
ソウルジェムの形状/色/位置 | 円形/紫/腰 |
武器 | 鋏 |
キャラクターデザイン | 蒼樹うめ |
声優 | 早見沙織(※) |
※:美国織莉子を兼任
人物像
見滝原中学校の3年生。ご存知見滝原組と同じ学校であり、マミさんとは同じクラス。他の5人とは違い、制服の上から薄黄緑色のカーディガンを着用している。
2021年の発表時にはメカクレキャラかつすました顔のためミステリアスな雰囲気を醸し出していたが、
実際の性格はと言えば陰キャかつぼっちで映画オタク。コミュ症なため友達が少ない。その癖ひねくれ者でありながらすぐ調子に乗ってしまう。
怠惰に過ごすことを好み、留年しない程度に学校をサボっては、屋上で寝るわ映画鑑賞に没頭するわといった有様。自宅ではレンタル及びワゴンセールで買い漁った映画のビデオを寝不足上等で日々鑑賞している。
それでも人に迷惑をかける事は絶対しないとは咲笑の談。
父親は不明。母親は未来視を持つ占い師だったが、自身が不治の病に侵されるのを予知した事で発狂。しかし最期は安らかな笑顔で病死した。
そのため「レコンパンス」という喫茶店併設のケーキ屋を営んでいる叔母の愛生咲笑が親代わり。
まばゆは映画鑑賞&ビデオレンタル用のお小遣いを稼ぐため、よく店の手伝いをしている。
この時はメイド服調のウェイトレス姿になる。ちなみに私服は茶色い長袖Tシャツの上に薄茶色のニットのカーディガン、白のサロペットスカートを着用。
シナリオの下倉バイオによれば「彼女は世界を守る、非業の運命を背負っているということはなく、等身大の親近感の持てる人物です」「普通の女の子より、もっとオタク寄りです。ゾンビ映画の登場人物たちは、作中で「ゾンビ映画で見た!」なんて言わないですよね。でも、まばゆは“ループもの”の映画もたくさん見ているので、「この展開は……」と気がついてしまいます。そんな、あるあるネタを知っているキャラクターです」と、ユーザーにとって親近感を覚えるキャラクター設計となっている。
演じる早見沙織も、かつてマギレコで演じた『魔法少女おりこ☆マギカ』の主人公美国織莉子とは全然違うタイプだと触れた上で、「ゲームを進めていくうちに好きになってくれるのでは」と言及しており、これに関してはまどか役の悠木碧、ほむら役の斎藤千和も太鼓判を押している。
ちなみにストーリーはフルボイスなのだが、早見は5000ワード以上のセリフを収録したと語っており、またまどマギのキャラには珍しくモノローグが多いキャラであることも明かされている。
魔法少女として
黄緑色の癖毛で目は紫色をしている。
全体的に白と紫の服で、模様がどことなくフィルムを連想させる。
ソウルジェムは紫で丸く、腰についている。武器は鋏。
固有能力は光への干渉。これを応用することで望遠鏡のように遠くを見たり、口の動きを音に変えたり、光学迷彩を展開して姿を隠すことができる。
また相手の目を見ることで未来を見ることもできる。
さらに相手の思い浮かんだ記憶をフィルムのように切り取り、忘れさせる事もできるが、逆に思い出したくもない記憶に対しては不可能。
しかし重大な謎としてまばゆは当初自分が以前から魔法少女になっていたことを覚えていなかった、そしてキュゥべえ側もまばゆの契約に関する記録がないという事実がある。これに関しては今後物語上で明かされていくことになるのだろう。
また、暁美ほむらが起こした時間停止、時間遡行に対しては巻き込まれる形で同じ恩恵を受けるという不可解な能力を有している。
ゲーム上の性能
scene0のメインストーリーを一定まで進めると獲得可能。
デスティニージェムはマギアチップショップ及びデスティニーボトルショップで獲得可能。
基本データ
無属性としては初の星3かつ配布。scene0最終話配信日の2024年2月26日と同時に星5と超マギアが解放された。
ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×2 | ×1 | ×1 | ×1 |
最大ステータス
レアリティ | レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|---|
★3 | Lv.70 | 13,943 | 5,361 | 4,220 |
★4 | Lv.80 | 19,141 | 6,965 | 4,825 |
★5 | Lv.100 | 22,934 | 8,817 | 6,935 |
コネクト「軍師役ならお任せを」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★3 | 攻撃力UP[Ⅴ]& デバフ解除 |
★4 | 攻撃力UP[Ⅶ]& デバフ解除 |
★5 | 攻撃力UP[Ⅸ]& Accele MPUP[Ⅴ] & デバフ解除 |
マギア「解はデジャ・ブ」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★3 | 敵単体にダメージ[Ⅳ]& 状態強化解除 & MPダメージ(敵単)& 攻撃力UP(味全/3T) |
★4 | 敵単体にダメージ[Ⅴ]& 状態強化解除 & MPダメージ(敵単)& 攻撃力UP(味全/3T) |
★5 | 敵単体にダメージ[Ⅶ]& 状態強化解除 & MPダメージ(敵単)& 攻撃力UP(味全/3T) |
超マギア「ブリリアントファイナルカット」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★5 | 敵単体にダメージ[Ⅸ]& 状態強化解除 & MPダメージ(敵単)& 攻撃力UP(味全/5T)& デバフ解除(味全) |
※太字は星5、超マギアの強化&追加点。
専用メモリア「ラテアートチャレンジ」
持て余した時間の中なら、何度だって挑戦できるから
独特なラテアートもいつかは上達するはず!
…でも、失敗作を飲みすぎてお腹は限界
ひとまず今日はこんなところにしておこう…
(『マギアレコード』内アーカイブ「メモリア」より)
基本データ
レアリティ | ★3 |
---|---|
タイプ | スキル |
装備可能 | 愛生まばゆ |
イラストレーター | 都筑裲己 |
ステータス
レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|
Lv.1 | 442 | 0 | 522 |
Lv.40 | 1105 | 0 | 1305 |
スキル「リムーブスペル」
特殊能力 | 効果 | 発動ターン |
---|---|---|
通常 | バフ解除(敵単/アビリティは解除不可) | 15T |
限界突破 | 同上 | 13T |
活躍
scene0
Film1では自分以外の時間が止まる事象に初遭遇する。当初はその状況を楽しんでいたが、次第に実生活に悪影響を及ぼし始めたため、原因調査を開始。調査の過程で魔法少女が原因と見、その内の一人であるマミを尾行するも、不信に思ったマミにこれ以上近づくと殺すと脅されて逃走。その直後、犬の魔女の手下の結界に迷い込み殺害された。
Film2では時間が1日目に戻り、キュゥべえとの対話で自身が既に魔法少女である事と固有魔法についてを知らされ、再び誰かに敵視されないよう魔法で姿を隠しまどか達の同行を傍観していく。その過程で時間停止の原因がほむらである事を知る。
ほむらはこの周を3週目と発言しており、まばゆは1周目の記憶が無い事に気づき、最後にワルプルギスの夜にまどかとほむらが敵わない事から次のループに運命を委ねた。
Film3ではほむらの力になろうと素性を明かしたが、今まで傍観していた事が災いして性格が変わっていたほむらに逆に嫌悪されてしまう。
牛の魔女との戦いでほむらが契約済みのまどかを見捨てようとすると彼女を叱咤し、偶然にも未来視を発動。見えた通りにほむらを庇い、魔女に殺された。
Film4では前週でほむらを助けた事と未来視の力で信頼を勝ち取り、以降ほむらと共同戦線をとる。二人でまどかの契約を阻止しようとしたが、ほむらから魔女の正体を聞かされていたまどかはお菓子の魔女を絶望から解放すべく魔法少女となっていた。
まどかの願いで百江なぎさが生まれ、彼女を救おうと3人で行動するなか母が生きていた頃を思い出す。なぎさがマミと杏子を殺した罪悪感に苛まれると、まどかとほむらになぎさへ想いをぶつけるよう進言し、なぎさの悪夢のフィルムを切り取り救済する。
ワルプルギスの夜に敗北するとまどかから次の週へと向かおうとするほむらの事を託される。
Film5ではほむらがまどかが魔女と接触しないように動いている間、さやかが魔法少女になる原因を知ってそれを解消しようとしたが、二人共隠し事をしていた為にさやかから軽蔑され、まどかもさやかの苦しみを解消する為か契約。結局ワルプルギスの夜との戦いまでに溝は埋まらなかった。
次のFilm6ではさやかの恭介の腕を治す願いと彼への恋心を知ったものの、キュゥべえが見える事がさやかに知られたので自身の正体と素性を明かす。
しかしまばゆも母が発狂した過去を持ち、今のさやかと重ねてしまいさやかの契約を止める事はできず。更にさやかは仁美から恭介への恋心を告げられ、自身が先に恭介に告白しようと決めたが、魔女との戦いでさやかはキュゥべえから魔法少女の体の真実を聞かされ、まばゆとほむらの健闘も虚しくまどかはさやかを救うべく契約してしまった。
更なるFilm7では今度こそさやかが契約しない方に誘導しようとするも、キュゥべえが見える=魔法少女である事が知られてしまい、まばゆに誘導されていたという怒りでさやかは契約してしまう。32日目、さやかの事を理解したつもりでいた自分に嫌悪していたがほむらの叱咤を受け、さやかに思い切り自分の気持ちをぶつけてさやかと共にワルプルギスの夜に立ち向かい、敗北した。
Film8ではどう足掻いてもまばゆはさやかと対等な関係にも友達にもなれない事を思い知り、さやかに自身が魔法少女である事を明かしたうえでさやかから恭介の自暴自棄の記憶を切り取り、まどかが契約する動機を削ったが、ワルプルギスの夜に勝てなかった事でまどかは契約し、救済の魔女になってしまった。=この時点でまどかはキュゥべえのエネルギー回収ノルマを概ね達成できる程の因果を背負った。
これにはまばゆも「クズッ…!いやまあ、ろくでもない動機とは思ってましたがこいつの魂胆は、ホントにクズ過ぎる…!」と10年以上のキュゥべえへの視聴者の気持ちを代弁する程だった。
Film9ではワルプルギスの夜を倒す力をつける方針で活動。まばゆをキーマンだと見たほむらから厳しい特訓を受け、魔力を節約しつつ効率的に魔女を倒し、グリーフシードを最大限に確保していくも敵わず。そんな中まばゆは自分が戦う理由を考えるようになるが、どの理由もしっくりこなかった。
Film10では前周でまばゆが力をつけたのもあり、ほむらと共に他の町でグリーフシードを集める事に。一方でまどかの為を想うほむらの変わりようから自分も変われるのかと疑問視。
だが風見野市で魔女を倒してしまったが為に杏子の怒りを買い、ほむらを庇って死亡してしまう。
Film11ではもしワルプルギスの夜を倒してまどかを救えたら、ほむらはもう時間を巻き戻す意味もなくなりまばゆが死んでも時間を巻き戻さないので安易に自分を犠牲にするなと釘を刺される。
風見野でのグリーフシード収集も効率化し、まばゆも更に実力をつけたがこれはほむらへの憧れではと思うようになる。
結局まどかは魔女化し、更にキュゥべえからは「まばゆはまどかの代わりになれるかもしれない」と言われてしまう。
Film12ではマミに声をかけられた事で彼女の魔法少女としての実力を再確認し、マミを引き入れる事を提案するも彼女の街の為の行動が未来を大きく揺るがすとして断られる。
仕方なくほむらの提案で杏子と休戦協定を結ぶも二人の火力不足を指摘され、軍備の確保を提案された。
しかしその後、レコンパンスの手伝いをしている中での杏子やほむらの会話からまばゆは動揺。更にほむらに不信感を抱くマミに何処かに連れ出されそうになり、同じくほむらを怪しんだ杏子がマミに魔女の正体を加えた真実を伝えた事を知る。
ほむらからは動くなと言われたものの、まばゆはマミと会い彼女がまばゆの手を引こうとしたのは、ほむらに全てを把握されているこの街から逃避行する為だった。
そして…(以下ネタバレ)
魔法少女ストーリー
いずれもバトルのみでストーリー部分は存在しなかったが、scene0最終話配信と同時にストーリーが追加された。
一方でscene0 ver.のまどか・ほむらの魔法少女ストーリーには、ストーリーテラーとして冒頭と最後に登場する。杏子のストーリーではそれ以外にも本編に少しだけ(カメオ出演的に)登場する。
愛生まばゆ
1話「繰り返す日常」
ecene0本編のFilm.13の2日目、レコンパンスでの出来事から始まる。
翌日、授業中にマミと比較し自分を「陰キャの詰め合わせ欲張りセット」を自嘲。
外でも毎日学校行ってお店を手伝って映画を見てコタツで寝ての繰り返しで、この人生も「ループもの」と例えていると、時間停止に巻き込まれる。
それでも自分なりに充実した日々を送っているが、何かを忘れている気がしてならない。
16日目。自分の名前は出席番号順でいつも最初からなので授業でも最初に指名されがち。サボり魔には酷。マミは無断欠席していたが、優等生にだってサボりたい日はあるとした。咲笑からも「最近来ないし喧嘩したのか」と聞かれるが、「マミさんはただのクラスメイト」と反論。とりあえず心の空白を咲笑に打ち明けると、嫌な出来事にずっと向き合うと心が壊れるので、そうならないよう自分の記憶を隠してしまうので、忘れた方がいいと言われる
。だがまばゆは納得できなかった。直後、この記憶を思い出して恥ずかしくなったが、何故これを思い出したかは分からなかった。
2話「欠けたピース」
20日目。咲笑とはギクシャクするようになり、またまた時間停止に巻き込まれた。
家で映画を観ていると突如家で母と共に映画を観ていた時の事を思い出す。母は占いで映画の結末を当てながらも、自身の占いについてを語る。それは色んな人の話を聞き、欠けた部分を探す手伝いであり、まばゆも色んな話を知って占い師を目指そうとするが、母はそれを望まなかった…
23日目。未だ母との思い出を思い出してしまう。まばゆが映画ばかり見るのは話の結末を予知し、人の役に立ちたかったから。なのに母から「私みたいにはならなくていい」と言われた。
その理由が分からないまま、母との思い出も忘れることもできないので思い出そうと決める…
26日目。外を歩き回った末、母との思い出は一人で向き合うと決意する。
3話「光差す雨上がり」
32日目。ワルプルギスの夜が来た事で街は異常気象に見舞われ、仕方なく避難。
偶然にも「病院」という言葉を聞き、自身の死を予知して豹変した母を思い出し、
時間が止まったのを機に母が入院していた病室へと駆け出し、全てを思い出した。
母の事を忘れようとした自分を自嘲していると咲笑が駆けつけ、まばゆが母の事で悩んでいるので母が居た病室に行ったと予想していたのだ。
なおまばゆの母はあの時まばゆの「まばゆが母の死を経験する未来」を視てしまったので、自分が母の側にいたから苦しめてしまったと思った。
対する咲笑は「貴女の母は不意に何度も自分の未来が見えてしまい、父の事故死を防げなかった事で錯乱したが、まばゆが居た事で救われた。母が苦しんだのは娘を愛するが故。最期の頃の母は記憶を失っていた」と真相を明かし、まばゆは母の最期を思い出した。
更に咲笑は「辛い事があっても苦しい事があっても貴女を愛する人は側に確かにおり、その人が遠くなっても記憶から薄れても、まばゆがここに居る事に意味がある」と思いを伝えた。
外は危険なので今日はこの病院で避難する事になったが、時間停止の後に急に空が晴れ、その眩しい光で不思議と心が温かくなり、自然と笑顔になれた。
衣装ストーリー(白衣)
他の5人の魔法少女ストーリーの伏線を回収及び解明するスペシャル版を開始。
まずFilm.MK DAY 2.(まどか)より会社にいる母詢子にコーヒー豆を買って帰るようメッセージを送るシーンを紹介。
次におよそ2週間後のほむらのストーリー(Film.7のDAY 15)にて詢子と和子の電話をほむらが立ち聞きする場面。
詢子と和子が出会うのはどの周でも2日目だが、杏子のストーリー(Film.KS DAY3)にて和子が詢子に言われ、傷心の恭介に向き合うべくCDを買った旨を杏子が目撃するシーンをまばゆは「早乙女先生は前の日に鹿目さんのお母さんと会わなかったらこのCDを買ってない」と指摘。
ここでCM(バトル)が挟まり、勝利後に続き。
さやかのストーリー(Film.5 DAY 3)にてさやかは探していたCDが売り切れ、ショックで電話を店に置いてきてしまった訳だがその原因は先のストーリーで和子だと判明。
問題は電話を探してる間に入った恭介の着信で、マミのストーリー(Film.5 DAY 2)にて恭介は外出許可を頂き、電話でさやかをコンサートに誘おうとしたが連絡が取れずに諦めざるを得なかった。
つまりまどかが会社に居る母に買い物をお願いしたから母は残業を回避して和子と出会うことができ、その時の会話がきっかけで和子は翌日レアCDを買ったが、さやかはそれを狙っていたのに売り切れてたショックで形態を店に置き忘れ、恭介からの実質デートの誘いを受けそこねてしまったという真実にまばゆは気づく。
まばゆは「恭介の父同伴の実質デートでさやかは恭介と彼の父公認の仲になれるチャンスだった」と感じ「まどかが母がメッセージを送らなければ母は残業する羽目になり、和子と会う事もできずCDも売り切れない筈なのでそういう周もあったのでは」と思い、そういう幸福なフィルムを探すも見つからなかった。
そのうえで「恭介の誘いが急だったのは当日キャンセルが出たためで、その後恭介が電話に出られなかったのは既にコンサート会場に到着していたせいで、和子がCDを買ったのも入院中だった恭介の気持ちに寄り添う為」なので誰も責められずとし、せめて自分かほむらのどちらかがこれに気づければさやかをアシストできた事を後悔。
この企画に乗らなければこの真実を知らずに済めたし、今更どうにもならないので最後にこの企画を「バックステージの悶々」に改題するのだった。
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魔法少女まどか☆マギカ
巴マミ:前述の通りクラスメイト。更に…
暁美ほむら:前述の通り共闘。
以下、Film.12での『視てはならないもの』もとい重大なネタバレ
魔女化の真実を知ってしまったが為に、ソウルジェムの限界を迎えているマミの記憶を『カット』すべく彼女の瞳を覗く。
だが彼女の瞳に見たのは──自身の知らない自分と巴マミが仲睦まじく過ごす、数々の思い出──失われた過去の記憶だった。
ループ起点となるday.1よりも前のこと。
レコンパンスにてキュゥべえを連れて客として訪れたマミと知り合い、彼女から魔法少女の存在を知らされる。
そして予てからの推測の通り、まばゆは「お母さんが未来を占った記憶を消して欲しい」との願いを胸に魔法少女となり、不治の病の運命を前に発狂した母は、かつての優しい母としての姿を取り戻した。
それからのまばゆは、巴マミを「マミさん」と呼び、親しみながら行動を共にする事に。
魔法少女になりたて当時のまばゆは、キュゥべえからは『並以下の素質』と称された通りあまりに乏し過ぎる戦闘力であった為に、魔女との戦いはほぼマミに任せきりであった。
しかしながらマミの瞳を覗いた事により偶然にも未来視を発動させ、視たビジョンの通りにマミへと的確に指示を出し、魔女戦の初勝利を手にした。
そしてまばゆは、自らの魔法が『最適解の未来』を導く事である事に気付く。
この後まばゆは自ら軍師役を志願し、マミとしても『信頼のおける者以外に知られては芳しくない』として快諾。
まばゆの未来視による指示のもと、従来通り数多の魔法少女候補を誘い、未来視で見た通りのアドバイスをもって彼女たちの契約を後押ししていた。
だがそうして魔法少女となった彼女達は、皆が自らの願いに裏切られ、結果は散々な人生を送る事となり、マミの前から去っていく事となってしまったのだと言う。
ある日の晩、マミはまばゆへ問いかける。
誰かの為に願いを叶えられる心の清らかな魔法少女は、自分の様な……自分の為に願ってしまった魔法少女とは、一緒にいられないのだろうか、と。
けれどまばゆは「違う」と断ずる。
自分だって自分の為に願った魔法少女なのだ、と。
そうしてマミは、涙ながらにまばゆへと「私のそばにいてくれるのは、あなただけだわ…!」と感謝の気持ちを吐露する。
しかしながらマミのストレスからの洋酒ケーキの酔っぱらいながらのヤケ食いが止まる様子は無く、代わりのストレス解消法として本を──『爆弾作成マニュアル』を貸し与えた。(そのチョイスはどうかと思うが……)
次の日。
ループ起点となったday.1にて。
本の奇妙なチョイスに戸惑いながらも、朝の通学路にてまばゆを見掛けて、友達に会えた嬉しさから声を弾ませながら挨拶を掛ける。
だがまばゆから返ってきたのは──彼女を「巴さん」と呼ぶ、あまりにも他人行儀な態度と返答だった。
「どうして、私を無視したの──」と少なからずショックを受け落ち込むマミ。
しかしながらキュゥべえもまばゆを覚えていないと言う事から、まばゆ自身の記憶からマミとの記憶をカットしたのではと推測し、その日の晩に遭遇したほむらからも「彼女は巴マミと一緒に居た記憶を消すのが最善だと未来視した」と明かされる。
勝てばほむらとまばゆの関係の詳細を、負けれ見滝原市での魔法少女活動を禁ずると言う条件を呑んだ上で一騎打ちに挑むも、敗北の結果に終わった事により町の外での活動を余儀なくされる。
更には周辺の町のグリーフシードもほむらによって狩られているが為に集めづらくなってしまっていた。
その後、レコンパンスからウェイトレス姿で出てきた杏子を捉まえて情報を引き出せば、ほむらから聞かされていた魔女化の真実を告げられてしまう。
「一番大切な友達に、いずれ魔女になる運命を背負わせてしまった──」
自責の念が彼女を苛み、けれど同時に必死に否定もする。
これは、自分とまばゆの絆を引き裂く為の、暁美ほむらの策略なのだ──と。
そうする合理的な理由など考えてみれば無い筈だろうに、自責の念を必死に拭い去りたいが如く必死に自らに言い聞かせた。
そうして再びまばゆに──渇望していた友達の姿を前に、涙ながらに懇願する。
「巴さん」だなんて呼ばないで。前みたいに「マミさん」と呼んで──と。
けれど、クラスメイトである事以上の詳細を知らないまばゆにとっては、困惑されるばかり。
だが、魔法少女が魔女になると言う真実がマミを苦しめるのならば、その記憶をカットしよう──と、マミの瞳を覗きこむ。
「視てはいけないものを視てしまう──!」と言う制止も聞かぬまま。
マミが本当に怖かったのは、魔女となって滅びるしかない自らの運命への悲観ではなかった。
自らが契約を促して、数多の魔法少女たちを破滅の路に追いやってしまったこと──。
すなわち他者を不幸に貶めてしまった事への責任、そして自罰だった、
それだけでならば、まばゆも同罪でしかなかった。
けれどまばゆが何よりも悔やんだのは、自身の記憶を消して一番大切な友達を、マミを見捨てて逃げ出した事だった。
ほむらに真相を問えば曰く、時間跳躍の影によりマミの記憶は幸いにもリセットされるが、ほむらと時間を共有するまばゆは、彼女と同様に記憶が次へと持ち越されてしまう……つまるところ、その絶望をも次の世界へと持ち越してしまう。だからまばゆは、ほむらにとっての1週目、まばゆにとっての空白の0週目にて、恐らくはマミと共に魔女化の真実を知ってしまい、自身の記憶に刃を立てたのだとの推測を展開した。
そして再び巴マミとの真実を知ろうものならば、再び自身の記憶を消しかねない。自ら自身を責め立ててソウルジェムを濁らせるのだ、とも。
巴マミと過ごした記憶のないまばゆにとって、ほむらは唯一の仲間だった。気に掛けてくれて嬉しかった。願わくば、そして許されるのならば、これからも彼女のそばに居たい──と、ほむらの瞳を覗き込み、未来視を用いる。
みんなでワルプルギスの夜を超えるのだ、と。
その為に、いっしょにマミを救うのだ、とも。
けれど、そんな未来は嘘だった。
まばゆが真に視た未来とは「自責の念で、ほむらの未来にて魔女化を経る自分。そしてほむらに倒される自分」「そして時間が巻き戻る。私はまた魔法少女に戻った。そう思った途端、再び絶望が自らを苛み、再びほむらに倒されてその生涯を終える──」と言う、希望とは程遠い惨めで凄惨なモノだった。
数々の少女を魔女に貶めた報いを、今受ける。
それが自身に定められた運命なのだと叫ぶ。
だが、不意に「そんなことない──!」と、まどかに声が掛けられる。
まどかはキュゥべえから概要を、まどかの為にほむらと共にずっと戦ってきてくれた事を聞かされていた。
自身の罪の記憶を消す事さえ、自分が許さない。
そんな、絶望の袋小路に居る今のまばゆが必要とするものは奇跡よる救いなのだと、キュゥべえは語る。
けれどそんな事はやめて欲しい、自分になんて救いなど必要ない。
悲鳴にも似た制止を振り切りまどかは願い、契約してしまう。
まばゆの絶望からの救済なる願いと共に──。