使い捨てのアカウントのことで、ネットスラングでアカウントを「垢」と略すため、このように呼ばれる。
対義語は「本垢」。
本垢ではリスクやモラルの面で考慮すると出来ない投稿をするために作られるもので、総じてネガティブな理由によって作成されたアカウントである。
何を発信しても自身には実害が及ばないという意味で、現実での捨て駒と同義と言える。
Twitter等のSNSでは、気に入らない相手に誹謗中傷や晒しを行う目的で作られることが多いため、捨て垢からの発信は鵜呑みにしないのがネットマナーの基本である。
捨て垢かどうかは、アカウントの作成日が近日だったり、フォローとフォロワーが極端に少ないことで判断できる。
- 『アカウント名がああああのように何らかの文字が連続したものや、符号や記号が一文字のみである』
- 『投稿作品は勿論のこと、フォローしてるユーザーやブックマークしてる作品の数が10以下や0などとても少ない』
- 『プロフィールに誕生日含めて全く記述していない』
等の特徴が見受けられる。
ただし、当然ではあるが上記の特徴を持っている=捨て垢であるという図式が必ずしも成り立つわけではない。活動歴の長い絵師にも上記特徴を持ったユーザー名を使う者は確認される他、フォロー数、ブックマーク数は非公開設定でフォロー、ブックマークしている場合、他ユーザーからは数が少なく見えるという仕様がある。また、プロフィール情報についてもネットリテラシーの観点から情報の掲載を忌避するユーザー層が多いことも考慮する必要はある。
いずれの特徴も判断材料となる場合もなくはないが、断定の根拠にはなり得ないのである。
捨て垢を利用して芸能人などに誹謗中傷を繰り返すユーザーが一定数おり、ネットニュースに載ったり向こうが法的措置を取るなど都合が悪くなるとユーザーは捨て垢を削除して逃亡を計ろうとする。
しかし、捨て垢を削除しても当然ログは残るため違法性がある投稿により裁判や刑事事件に発展した場合は容易に身元が特定されてしまう。
自分に害がないのはあくまでネットの中だけであり、現実で自業自得のしっぺ返しを受けるリスクは本垢と何ら変わらないのである。
「捨て垢だから何をやってもノーダメージ」という考え方は、根本から間違っているので注意。
副垢、サブ垢:本垢とは別目的で作成したアカウントの事。『本垢は創作・仕事関連、副垢(サブ垢)は趣味・生活・プライベート関連』のように使い分ける事で長期にわたり使用するため、捨て垢とは区別される。
晒し、誹謗中傷、自作自演、荒らし、アンチ、信者、アンチのアンチ、削除荒らし、立て逃げ、自治厨:ピクシブ百科事典等においてこれらの迷惑行為を働く悪質ユーザーは捨て垢であることがとても多い(もちろん捨て垢ではないケースもある)。
無自覚な荒らし、ならず者、犯罪者予備軍、犯罪者、ネット弁慶:得意技及び代名詞とも言える行為や特徴など。捨て垢の多くは、居丈高で不遜な態度を取り、無責任かつ自分本位な性格であるため、これに該当する。
アカウント停止(アカウント凍結):本来ならサイトやサービスなどを利用する一般ユーザーにとっては大きな痛手となる処罰だが、捨て垢を使う悪質ユーザーにとっては公式や運営側が本腰を入れて処罰に乗り出さない限りどこかからメールアドレスを入手して、それで再び捨て垢を作成すれば今まで通り迷惑行為が行えるため意味をなさない。