「キャプテン翼」関連作品の登場人物。未完の大器。
所謂「黄金世代」の一人だが、大空翼らとは1学年後輩にあたる。
ポジションはFW。トレードマークは八重歯と睫毛。特技は空手。
概要
声優:三ツ矢雄二・中原茂・金丸淳一(初代)、佐藤浩之(「J」版)、時田光(2001年度版) 、上村祐翔(2018年版)
初登場は「中学生編」で、翼たちが抜けた後の南葛SCを率いて明和FCを下し、全国大会2連覇を果たした実力者である。中学2年時点で、50mを6秒フラットで走るという俊足が武器。
登場時は「翼と同等の素質を持つ」と言われ、翼に対抗意識を燃やしていた。
先輩に対しても挑発的な態度を取ることもあったが、浦辺反次のことは「心のキャプテン」として慕っており、ワールドユース編でリアルジャパン7として敵対した時はショックを受けていた。
得意技は天性のスピードとバネを活かした「隼シュート(ハヤブサシュート)」で、南葛中との地区大会決勝中に、さらにこの技を強化した「ノートラップランニングボレー隼シュート」を完成させるという成長を見せた。
日本代表では攻めの要として活躍。日向小次郎と共にツートップを務めている。
経歴
南葛SC(南葛市選抜チーム) - 大友中学校 - 南葛高校 - 柏レイソル
ジュニアユース編では全国大会に出場してないにもかかわらず日本代表に選抜。その素質の高さを見せるように不動の2トップなのだが隼シュートは強敵のキーパーには防がれ、モブキーパーが相手でもポストやバーを叩くなど無得点の代名詞となってしまう。
南葛高校では転校した岬とコンビを組み勇名を馳せたが、日向率いる東邦学園高等部の牙城を崩すには至らず。
続くワールドユース編では隼シュートを左足でも撃てるようになるなど成長するも特訓の成果がそれ以降まともに活かされる事はなかった。アジア予選のモブチームやヘルナンデスとジェンティーレが重症だったイタリア戦のダイジェスト描写で何点か入れたくらいである。
よりによってそんな状態で特訓で習得したもう一つの技が絶妙なスルーで、ただでさえノーゴーラーなのに絶好のボールも”スカッ”と気の抜けた音で空振りするようになってしまい、隼スルーとして読者からのネタキャラ認定が加速した。
家族を失い勝利に拘るようになった背景を説明するための回想シーンの前振りとはいえ、中国戦で日向が密集したディフェンス陣に単身突っ込み、監督にモノローグで「気付け日向、いま新田がどフリーだ」と突っ込まれるシーンで虚しく手を上げる新田のコマは哀愁漂う。
ナイススルー新田。
「ROAD TO 2002」より柏レイソルに入団。
ここから若島津健の実家の空手道場「若堂流」での修行を始める。若堂流空手初段。
高く飛び上がるオーバーヘッド「若堂流・頂上段蹴り」などを習得しパワーアップするも
師弟対決となった名古屋グランパス戦では若島津からゴールを奪うことはできなかった。
引き続き若島津とともに空手の修行を続けた成果は「GOLDEN-23」にてついに実を結ぶこととなる。
ついに飛び立った隼
長らくノーゴーラーという不名誉な位置づけから脱するのに苦労していた新田だが(というか作者があまりにも長期間にわたり新田に活躍の場を作ってやらなかったせいなのだが)、若堂流空手に入門して習得した秘技・隼蹴りにより隼シュートの精度が向上。
「GOLDEN-23」でついにストライカーとして覚醒に至り、ゴールをバカスカ決める頼れる存在となった。
デンマーク戦では2ゴールを決める。
オリンピックの日本代表にも選出されたライジングサンではドイツ相手に1点ビハインドの残り1分の状況で日向のタイガーボレーパスに低空飛行・隼ボレーを叩き込み値千金の同点ゴール。
それまで隼シュートで思い切り蹴るだけだった一辺倒のスタイルから一転、続く延長ではペナルティエリア内で一対一の状況を作り出してからループシュートを選択するという機転を見せ、弾かれても諦めずに持ち前の俊足でスライディングシュートで得点と、(重傷を引きずって無理に出場しているとはいえ)Jr.ユース編では歯牙にもかけられなかったミューラー相手に2得点を奪うという大活躍を見せた。隼はついに覚醒したのである。
登場当初は翼に勝るとも劣らない素質を秘めているとされながらもその後の活躍に恵まれずどこかのドイツの正義超人のように永遠の未完の大器として揶揄されてきた新田だが、ドイツ戦ではまるで別人のような大活躍を見せ往年のファンを沸かせた。
同じドイツ戦では日向オーバーヘッドに利き足でない左足での隼ボレーで合わせるツインシュートも見せており、日向に決して負けないツートップの一角としてようやく遅咲きの花が咲いたのである。
続くスペイン戦では日向の雷獣シュートのこぼれ球に素早く反応した隼ボレーで先制点を奪い、ごっつあんゴーラーとしての才覚も発揮。
その後は乱打戦の様相を呈する試合の中で今まで後輩キャラとしてお株を奪われがちだった葵とコンビを組み、俊足を生かした前線でのハイプレスでスペインのパスワークを乱すなど前線での守備にも貢献し、スタミナが尽きるまで走り続ける献身を見せた(掲載時期的にリアルサッカーの前田大善の影響を受けていると思われる)
(よほど読者から言われたのか)今までの不遇を覆して余りある成長を見せる隼ファイター。
若島津に空手で師事したり吉良監督の元で開花したり、ひょっとすると南葛より明和スタイルの方が水が合っていたのだろうか?
ソーシャルゲームの戦えドリームチームではついに欧州の門を叩きドルトムントへ移籍。ブンデスリーガでライバル達に挑戦する。