概要
中学生編より登場。
元々のポジションはFWだったが、のちにMFで起用されることが多くなる。
背番号は主に16。アビスパ福岡では88。
翼たちより1年後輩で、次藤のパートナー的存在。
小柄な体格と、前髪で目が隠れる(所謂メカクレ)ほどの長髪が特徴。南葛中戦で同点に追いつかれた際に初めて目が露わになり、その後も時折描かれるようになる。素顔は美形だが、童顔でもある。
“軽業師”の異名を持ち、一時は「松山以上」と評されたほどのボールキープ力と突破力、翼の他には三杉、岬、日向などの準主役級しか使用しないオーバーヘッドキックをも披露したことがある。
ちなみに次藤と違い、なんでもかんでも語尾に「タイ」をつけたりしない。
初期は「ケケケ」と不気味な笑い方で妖怪みたいなオーラも放っていたが、素顔が明らかになると同時にどっかに行ってしまった。
中学生編
「強い奴と戦いたい」とケンカに明け暮れていた次藤に翼の存在を伝え、それまでやる気を向けていなかったサッカーに真剣に打ち込むきっかけを作る。
“大物食いの比良戸”のFWを担い、次藤と共にあえて接戦を演じながらダークホースとして全国大会を勝ち進んだ。
準々決勝で南葛中と対戦した際に初めて本気を出し、高いキープ力とすばしっこい動きで南葛DF陣を撹乱。
次藤のロングシュートを佐野がゴール前で軌道を変えたり、次藤のシュートと見せかけたバックスピンのかかったボールでGKを釣り出し、空になったゴールに佐野がシュートを放つ奇策で、前半だけで森崎くんをボコボコにした。
しかし後半からはドライブシュートを完成させた翼が怒涛のごとき追い上げを見せ、次藤とのコンビプレイも徐々に対策され始める。
ドライブシュートを防ぐべく身体を張った守りも見せるが、やがて同点に追いつかれる。
勝ち越しを狙ったオーバーヘッドキックも翼との競り合いで威力が弱まり、(今更)調子を上げてきた森崎に防がれてしまう。
最後のドライブシュートをスライディングタックルで防ぎにかかり、吹き飛ばされつつガッツ切れに持ち込むも、滝と来生のシルバーコンビに勝ち越し点を奪われ敗戦。
試合終了後は次藤に励まされ、翌年の全国優勝に向けて気持ちを新たにする。
Jr.ユース編
FWとして全日本Jr.に選出されるが、専らMFで起用されるようになる。
準レギュラーぐらいの立ち位置で、怪我しがちな立花兄弟のコンディションや戦況に応じ、井沢や反町あたりとセットで起用されることが多かった。
また次藤がスカイラブの発射台として立花兄弟と連携するようになったため、比良戸時代のコンビプレイは見られなくなった。
本戦ではアルゼンチン戦にてスカイラブツインシュートの着地に失敗し負傷した立花兄弟と交代で途中出場。新田からのバックパスを受けボレーシュートを放つが、GKガルトーニに防がれている。
続くフランス戦ではスタメン出場。早田の退場により井沢が守備に回ったことで、ゴールデンコンビまでの繋ぎ役をほぼ一人でこなし、後半終了間際に立花兄弟と交代するまで活躍した。
西ドイツ戦でもスタメン起用され、実況からタケシとセットで「1・2年生ちびっこコンビ」と称された。
ワールドユース編
作者の画風の変化で多くのキャラが幼めに描かれる中、元々童顔だった佐野は一時期とても高校生には見えない容姿になっていた。
主力の抜けたアジア一次予選ではタイユース戦で初めてスタメン出場。翼の先制点をアシストするが、タイの猛攻の前にイタリア帰りの葵と途中交代。
ベストメンバーが揃ったアジア二次予選以降もちょくちょく出場機会があり、スーパーサブとして重宝された。
ベンチだったメキシコユース戦では、アステカの太陽の5戦士の空中攻撃を防いでいた立花兄弟がガルシアの反則により負傷させられたため、代わりにタケシと共にスカイラブで飛ばされそうになる一幕も見られた。(直後に奪われた点を取り返すために新田と反町が起用されたため、実行には至らず)
「佐野! 沢田! こうなったら立花兄弟のかわりにおまえたちにとんでもらうぞ」
ROAD TO 2002
次藤と共にアビスパ福岡に入団。2ndステージ開幕戦では立花兄弟を擁するジェフ市原(当時)と対戦。
代表でMFのレギュラーを争ってきた立花兄弟を、久々の次藤とのコンビで抑え込んで決勝点を挙げた。
なおFWとMFどちらで起用されているのかは不明。
GOLDEN-23
ここに来て、突如割りを食い始める。
フットサル代表から転向してきた元RJ11の古川と風見のフットサルコンビにスタメンを奪われ、また小柄な体躯からフィジカル面で苦戦する姿も見られた。
それでもフットサルテクニックを熱心に研究し、最終的に古川と風見から直接指導を受けたこともあり、古川ターンや足裏バックステップ、軸足パスなどの妙技を習得。オーストラリアとの最終決戦終盤にてこれらを使いこなし、決勝点への突破口をこじ開けた。
「だったらオレが…オレが仕掛けるしかねえだろ!!」
「なんだ こいつのコマネズミみたいな動きは…」
ライジングサン
対抗馬のタケシが岬、日向、若島津と共に明和カルテットの一員となり株を上げたため、またしても危うい立場に。
テクモ版
所属 | 国見学院高校(Ⅱ) - 東都大SV(Ⅳ) |
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ファミコン時代は同じ長髪キャラの井沢と区別するためか、茶髪だった(一応、初代アニメでも髪色は茶)
原作同様ドリブルに優れ、控えメンバーの中では希少な必殺シュート、オーバーヘッドキックを持つ(ただしⅠだけなぜかダイビングヘッド)。
またⅡ以降、佐野を起用すると次藤が「さのとのコンビプレイ」(佐野がゴール前でシュートの軌道を変えるアレ)を使えるようになる。
どう見ても佐野の得点なのに、ゲーム上ではジャイアンよろしく次藤の得点扱いされてしまう。
「じとうくんの さのとのコンビプレイが なんかつのゴールに つきささったァ〜〜!」
「がっはっはっ! みたか! これが ワシと さのとの コンビプレイ タイ!!」
なお全日本での次藤と佐野は経験値共有グループが別なので、「さのとのコンビプレイ」で得点しても佐野には一切経験値が入らない。
全日本のオーバーヘッドキックの使い手の中でも唯一カットインがなかったりするが、それでも力の入った演出にあやかれていた。
Ⅱでは高校編での初戦の相手として現れ、南葛GKもりさきくんが原作以上に弱いこともあってプレイヤーを絶望の底に叩き落とした。
しかしⅢではなんと得意のドリブルをタケシや滝はおろか新田や来生にまで抜かれてしまい、オーバーヘッドキックだけの一発屋と化してしまっていた。
新田が全日本から外れるⅤでは能力値が見直され、晴れてスタメンの座を手にする。センタリングを出す際に高低が選べるようになったことでオーバーヘッドキックも使いやすくなり、さらにドリブルやフィールドでの移動速度にも恵まれていたりと使い勝手も中々。
メガCD版では次藤が初代アニメではなくOVAに準拠した堀川りょう氏の声で喋るのに対し、佐野はきっちり大山尚雄氏の音声が収録されている。ミラクルフェイントなる必殺ドリブルも身につけた。だがJY編が未収録に終わったので、2P対戦モードを除けば今作は敵としてしか登場しない。